政府が2025年度の文化勲章受章者・文化功労者を発表し、ファッション分野からはコシノジュンコが文化勲章に選ばれた。森英恵、三宅一生に続き3人目。

　文化勲章は昭和12年に制定された国の栄典の一つ。科学技術や芸術といった分野で文化の発展にめざましい功績をあげた人に贈られる。文化勲章受章者は、原則として前年度までの文化功労者の中から選ばれる。

　コシノジュンコは1939年、大阪府岸和田生まれ。コシノ三姉妹の次女として知られる。文化服装学院デザイン科在学中、新人デザイナーの登竜門とされる「装苑賞」を最年少で受賞。東京を拠点に活動し、1978年のパリコレクションを皮切りに、北京やニューヨーク、ベトナム、ポーランドなど世界各地でショ－を開催するほか、オペラやブロードウェイの舞台衣装、スポーツユニフォームといった服飾デザインに加え、インテリアや食、花火のデザインも手掛けるなど、幅広い分野で活躍している。主な受賞・受章歴はイタリア連帯の星カヴァリエーレ章、モンブラン国際文化賞など。2017年に文化功労者に顕彰。

　 今年度の文化勲章はコシノジュンコのほか、歌舞伎俳優の片岡仁左衛門、心臓血管外科学の川島康生、民俗学の小松和彦、美術評論の辻惟雄、有機合成化学の山本尚の8人が受章。文化の向上発達に関し特に功績顕著な者に贈られる文化功労者では、アニメ「ドラゴンボール」シリーズの孫悟空役などで知られる声優の野沢雅子や、築家の坂茂、美術家のイケムラレイコ、陶芸家の伊勢崎淳など21人が選ばれた。

コシノジュンコもアドバイザーとして関与

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