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【国内主要百貨店】国内客好調・免税苦戦の傾向続く 伊勢丹「丹青会」は過去最高単日売り上げを記録 26年2月度

国内大手百貨店6社のロゴのコラージュ

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 国内主要百貨店6社(三越伊勢丹、髙島屋、大丸松坂屋百貨店、阪急阪神百貨店、松屋、近鉄百貨店)の2026年2月度の既存店売上高をレポート。各社、中国政府による「訪日自粛要請」の影響などにより免税売上高は引き続き前年を大きく下回ったものの、国内客への春物衣料やバレンタイン催事による食料品の販売が好調で、6社中4社が前年実績をクリア。減収となった2社も微減にとどまった。

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※売上増減率は各社いずれも速報値を参照。
※売上は収益認識基準ではなく従来の総額売上高で開示。

大手百貨店2026年2月度売上高 前年同月比増減率一覧表


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三越伊勢丹:9.5%増

 三越伊勢丹の2月度売上高は、前年同月比9.5%増で着地。伊勢丹新宿本店での上位顧客向けイベント「丹青会」の会期ズレ*や春節(中国・中華圏における旧暦の正月)休暇期間のズレ*の追い風を受け、1月に続き好調な結果となった。

 国内客は、エムアイカード会員とアプリ会員、デジタルID会員を合計した「識別顧客」の売上高が、1月同様に前年同月比2桁増で推移。伊勢丹新宿本店で開催した丹青会では、初日の売上高が50億円を超え、同社史上最高の単日売上を更新した。

 海外客は、海外顧客向けアプリ「MITSUKOSHI ISETAN JAPAN」による顧客の識別化や海外外商といったCRMの効果により、中国本土・香港からの渡航自粛の影響をその他の地域の顧客の売り上げ伸長によりカバー。通期の計画達成に向けて順調に進捗しているという。

 店舗別では、伊勢丹新宿本店(同17.4%増)と三越日本橋本店(同4.4%増)が売り上げをけん引。三越伊勢丹全体では、6ヶ月連続で前年実績を上回った。

*丹青会は、2025年は1月31日~2月2日、2026年は2月6日~8日に開催。
*春節は、2025年は1月28日(火)〜2月4日(火)、2026年は2月15日〜23日。

髙島屋:0.7%増

 髙島屋の2月度の国内百貨店既存店売上高は、前年同月比0.7%増と6ヶ月連続でプラスを維持。既存店ベースの免税売上高は同13.0%減と、引き続き前年実績未達となったものの、免税を除いた店頭売上高は好調だった。なお、1月に閉店した堺店の前年実績を除くと、同2.1%増となった。

 国内客は、バレンタイン催事「アムール・デュ・ショコラ」が堅調に推移したことや、月中旬以降に春物衣料・雑貨に動きが見られたことで、前年実績を更新。インバウンド客の売り上げは、中国政府による「訪日自粛要請」の影響もあり、前月に続き前年実績を下回る結果となった。

 店舗別では、京都店(同3.5%増、洛西店も含む)、泉北店(同3.5%増)、日本橋店(同7.0%増)、横浜店(同4.0%増)、新宿店(同1.7%増)、大宮店(同5.9%増)、EC店(同10.4%増)と、10店舗中7店舗が前年実績をクリア。商品別では、特選衣料雑貨、宝飾品、呉服、子供情報ホビー、美術、食堂が前年を上回った。

大丸松坂屋百貨店:0.3%増

 大丸松坂屋百貨店の2月度は、前年同月比0.3%増で着地した。外商売り上げの好調や、気温の上昇に伴い春物衣料品が動くなど、国内客の売り上げは順調に推移。一方、訪日外国人客の売り上げが前年実績を大きく下回ったことや、大丸梅田店の大型改装による売場面積縮小の影響などを受け、全体では微増にとどまった。

