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【平成ストリートスナップ】1998年夏はウェスタンスタイルが流行

【平成ストリートスナップ】1998年夏はウェスタンスタイルが流行

ファッションビジネス専門紙「繊研新聞」公式サイト
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 90年代後半から00年代にかけて、本紙にストリートスナップの記事をたびたび掲載していました。30年近く前の、都会の一瞬を切り取っただけの記事ではありますが、その背景を店や企業に取材し、ときには売り上げなどの数字も入れていて、当時の商売の動きも少しわかります。“平成リバイバル”など様々なレトロが注目を集めている昨今、改めて読み返すことで、ビジネスに通じるヒントが見えてくるかもしれません。ベテラン記者が振り返ります。

※本文は読みやすく直しています。社名やブランド名などは原文のまま掲載します。◇

ウェスタンスタイルがブーム セクシー系カジュアルはフリンジとシャツが決め手

1998年9月5日付

  デニムやフェイクスエードのウェスタンシャツ、フリンジ付きのキャミソールやマイクロミニスカートを組み合わせたウェスタンスタイルが広がっている。ちょっと大人のスリットスカートがヒットする一方で、カジュアルスタイルが大好きな女の子たちが着はじめた。夏からヒットしているテンガロンハットに合わせて、革ひもや羽根を使ったアクセサリーも売れている。

 「雑誌やお店を見ていたらウェスタンがはやりそうだから、先取りしようと思って買った」というのは、テンガロンハットにデニムのウェスタンシャツの高校生。東京・渋谷109の周辺には、ヒョウ柄やサンドウォッシュのデニムスカートと組み合わせたウェスタンスタイルの女の子が増えている。店内にもフリンジを使ったウェスタンアイテムがいっぱいだ。新商品としてエレガントなマーメイドスカートを出している店もあるが、女の子たちの目はウェスタンに向いている。

 「急に涼しくなって、平日でもGジャンが1日20着売れるなど、ウェスタンものが好調」というのは渋谷109の「ヴァンス」。300個発注したヒョウ柄や迷彩柄のテンガロンハットは、入荷と同時に売り切れた。

 ピッグスエードのテンガロンハットや羽根のアクセサリーが売れているのは109の「アサヒ」。「ラブ・ボート」ではロング丈のフリンジ付きラップスカートやマイクロミニのショートパンツをそろえている。デニムやフェイクスエードの七分袖のウェスタンシャツは、置いていない店がないほど。

 高校生を中心とするセクシー系ヤングカジュアルでは、フリンジ付きミニスカートやウェスタン調シャツが市場を引っ張りそうだ。

《記者メモ》
 あのころは冬のニット帽以外にも帽子の流行がありました。テンガロンハットが売れるきっかけが何だったのかは残念ながら思い出せません。
                          (赤間りか)

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