リック・オウエンスが「完全ファーフリー」宣言 毛皮製品を廃止

「リック・オウエンス」2026年春夏メンズコレクションより
Image by: ©Launchmetrics Spotlight

「リック・オウエンス」2026年春夏メンズコレクションより
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「リック・オウエンス」2026年春夏メンズコレクションより
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「リック・オウエンス(Rick Owens)」が、毛皮製品を完全に廃止した。公式サイトの「ECO AWARE」のページでは「今後も毛皮製品の生産には一切関与しない」という声明を掲載している。
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同ブランドは過去10年間で毛皮製品の生産を削減してきたが、反毛皮団体「Coalition to Abolish the Fur Trade(以下、CAFT)」による抗議を受け、今後すべてのコレクションでファーを使用しないことを約束。オンラインストアではミンクおよびビーバーファーのハンドバッグが販売されていたが、それも削除された。
抗議活動はキャンペーンによる訴求のほか、ロンドンやロサンゼルス、ニューヨークでも行われた。CAFTによると、リック・オウエンスの米国CEO Daniela Soto Beltranに直接抗議する場面があったほか、ロサンゼルス国際空港のエールフランス・ラウンジでパリ行きのフライトを待っていたリック・オウエンスの長年の協業者であり、デザイナー兼モデルのタイロン・ディラン(Tyrone Dylan)にも抗議を行ったという。














Image by: Coalition to Abolish the Fur Trade
ブランドは毛皮製品の廃止に際し、「企業として、毎シーズン持続可能な取り組みをさらに推進してまいります。道半ばではありますが、より高い目標を掲げ、一歩を踏み出すことが大切です」とコメント。CAFTのエグゼクティブ・ディレクター、スージー・ストーク(Suzie Stork)は「ファッション業界のリーダーは、進化するか、取り残されるかのどちらかです。リック・オウエンスは進化を選びました。残酷な毛皮取引からいまだに利益を得ている他の企業も、これを見習うべきです」とコメントしている。
近年のファーフリーの動きは、ファッション誌「ヴォーグ(VOGUE)」などを出版するコンデナスト(CONDÉ NAST)や、「エル(ELLE)」などを手掛けるハースト・マガジンズ(Hearst Magazines)も声明を発表したほか、アメリカファッションデザイナー協議会(CFDA)も2026年9月に行われるニューヨークファッションウィークから公式スケジュールのコレクションにおける動物の毛皮の使用禁止を決めるなど、ブランド以外でも広がっている。
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