国内外から支持される「グローバルデパートメントストア」を目指し、リモデルを推進している阪急うめだ本店が、5・6階のフロア「HANKYU LUXURY」を3月20日に正式オープンする。「グローバルデパートメントストアの象徴」と位置付ける同フロアのデザイナーには柳原照弘を迎え、ラウンジを設けるなど接客環境を充実させたほか、フロア全体を探索したくなるような空間に仕上げることで、ブランドラインナップや商品の価値だけではなく、フロアに滞在する時間においても“阪急流ラグジュアリー”を目指したという。
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同店はMD・店舗環境の高感度化およびハイグレード化と、パーソナル接客を重視した店舗に刷新するため、全館レベルのリモデルを進めてきた。昨年4月に、国内・アジア広域の高感度次世代層に向けてジェンダー、カテゴリー、グレードの垣根を越えたゾーン「ビヨンドワールド(BEYOND WORLD)」を3階にオープンしたほか、同年10月には洗練された大人の女性にハイクラスなファッションを提案する「プレミアム」ワールドを7階に移設リニューアルした。HANKYU LUXURYのオープンをもって、全館リモデルがおおよそ完了することになる。オープンに先立ち、3月17日に報道関係者向けに開催された内覧会では閉鎖中の6階フロアが公開された。
売り場は、面積を1.6倍に拡大した「インターナショナルブティックス」のほか、「ジュエリーギャラリー」「ウォッチギャラリー」の計3ゾーンで構成。いずれも各店舗で接客環境どのブランドも充実させている点が大きな特徴で、VIPルームを導入しているほか、アートピースや内装においても阪急うめだ本店のみの仕様を採用している。阪急うめだ本店としても、駅直結であるが故にこれまでトラフィック型の集客に強みがあったが、客単価を今後上げていく上で「最高のおもてなし」を目的にした来店を増やしたいという考えから、売り上げの要となるラグジュアリーフロアの大型改装に着手した。ラグジュアリーフロアの大型改装は、同店が建て替え工事を終えグランドオープンした2012年以来初めて。総売り場面積は約1万3246平方メートル。



ショーメのVIPルームにはティアラが飾られている
Image by: FASHIONSNAP
インターナショナルブティックスでは、「シャネル(CHANEL)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「エルメス(HERMÈS)」を“インストア旗艦店化”した。シャネルとルイ・ヴィトンは、既存の「カルティエ(Cartier)」と同様の2フロアのメゾネットタイプの店舗に生まれ変わり、各店舗内にエレベーターを備えた。店舗面積1000平方メートルのシャネルでは日本の百貨店では初めてコスチュームジュエリーのコーナーと、シャネル製品のアフターケアや修理を専門としたアトリエ「シャネル・エ・モア(CHANEL & moi)」を導入。フィッティングルームも百貨店店舗では異例の広さで用意している。ルイ・ヴィトンはテーブルウェアをはじめとするホームコレクションなどライフスタイルカテゴリーの品揃えを拡充した。




エルメス
Image by: FASHIONSNAP
2階から6階に移設したエルメスはワンフロア構成だが、ワンフロアとしては日本最大の店舗面積を誇るという。水運で発展した大阪ならではのデザインとして、海をイメージした内装に仕上げた。メンズ強化店の一つとも位置付けており、メインエントランス付近にメンズ製品のスペースを設けている。エルメスは2階にパフューム&ビューティに特化したブティック「エルメス・イン・カラー(Hermès in Colors)」、4階にシューズブティックを構えており、阪急うめだ本店内だけで3店舗を出店することになる。
このほか、3階から移転した「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」は店内インテリアに使っているソファもオーダーの対象に追加。シューズがメインの「ロジェ ヴィヴィエ(Roger Vivier)」は近年展開をスタートさせたジュエリーを一緒に揃えるなど、他店にはないアプローチを特徴とする。新規出店は、日本初出店の「スキャパレリ(Schiaparelli)」(2026年度上半期オープン予定)とバッグメゾン「レトランジェ(LETRANGE)」、初の常設店舗をオープンする「誉田屋源兵衛」のほか、「ウブロ(HUBLOT)」と「ティソ(TISSOT)」が揃う。カフェ・ダイニングを含む取り扱いブランドは全67ブランドで、リモデル前から大きな変動はないという。「カフェ・ダイニング」のカテゴリーでは、「アランデュカス(仮称)」が4月末ごろに新たにオープンする予定。ポップアップスペースではイタリアの老舗ジュエリーメゾン「ブチェラッティ(Buccellati)」が2025年ミラノデザインウィークで発表し、高い評価を得たシルバーアニマル作品を展示する。
























ポップアップスペース
Image by: FASHIONSNAP
「おもてなし空間」の象徴として、エスカレーター付近にはコンシェルジュカウンターを新設。従来の百貨店や商業施設ではポップアップスペースを配置するのが主流となっているが、外商顧客や海外からの来店客に対応するためとしている。今回のリモデルを機に取り扱いを拡大するアイテムを紹介する新設のラウンジでは、「ファッションラウンジ」と「ウォッチラウンジ」を用意。ファッションラウンジでは「バング&オルフセン(Bang & Olufsen)」のモニターを展示しているほか、オープン時にはボッテガ・ヴェネタのソファを配置し、オーダーも受け付ける。



コンシェルジュカウンター
Image by: FASHIONSNAP
なお、阪急うめだ本店の今回のリモデルにおける投資額は約120億円。2026年度の目標売上高は、伊勢丹新宿店と同規模の4000億円を掲げている。阪急阪神百貨店ラグジュアリー商品統括部ゼネラルマーチャンダイザーの加藤清久氏は「いままでとは違うラグジュアリーフロアに注目してほしい」とコメント。インバウンドでは日中関係の冷え込みが影響し、売上が落ち込んでいるが、過去1年以内に累計100万円以上購入した免税資格を持つ顧客を対象にした「海外顧客VIPクラブ」の顧客を中心に接点を強化し、絆の深さを強みにした「コミュニケーションリテーラー」として、最大限のサービスを提供していく考えだ。

加藤清久氏
Image by: FASHIONSNAP
最終更新日:
■HANKYU LUXURY:特設ページ
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