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ロレアル ファイナンスサイトより

ロレアル2025年12月期は過去最高の粗利益率と営業利益率 ケラスターゼなどヘアケアが成長を後押し

ロレアル ファイナンスサイトより

 ロレアルが、2025年12月期の決算を発表した。売上高が前期比1.3%増(実質4.0%増)の440億5200万ユーロ(約8兆174億6400万円)、営業利益が同2.4%増の88億9190万ユーロ(約1兆6183億2580万円)、純利益が同0.3%増の68億640万ユーロ(約1兆2387億6480万円)の増収増益だった。全事業部門でプラス成長となり、中でもプロフェッショナルプロダクツ事業部は売上高50億ユーロ(約9100億円)を初めて達成し最も大きく伸長した。地域別でも全地域で売り上げを伸ばし、下半期にかけて特に成長が加速した。

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 事業部別の売上高は、プロフェッショナルプロダクツ事業部が同5.7%増(実質7.5%増)の51億6300万ユーロ(約9396億6600万円)。オムニチャネル戦略が奏功し、活況を見せるプレミアムヘアケア市場では「ケラスターゼ(KÉRASTASE)」の新商品「グロスアブソリュ」(日本では今年3月発売)がけん引。ブランドとして2桁成長を達成した。

 コンシューマープロダクツ事業部は、同0.7%増(実質3.5%増)の160億8970万ユーロ(約2兆9283億2540万円)を計上。グローバルブランドでは「ロレアル パリ(L'Oreal Paris)」と「ニックス プロフェッショナル メイクアップ(NYX Professional Makeup)」が好調だったほか、地域ブランドもヨーロッパの「ミクサ(Mixa)」、東南アジアの「スリーシーイー(3CE)」が貢献し、「ドクタージー(Dr.G)」の買収の効果も寄与した。最大の成長要因となったヘアケアは2桁成長を達成。ロレアル パリの「グリコリック グロス」の継続的な好調と「ガルニエ(Garnier)」の「フルクティス カール メソッド」の発売が押し上げた。メイクアップでは、「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」の「コロッサル バブル マスカラ」やロレアル パリの「インファリブル セッティング スプレー」、ニックス プロフェッショナル メイクアップの「リップ IV」などのヒット商品が追い風となった。

 リュクス事業部は、同0.03%増(実質2.8%増)の155億9510万ユーロ(約2兆8383億8200万円)で着地。フレグランスは引き続き成長を主導し、クチュールブランドの「イヴ・サンローラン・ボーテ(Yves Saint Laurent Beauté)」(以下、YSL)の「リブレ」と「MYSLF」、「ヴァレンティノ ビューティ(VALENTINO BEAUTY)」の「ボーン イン ローマ」、「プラダ ビューティ(PRADA BEAUTY)」の「パラドックス」といった定番品が寄与。加えて、プラダ ビューティのメンズフレグランス「パラダイム」「ミュウミュウ(MIU MIU)」の「ミューティン」の堅調なスタートがさらに勢いづけた。「イソップ(Aēsop)」とメゾン マルジェラ「レプリカ」フレグランスは2桁成長を記録。メイクアップはイノベーション強化による効果が表れ、特にYSLのチーク「メイクミー ブラッシュ」とリップ「ザ インクス」、「ランコム(LANCÔME)」の「イドル リップ ジューシー トリート」が貢献した。

 ダーマトロジカル ビューティ事業部は、同2.5%増(実質5.5%増)の72億410万ユーロ(約1兆3111億4620万円)だった。販売店向け出荷量と小売販売量の整合化と、米国発の皮膚科医監修ブランド「セラヴィ(CeraVe)」の回復が下支えし、四半期ごとに勢いが向上、第4四半期は2桁成長へ加速した。最大の成長寄与ブランドである「ラ ロッシュ ポゼ(LA ROCHE-POSAY)」は、「シカプラスト」シリーズと色素沈着にアプローチする独自技術「メラジル」が好調。「スキンシューティカルズ(Skinceuticals)」は売り上げ10億ユーロ(約1820億円)の大台を突破した。

 地域別では、Eコマースが好調のヨーロッパが同4.6%増(実質4.4%増)の148億6450万ユーロ(約2兆7053億3900万円)を記録。北米は、市場環境の改善とイノベーション強化により、同0.7%減(実質3.4%増)の117億1810万ユーロ(約2兆1326億9420万円)を売り上げた。北アジアは、同2.2%減(実質0.5%増)の100億7520万ユーロ(約1兆8336億8640万円)。市場の安定化が進む中国がけん引し、厳しい状況が続くトラベルリテールを除くと、下半期は同4%増となった。南アジア太平洋、中東、北アフリカ、サハラ以南のアフリカで構成されるSAPMENA–SSAは、ダーマトロジカル ビューティ事業で最も高い成長率を見せ、同6.5%増(実質10.9%増)の41億1430万ユーロ(約7488億2600万円)に伸長。ラテンアメリカは、ヘアケア関連の全事業部門・ブランドで2桁成長となったが、同0.7%減(実質8.3%増)の32億7990万ユーロ(約5969億4180万円)。

 ロレアルのニコラ・イエロニムス(Nicolas Hieronimus)CEOは、「2025年はロレアルにとって決定的な1年だった。新商品投入計画の加速と美容市場の緩やかな回復に支えられ、四半期ごとに有機的売上高成長率が加速。特に、米国と中国という二大市場において下半期に力強い回復が見られ、新興市場での拡大も継続した。効率性向上への注力により、為替や関税の逆風を相殺し、粗利益率と営業利益率の両方で過去最高を更新した」とコメント。

 企業の変革についても言及し、「AIの推進、研究開発力の強化、IT変革の継続に加え、ケリングとの長期的な戦略的パートナーシップ締結により、成長可能性を秘めた魅力的なブランド群が加わり、ラグジュアリービューティ分野におけるリーダーシップをさらに強化する。また、『ガルデルマ(GALDERMA)』への出資比率拡大により、急成長中の美容医療市場にも参入していく。マクロ経済の不確実性を踏まえながらも、2026年も市場を上回る業績を維持し、売上高と利益の成長を再び達成できると確信している」と意気込んだ。

1ユーロ=182円

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