ワコールホールディングス名誉会長の塚本能交氏が、日本の産業振興に貢献した功労により、2025年秋の叙勲において「旭日重光章」を受章した。

　塚本氏は1948年京都府出身。1972年にワコールに入社し、1987年には代表取締役社長を務め、2005年にワコールホールディングス代表取締役社長兼ワコール代表取締役社長執行役員、2011年にワコールホールディングス代表取締役社長兼ワコール代表取締役会長に就任した後、2018年にワコールホールディングス代表取締役会長を経験し、2022年6月に現職に任命された。そのほか、日本ボディファッション協会の会長や京都服飾文化研究財団の理事長、京都商工会議所の特別顧問も務めている。

　旭日重光章は、国家または公共に対する功労のあるものに対し、特に顕著な功績を称えるものとして日本政府が授与。塚本氏は、京都商工会議所の会頭をはじめとし、多年にわたる産業界における積極的な活動により、日本の産業振興への功労が認められた。

　同氏は、「今回の受章は、私個人の功績によるものではなく、多くの関係者の皆さまのご支援の賜物であり、そして、『相互信頼の経営』の理念と『創業の精神』を軸に、社会課題の解決と持続的成長の両立をめざす『サステナビリティ経営』を推進してきたワコールグループの役員・従業員に対するご褒美であると考えています。また、京都商工会議所会頭として、京都経済界のみならず日本経済の発展と振興へ向けた努力、ならびに文化庁の京都移転や大阪・関西万博の成功に向け取り組んできた活動への励ましであると受け止めております」とコメントしている。

関連記事

ワコールが3年ぶり黒字転換、26年3月期は純利益2倍へ

BUSINESS

◾️ワコール：公式サイト