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【国内主要百貨店】国内客売上好調で各社軒並み増収 免税売上は中国人客減少で苦戦 26年1月度

国内大手百貨店6社のロゴのコラージュ

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 国内主要百貨店6社(三越伊勢丹、髙島屋、大丸松坂屋百貨店、阪急阪神百貨店、松屋、近鉄百貨店)の2026年1月度の既存店売上高をレポート。各社、中国政府による「訪日自粛要請」の影響などにより免税売上高は前年を下回ったものの、国内客に対しての冬物衣料や食料品の販売が好調で、6社中5社が前年実績をクリアした。

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※売上増減率は各社いずれも速報値を参照。
※売上は収益認識基準ではなく従来の総額売上高で開示。

大手百貨店2026年1月度売上高 前年同月比増減率一覧表


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三越伊勢丹:3.3%増

 三越伊勢丹の1月度売上高は、前年同月比3.3%増で着地。伊勢丹新宿本店での上位顧客向けイベント「丹青会」の会期ズレ*や春節(中国・中華圏における旧暦の正月)休暇期間のズレ*というマイナス要因があったものの、前年実績を上回る好調な結果に。丹青会の影響を除いた(前年開催日前日までの比較)売上高は、伊勢丹新宿本店が同14.9%増、三越伊勢丹計が同10.8%増となった。

 国内客は、エムアイカード会員とアプリ会員、デジタルID会員を合計した「識別顧客」の売上高が、前年同月比2桁増で推移。全国各店で実施中のショコラ催事や、伊勢丹新宿本店におけるリモデルオープンやイベントなど、集客施策と客単価向上により持続的な売り上げ増に繋がった。

 海外客は、「中国本土・香港を除く国・地域合計」では前年を上回る売り上げを記録。海外顧客向けアプリ「MITSUKOSHI ISETAN JAPAN」による顧客の識別化や、海外外商による顧客との繋がりの拡大により、中長期での売上安定化に向けた基盤構築が進んでいるという。

 店舗別では、伊勢丹新宿本店(同1.8%増)と三越日本橋本店(同13.2%増)の両本店が売り上げをけん引し、三越伊勢丹全体では5ヶ月連続で前年実績を上回った。

*丹青会は、2025年は1月31日~2月2日、2026年は2月6日~8日に開催。
*春節は、2025年は1月28日(火)〜2月4日(火)、2026年は2月15日〜23日。

髙島屋:7.0%増

 髙島屋の1月度の国内百貨店既存店売上高は、前年同月比7.0%増と5ヶ月連続のプラスで推移。免税売上高は2桁減と、引き続き前年実績未達となったものの、免税を除いた店頭売上高は好調だった。なお、1月7日に閉店した堺店の本年・前年実績を除くと、同7.7%増となった。

 国内客は、気温低下に伴いコートなどの冬物衣料に動きがみられたことや、食料品が堅調に推移したことにより前年実績をクリア。インバウンド客は、中国政府による「訪日自粛要請」の影響もあり、前年の売り上げを下回る結果となった。

 店舗別では、大阪店(同8.2%増)、京都店(同1.6%増、洛西店も含む)、泉北店(同2.4%増)、日本橋店(同15.8%増)、横浜店(同8.5%増)、新宿店(同2.0%増)、玉川店(同16.0%増)、大宮店(同12.7%増)、柏店(同2.4%増)、EC店(同16.3%増)と、1月7日に閉店した堺店を除く全店舗が前年実績をクリア。商品別では、紳士服、婦人雑貨、特選衣料雑貨、宝飾品、子供情報ホビー、スポーツ、食料品、食堂、サービスが前年を上回った。

大丸松坂屋百貨店:1.3%増

 大丸松坂屋百貨店の1月度は、前年同月比1.3%増で着地。訪日外国人売り上げが前年を大きく下回ったものの、初売りが好調にスタートしたほか、外商売り上げが好調を維持したことなどから前年実績を上回る結果となった。

