ADVERTISING

2026年3月のストリート定点観測 再浮上したグレーに注目

ACROSS編集部
ACROSS

2月の半ばには季節外れの暖かい週末があったりと、春っぽい気分が少し早めに浮上している今年のストリート。事前調査でも中綿アウターやメルトンのロングコートが随分と減少し、レザージャケットやGジャンといったライトアウターも多く見られました。そんななかで目に止まったのが、2024/11に取り上げたことも記憶に新しいグレー。当時は女性のみに注目したのですが、今年に入って男性にも浸透していたことから、「男女グレーウェア」をカウントアイテムとしました。ズームアップアイテムでは、コンサバ/クラシカルな装いのハズしとして浮上している「キャップ」、無造作感がこなれた印象を生む「トップスの裾レイヤードスタイル」にそれぞれ注目しました。

カウントアイテム:中綿アウター 
シルエットやデザイン、カラーのトレンドは分散化しながらも、素材としては不動の人気に。

2024年の暮れに脱・黒トレンドの最右翼的なカラーとして登場したグレーでしたが、2025年に入ると茶/ベージュ系、あるいは白系カラーの台頭によって一瞬で減少。年末年始頃にはあまり見られなくなっていたのですが、春の訪れとともに復活の兆候が見られます。ウェアにとどまらずバッグやシューズといった小物類にまで拡大している茶/ベージュに飽きた層がグレーに戻ってきた印象で、ミニマルでシックなグレーのアイテムを取り入れた着こなしが多く見られます。再浮上しているユニクロC風のスウェットパンツ、定番化しているフーディー、コンパクトなサイズ感のニットカーディガン、スクールガール風のスカートやスラックスなど、そのバリエーションはさまざま。コンサバ/エレガント系の30代〜女性から男子学生のカジュアルなスタイルまで、幅広い層に浸透しています。

茶ベージュ系カラーとの組み合わせが非常に多く見られるのが今年らしいポイントですが、実は黒中心のモノトーンコーディネートも徐々に戻ってきており、ここ2年ほどで急進行した脱・黒の流れもひと段落しそう。とはいっても単なるシンプルへの揺り戻しではなく、赤やピンク、イエロー、グリーンといった差し色づかい、あるいはボーダー柄やドット柄、小花柄といった柄物が久しぶりに浮上していたりと、新たなトレンドの芽吹きも見てとることができる春になりそうです。

(左)普段からグレー系の服装が多いと話す女性。アウターは代々木公園のフリマで買ったものだそう(https://www.web-across.com/observe/cvs00a00000059zy.html)。(右)バルーンシルエットが特徴的なスウェットパンツは地底人で買ったもの(https://www.web-across.com/observe/cvs00a0000005abw.html)。

ズームアップアイテム①:女性メルトン素材のロングコート 
コンサバでエレガントなムードのロングコートが密かに人気上昇中。

直近では2024/5にも取り上げたキャップ。一時期は深めのビーニーやスカーフ/バンダナ巻き等の台頭で減少していたのですが、1年のブランクを経て今春も浮上しています。当時はどちらかというとちょい足し感覚でコーディネートにプラスするアイテムといったムードが強かったのですが、今年はジャケットスタイルなど、シックな着こなしにスポーティーでカジュアルなテイストをプラスするアイテム=抜け感を演出できるアイテムとして支持されている印象です。

定点観測では1989/7に「男性野球帽」を取り上げて以来何度も記録しているテーマになりますが、00年代まではカジュアル要素が前面に出たアイテムでした。潮目が変わったのはやはり2012年の『POPEYE』リニューアル。上品でクラシカルなスタイルにキャップでハズし=遊び心を加えたシティボーイたちの、洗練されたリラックス感に近いムードが再浮上しています。もちろんフーディー×キャップ等のストリート感強めなコーディネートも健在で、幅広いスタイルで見られました。

(左)マキャップはオークリーのもの。「シンプルになりがちなコーデにワンポイントアクセントを入れられる」と話す男性(https://www.web-across.com/observe/cvs00a00000058gf.html)。(右)彼から借りたというキャップはなんと00sに人気を博したPPFMのもの!(https://www.web-across.com/observe/cvs00a0000005a9i.html)。

ズームアップアイテム②:トップスの裾レイヤードスタイル
造作に裾を出しラフなムードを演出したスタイリングが浮上。

アウターのショート丈化と同時に増加しているのが、トップスの裾周りのレイヤードスタイル。ブルゾンの裾からシャツを覗かせる着こなしは言うまでもなく、さらに間にショート丈のカーディガンが挟まっていたり、ニットやスウェットの裾からインナーのカットソーを覗かせたりと、そのバリエーションはさまざま。無造作に裾を出したラフなスタイリングがかえってこなれた印象を生み出します。デザイナーやショップスタッフ、エディターなど、もともと業界人に多く見られる高度な着こなしだったのですが、じわじわとストリートへと浸透しています。

同じレイヤードといっても、2025/1に取り上げた「ボトムスレイヤードスタイル」=巨大化したボトムスやシューズにさらにスカートをプラスしたマキシマムなレイヤードとはまったく異なり、コンパクトなアウター&中庸なシルエットのボトムスの間にシャツなどをレイヤードして上半身と下半身の境界を印象付けるようなレイヤードが今春は新鮮に映ります。ビッグ/オーバーサイズのトレンドがいよいよひと段落し、コンパクトでシャープなシルエットが主流化していきそうなムードを先取りした着こなしと言えそうです。

(左)「レザージャケットを着るとバイカーファッション的になりやすいのでもう少しきれいに着たいと思ってストライプシャツをレイヤードしました」と話す女性(https://www.web-across.com/observe/cvs00a0000005d7x.html)。(右)「普段から柄物や色物、レイヤードなどでシンプルな格好を差別化するのが好き」と話す男性(https://www.web-across.com/observe/cvs00a0000005aea.html)。

最終更新日:

ADVERTISING

現在の人気記事

NEWS LETTERニュースレター

人気のお買いモノ記事

公式SNSアカウント