
Image by: 原宿クエスト
NTT都市開発が手掛ける「原宿クエスト」が新築工事を8月29日に竣工し、2021年の閉館以来4年ぶりに営業を再開する。9月11日に「ナイキ(NIKE)」の旗艦店「ナイキ原宿(NIKE HARAJUKU)」の営業を開始し、そのほかの店舗は11月以降順次開業を予定している。
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1988年に開業した原宿クエストは、NTTグループの前身である日本電信電話公社の総裁公邸が所在していた場所に位置。休館前は「QUEST FOR NEW STANDARD」というコンセプトを掲げ、「原宿クエストホール」「GU STYLE STUDIO」「プーマストア(PUMA STORE)」などのテナントが入居していた。
再始動後のコンセプトは「Re: HARAJUKU CULTURE」に刷新。都市構造や人の流れが大きく変化する現在の原宿における「個性あふれる世界の原宿カルチャー」を追求する新たな複合商業施設となることを目標に掲げている。加えて、2020年にJR原宿駅前に開業した商業施設「ウィズ原宿(WITH HARAJUKU)」と連携することで、エリア全体の価値向上に貢献することを目指す。
OMAの重松象平が手掛けた建築は、「デュアリティ(二面性)」をコンセプトに設定し、原宿と表参道の個性を繋ぐ空間を設計。地下2階、地上6階の高層棟と地上1階の低層棟で構成し、両棟の間に街の回遊性を高めるパサージュを設けた。表参道側には垂直性と透明性を意識した外観を採用し、ガラス面に街路樹を映し出すことで、街との連続性を演出。表参道から続くパサージュの先には小さな店舗や広場、アートスケープを配置し、住居地域に配慮したヒューマンスケールのファサードを採用した。また、パサージュ沿いや地下階には、地層をイメージした版築壁を設置。壁面には明治神宮の地層や植生を反映した素材を用いており、地域の自然環境との調和を目指したという。
施設には1階から3階にかけて、8月に閉店したナイキ原宿が移転リニューアルオープン。11月以降は、「サンスペル(SUNSPEL)」のアジア初の直営店「SUNSPEL OMOTESANDO」、調剤薬局の調合をコンセプトにしたドライフラワーショップ「EW.Pharmacy Room106」に加えて、南青山の人気フレンチ「ラス(L’AS)」の新業態「プレ・ドゥ・ラス(Près de L’AS)」、台湾を代表するレストラン「富錦樹台菜香檳(フージンツリー)」、老舗天ぷら専門店「天ぷらひさご」、食と音楽を融合させたプラットフォームレストラン「The Tunnel」、コーヒーや国産クラフトビールを提供する「FUKURIN Coffee & Beer 原宿」などの飲食店や、多用途に対応可能なポップアップスペース「The Hall」などがオープンする。
ロゴは、グラフィックアーティスト兼アートディレクターのヨシロットン(YOSHIROTTEN)がデザイン。原宿クエストの旧ロゴを継承・進化させたという新ロゴのオリジナルフォントと図形の構成で「デジタルとフィジカルを自由に行き来する現代のライフスタイル」をイメージし、「Q」を構成する斜めに傾いた四角形で建築の個性と世界へ開かれた窓を表現したという。

原宿クエスト ロゴ
Image by: 原宿クエスト
同施設の工事過程を捉えたドキュメンタリーフォトは、フォトグラファーの土屋航が撮影。社会と街、建物が繋がっていく様子を捉えた写真で、完成へと向かう流れの中にある「動き」や「期待感」を表現したという。



ドキュメンタリーフォト
Image by: 原宿クエスト
最終更新日:
◾️原宿クエスト
オープン日:2025年9月11日(木)
所在地:渋谷区神宮前1丁目13-14
テナント:ナイキ原宿/The Tunnel/The Hall/EW.Pharmacy Room106/SUNSPEL OMOTESANDO/FUKURIN Coffee & Beer 原宿/富錦樹台菜香檳(フージンツリー)/天ぷらひさご 原宿クエスト店/プレ・ドゥ・ラス※ナイキ原宿以外全て11月以降にオープン

Image by: 原宿クエスト

Image by: 原宿クエスト

Image by: 原宿クエスト

Image by: 原宿クエスト

Image by: 原宿クエスト

Image by: 原宿クエスト

Image by: 原宿クエスト

Image by: 原宿クエスト

Image by: 原宿クエスト

Image by: 原宿クエスト

Image by: 原宿クエスト

Image by: 原宿クエスト
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