 免税売上高は、客単価(同5.0%増)は前年実績を上回ったものの、客数(同20.6%減)が大幅に減少したことなどが影響し、同16.6%減となった。

 店舗別では、大丸心斎橋店(同2.3%増)や、大丸東京店(同5.0%増)、大丸京都店(同5.0%増)、大丸神戸店(同8.1%増)、松坂屋名古屋店(同7.6%増)、松坂屋上野店(同5.9%増)など、13店舗中9店舗が前年実績をクリア。一方、上層フロアの改装に伴う売場閉鎖の影響などがあった大丸梅田店(同11.9%減)は厳しい結果となった。

阪急阪神百貨店:4.2%増

 阪急阪神百貨店の1月度は、前年同月比4.2%増だった。1月に入り最高気温が10度を下回る日が増え、重衣料を中心に冬物の動きが好転したほか、各店の催事やイベントの活況により、国内客の売上高が同約1割増と好調に推移。結果として、阪急本店の大型改装に伴う売場閉鎖や、中国からの航空便数大幅減少といったマイナス要因の影響をカバーし、都心店計、郊外店計、全店計の全てで前年売上高を上回った。

 インバウンド客は、中国のVIPや中国以外からの訪日客の免税売上高は前年を上回ったものの、中国からの訪日客の免税売上高は、同約6割減と厳しい状況が継続。免税売上高全体では同約2割減となった。

 阪神梅田本店は、前年の改装による好調が継続し、ファッション・ライフスタイルカテゴリーは前年売上高に対して同約3割増、食品も同約1割増と好調に推移。また、前年は改装中で実施できなかった大型催事も大きな嵩上げとなり、全体として同約4割増と大きく数字を伸ばした。

 阪急本店では、6階の閉鎖など全館の大型改装に伴う売場縮小の影響や、免税売上高の減少が継続する中、国内客売上高・店舗売上高ともに1月として過去最高を更新した。1月3日の初売りは、行列により開店時間を30分早めるなど盛況で、免税売上高は前年を下回る水準だったものの、国内客の売上高が前年を上回り好調。全館の売上高、来店客数は前年並みと堅調な滑り出しとなった。

 気温の低下に伴い、同店ではコートやセーターといった冬物衣料の動きが好調で、モードやコンテンポラリー、インターナショナルファッションは前年実績をクリアした。また、ブライダルニーズや成人祝い、一部ブランドの価格改訂前の駆け込み需要などが重なり、アクセサリーの売上高が前年同月比約3割増、宝飾品が同約2割増と売り上げをけん引。100万円以上の高額商品の売り上げも同約2割増と好調で、全体の売上高を下支えした。

松屋:15.8%減

 1月の松屋の売上高は、前年同月比15.8%減。免税売上高は、日本への渡航自粛要請が要因となって中国からの訪日客が減少したことに加え、春節休暇期間の前年とのズレによる影響もあり、過去最高を記録した前年同月と比べて約3割減と厳しい結果となった。

 一方、台湾・韓国・タイをはじめとする中国以外からの訪日客の売上高は、円安の影響もあり好調に推移。また、免税を除く国内客の売上高は、ラグジュアリーブランド(同約6%増)や婦人衣料品(同8%増)の好調により、全体では前年と同程度の売り上げを確保した。

近鉄百貨店:4.3%増

 近鉄百貨店の1月度は、前年同月比4.3%増で推移。全社合計の売上高は8ヶ月連続で前年実績を上回った。店舗別では、あべのハルカス近鉄本店(同4.9%増)をはじめ、10店舗中9店舗が前年実績をクリアした。

 あべのハルカス近鉄本店では、食料品が全館の売り上げをけん引し、入店客数、売上高ともに前年売上を更新。特に9階催会場で開催した「ギフト食品大バーゲン」や「バレンタイン ショコラコレクション」は、前年実績を2桁以上上回る活況となった。

 ファッション関連では、入園・入学などセレモニー需要のアイテムの販売が好調だったほか、気温の低下に伴い、ブーツや手袋など防寒用の身の回り品も堅調に推移。また、外商部門はラグジュアリーブランドや高額時計を中心に好調だった。

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