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資生堂が東北大学病院との共同研究結果を発表 乳幼児のアレルギー発症リスクの早期予測を目指す

資生堂が東北大学病院との共同研究結果を発表 乳幼児のアレルギー発症リスクの早期予測を目指す

 資生堂が、東北大学病院 皮膚科・周産母子センター(以下、東北大学病院 皮膚科)との共同研究により、生後2ヶ月時点で角層に含まれる特定のタンパク質が多い乳幼児は、3歳時点でアトピー性皮膚炎や食物アレルギーを発症する確率が高いことを発見した。同発見により、乳幼児期におけるアレルギーの発症リスクを早期予測できる診断法の確立につながることが期待できる。

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 資生堂はこれまでに、肌のバリア機能を低下させる原因因子の発見や、乳幼児期におけるスキンケアの重要性などを発信。近年では、さまざまなアレルギーの出発点として、皮膚からアレルギーの原因物質が、身体の中に入り込むことが要因のひとつと考えられていることから、アトピー性皮膚炎等の疾患予防に加え、早期診断や早期予測ができる「皮膚診断法」が求められてきた。そこで、乳幼児にも利用可能な非侵襲性の皮膚診断法の確立を目指し、35年以上にわたり共同研究を行なっている東北大学病院 皮膚科とともに、2016 年から更なる共同研究に着手した。

 両親のうち少なくとも1人にアトピー性皮膚炎の既往がある117人の乳児を被験者として、3歳になるまでに定期的に、数回にわたり皮膚科専門医による診察とテープストリッピング法を用いて採取した角層中に含まれるSCCA1量を測定。アトピー性皮膚炎・食物アレルギーの発症とSCCA1量の関係性を統計的解析により調べたところ、生後2ヶ月時の頬の角層中のSCCA1の量は、アトピー性皮膚炎を発症していない子どもと比較して、発症した子どもにおいては著しく高い結果となった。また、生後2ヶ月時の口周りの皮膚の角層中のSCCA1の量が、食物アレルギーを発症していない子どもと比較をして、発症した子どもにおいては著しく高い結果となりました。この結果から、生後2ヶ月でアトピー性皮膚炎や食物アレルギーを早期発見、ないし早期予測ができれば、より早い段階から適切なケアによる予防が可能となる。

 同社は、今後も継続して皮膚科医等の専門医と協力し、「敏感肌サイエンス」の強化と化粧品やサービスへの応用を通じ、一人ひとりの健やかな美の実現を目指していくという。

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皮膚科医等の専門医との共同研究強化により目指す姿

Image by: 資生堂

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