 免税売上高は、客単価(同15.5%増)は前年実績を大きく上回ったものの、客数(同27.4%減)が大幅に減少したことなどが影響し、同16.2%減となった。

 店舗別では、外商売り上げと免税売り上げがともに好調だった大丸神戸店(同8.0%増)や、外商売り上げが好調だった大丸京都店(同1.4%増)をはじめ、松坂屋名古屋店(同7.8%増)、松坂屋静岡店(同4.7%増)など、13店舗中7店舗が前年実績をクリア。一方、大型改装により売場面積を縮小している大丸梅田店(同14.4%減)は、前月に続き厳しい結果となった。

阪急阪神百貨店:0.2%減

 阪急阪神百貨店の2月度は、前年同月比0.2%増だった。国内客の売上高は前年を上回り好調だったが、阪急本店の大型改装に伴う売場閉鎖や、航空便数減少に伴う中国人客の免税売上高の大幅な減少などが影響し、全体の売上高は前年を下回る結果に。一方、各店ともバレンタイン需要をはじめとする食品売り上げが堅調に推移し、郊外店の合計売上高は前年を上回った。

 インバウンド客では、中国以外からの訪日客の免税売上高は約3割増と前年を大きく上回ったが、中国からの訪日客の免税売上高は、同約6割減と厳しい状況が継続。免税売上高全体としては、同約2割減となった。

 阪神梅田本店は、前年の改装効果に加え、大型催事の再開などによる来店客数増も後押しとなり、ファッション・ライフスタイルカテゴリーが前年同月の売上高に対して約3割増と引き続き好調に推移。食品の売上高も前年を上回り好調で、店舗全体の売上高も同26.4%増と大きく数字を伸ばした。

 阪急本店では、国内客の売上高は前年を上回り2月として過去最高を更新したが、全館の大型改装に伴う売場縮小や免税売上高の減少などの影響が大きく、店舗全体の売上高としては同4.2%減と前年を下回った。

 2月に入り不安定な気温が続いたが、ライトアウターなど春物衣料に動きが見られたことや、4階コンテンポラリーファッションでのイベント開催も寄与し、前年の売上高に対して約3割増を記録。また、ブライダルニーズの継続に加え、一部ブランドの価格改定前の駆け込み需要もあったことで、アクセサリーの売上高も同約3割増と高い伸びを示した。100万円以上の高額商品の売り上げも同約1割増と好調で、全体の売上高を下支えした。

 また、同店では食品フロアや各階イベントスペースなどを活用し、全館でバレンタインキャンペーンを展開。改装の影響でメイン会場となる9階の売場面積が大幅縮小となり、期間全体として前年の売上高には届かなかったが、強化したECや、食品フロア、各階のイベントは前年に対して2桁増を記録し、各フロアへの回遊にも寄与したという。

松屋:2.7%増

 2月の松屋の売上高は、前年同月比2.7%増。免税売上高は、同約20%減と厳しい結果に。中国からの訪日客減少や、それに伴い2月中旬の春節休暇期間の売上高が同約41%減(客数は同約25%減)となったことなどが影響した。

 一方、台湾・韓国・タイをはじめとする中国以外からの訪日客の売上高は、円安の影響もあり堅調に推移。また、免税を除く国内客の売上高は、ラグジュアリーブランドや宝飾等の好調により、同約24%増となった。

近鉄百貨店:0.1%減

 近鉄百貨店の2月度は、前年同月比0.1%減で着地。全社合計の売上高は、2025年5月以来9ヶ月ぶりに前年実績を下回った。店舗別では、あべのハルカス近鉄本店が同3.7%減とマイナスだったものの、10店舗中7店舗が前年実績をクリアした。

 あべのハルカス近鉄本店では、「バレンタイン ショコラコレクション」が過去最高売り上げを更新するなど活況で、国内客の売上高は同3.2%増と好調に推移。食料品部門では、同店開業以来の規模となる総菜売場改装工事の影響が一部出始めたものの、菓子の好調が売り上げをけん引し、全体で同2.2%増となった。

 婦人ファッションでは、ジレやブラウスを中心に春物衣料が堅調に推移。外商売り上げは、店内で開催した上位顧客限定イベントの開催などにより、ラグジュアリーブランドを中心に引き続き好調な動きが見られた。

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