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【国内主要百貨店】冬物衣料や年末商戦は好調、日中関係悪化で免税売上は大幅減 25年12月度売上

国内大手百貨店6社のロゴのコラージュ

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 国内主要百貨店6社(三越伊勢丹、髙島屋、大丸松坂屋百貨店、阪急阪神百貨店、松屋、近鉄百貨店)の2025年12月度の既存店売上高をレポート。各社、冬物衣料やクリスマス・年末商戦の好調などで国内客の売上は伸長した一方、中国政府による「訪日自粛要請」の影響もあり、免税売上を大きく落とす結果に。前年実績を超えたのは、6社中3社のみとなった。

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※売上増減率は各社いずれも速報値を参照。
※売上は収益認識基準ではなく従来の総額売上高で開示。

大手百貨店2025年12月度売上高 前年同月比増減率一覧表


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三越伊勢丹:1.9%増

 三越伊勢丹の12月度売上高は、前年同月比1.9%増で着地。国内客は、引き続きエムアイカード会員とアプリ会員、デジタルID会員を合計した「識別顧客」が売上をけん引した。海外客も同様に、外商顧客をはじめとした登録顧客の売上が伸長しており、海外顧客向けアプリ「MITSUKOSHI ISETAN JAPAN」を含めたCRM施策の効果が見られたという。

 店舗別では、伊勢丹新宿本店(同3.1%増)と三越日本橋本店(同5.8%増)の両本店が売上をけん引し、三越伊勢丹全体では4ヶ月連続で前年実績を上回った。

 12月はシーズン需要もあり、宝飾・時計や装身具が好調に推移。伊勢丹新宿本店・三越日本橋本店・三越銀座店の基幹3店舗では、ラグジュアリーブランドを中心にコートやセーターなどの冬物衣料品や、スキンケア・フレグランスの国内客への売上が好調だった。また、新宿本店では、月後半から展開を始めた春物アイテムへの関心も見られたという。

髙島屋:4.3%増

 髙島屋の12月度の国内百貨店既存店売上高は、前年同月比4.3%増と4ヶ月連続のプラスで推移。免税売上高は引き続き前年実績未達となったものの、免税を除いた店頭売上高は好調だった。

 国内客は、気温低下に伴い冬物衣料や雑貨に動きがみられたことや、年末にかけて食料品が堅調に推移したことで、前年実績をクリア。インバウンド客は、中国政府による「訪日自粛要請」の影響もあり、前年の売上を下回る結果となった。

 店舗別では、大阪店(同3.4%増)、堺店(同24.4%増)、京都店(同7.5%増、洛西店も含む)、日本橋店(同2.6%増)、横浜店(同5.7%増)、新宿店(同0.4%増)、玉川店(同7.6%増)、EC店(同10.9%増)と、11店舗中8店舗が前年実績をクリア。商品別では、特選衣料雑貨、宝飾品、子供情報ホビー、リビング、食料品、食堂が前年を上回った。

大丸松坂屋百貨店:0.9%減

 大丸松坂屋百貨店の12月度は、前年同月比0.9%減で着地。外商売上が好調を維持した一方、休日数が前年同月と比べて1日減だったことに加え、訪日外国人売上が前年を大きく下回ったことなどから、8月度以来の減収となった。

 免税売上高は、客単価(同2.7%増)は前年実績を上回ったものの、客数(同18.8%減)が大幅に減少したことなどが影響し、同16.6%減となった。

 店舗別では、大丸東京店(同0.5%増)や、大丸神戸店(同4.4%増)、大丸札幌店(同1.7%増)、松坂屋名古屋店(同3.5%増)、松坂屋静岡店(同2.5%増)など、13店舗中7店舗が前年実績をクリア。一方、上層フロアの改装に伴う売場閉鎖の影響などがあった大丸梅田店(同8.3%減)や、大丸心斎橋店(同6.4%減)は厳しい結果となった。

阪急阪神百貨店:3.9%減

 阪急阪神百貨店の12月度は、前年同月比3.9%減で着地した。阪急本店の大型改装に伴う売場閉鎖の影響に加え、関西国際空港における中国からの航空便数大幅減少の影響もあり、中国からの訪日客の売上高が同約4割減と苦戦。免税売上高全体としても、前年実績を下回った。

 一方、国内客の売上高は、比較的気温の高い日が続いたことによって重衣料を中心とした冬物衣料の動きが鈍化したものの、長期連休となった年末年始商戦の好調もあり、前年並みの結果となった。

 阪神梅田本店では、物販とカフェの複合ショップ「セサミストリートマーケット」が3日にオープンしたことで、来店客数、売上高ともに好調に推移。また、前月にリニューアルオープンした食品売場の売上好調も寄与し、前年同月に実施した大型催事の反動の影響がありながらも、館全体で同7.3%増と前年実績を上回った。

 阪急本店では、6階の閉鎖など全館の大型改装に伴う売場縮小の影響が継続する中で、売上高は同6.7%減で着地。冬物衣料の苦戦に加え、クリスマスギフトは購入価格帯の二極化が進んだことで、中間価格帯の商品の動きが鈍化したことなどから、国内客の売上高が前年をやや下回った。

 免税売上高は、海外VIP顧客は比較的堅調に推移したものの、中国からの訪日客大幅減少による影響が大きく、前年を下回る結果となった。

 一方で、同店では引き続きブライダルニーズが好調なアクセサリーや、イベントが売上を牽引する4階 コンテンポラリーファッションは、前年実績をクリア。また、100万円以上の高額品の売上高も前年を上回り、全体の売上高を下支えした。

松屋:10.8%減

 12月の松屋の売上高は、前年同月比10.8%減で着地。免税売上高は、中国政府による日本への渡航自粛要請も一要因となり、過去最高を記録した前年と比べて下回る結果となった。

 一方、免税売上高を除く国内客の売上高は、同約2%増と好調に推移。婦人衣料品が同約8%増と伸びたことで、館全体の売上をけん引した。

近鉄百貨店:0.3%増

 近鉄百貨店の12月度は、前年同月比0.3%増で推移。全社合計の売上高は7ヶ月連続で前年実績を上回った。店舗別では、あべのハルカス近鉄本店(同1.1%増)をはじめ、10店舗中4店舗が前年実績をクリアした。

 あべのハルカス近鉄本店では、クリスマス・年末商戦が好調に推移したことで、入店客数、売上高ともに前年実績を更新。特に国内客の売上高は、外商売上の好調も寄与し同3.1%増となった。

 商品別では、クリスマスケーキが2桁増と大きく売上を伸ばしたほか、年末の手土産需要や総菜関連の好調もあり、食料品が全館の売上をけん引。家庭用品では迎春用品が、婦人服ではジャケットやブルゾンなどのライトアウターが好調に動いた。

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