Fashion ストーリー

マネキンにもトレンドが?写真で振り返る70年のマネキン史

1980年代:無理をしない自然なポーズがトレンドに


REY-502

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nnai-tennji-20161110_076.jpgnnai-tennji-20161110_080.jpg1985年に発表された、近年のヒット商品「REY」。作者の加野正浩氏は定年を迎えた今でも現役で活躍していて、業界では"生きるレジェンド"と呼ばれています。経済成長を続ける日本では肩パッドの入った服が人気で、トレンドに合わせたいかり肩を採用。極端に細かったくびれもリアルに近づけ、バランスの取れた体型で主体的に生きる女性の雰囲気を表現しています。「REY」の人気は継続し、90年代に入っても使用されました。


LIVE-2、LIVE-3

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nnai-tennji-20161110_086.jpgnnai-tennji-20161110_087.jpgnnai-tennji-20161110_088.jpg「REY」と同じく1985年に発表した「LIVE」はデザイナーのヨーガンレール(Jurgen Lehl)から依頼を受けて制作したマネキン。ヨーガンレールの意向でアジア系の女性をイメージし、低身長で胴長、ヒールも履いておらず、6〜7頭身の「LIVE」は8〜9頭身が多いマネキン業界の中で珍しい商品の1つになっています。また同年に発表された「REY」と共通し、店頭で立ち続けていても不自然に見えない自然体なポーズで制作。この頃から、大胆なポーズよりも主張が強すぎない自然体なポーズが世界的な流れになっていったそうです。



1990年代:生きるレジェンドが制作したニューヨークスタイル


ADA

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nnai-tennji-20161110_093.jpgnnai-tennji-20161110_091.jpgnnai-tennji-20161110_092.jpg「ADA」は、「REY」を手掛けた加野正浩氏によって七彩のニューヨークのアトリエで1992年に制作されました。ニューヨークで生活する女性の強さをイメージし、大きなヒップで強さを表現したポーズに仕上げられています。なお90年代頃から売り場を簡略化する動きによってハンガーや他の什器への需要が高まり、マネキンに対する需要は低下していきました。



2010年代:ジェンダーレスブームを捉えた新作

FORT

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nnai-tennji-20161110_097.jpgnnai-tennji-20161110_099.jpgnnai-tennji-20161110_100.jpg2000年から計50種制作された「FORT」は、今の七彩の原型作家を牽引する富士崎充氏の出世シリーズとして知られています。写真のマネキンは2013年に制作したもの。リアルさを追求しながら独特のポーズで新しさを提案し、マネキンの需要拡大を狙いました。



NEU

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nnai-tennji-20161110_104.jpgnnai-tennji-20161110_106.jpgnnai-tennji-20161110_105.jpg2015年に発表された「NEU」はドイツ語で新しいという意味で作者は富士崎充氏。ボリュームを抑えたショートヘアーはボディと一体となっていて、カツラを被せてアレンジすることもできます。基本的にメンズのマネキンは、ウィメンズの追加で発注されることが多いですが、ユニセックスブランドの増加やジェンダーレスのブームに乗って「NEU」は最初から男女セットのシリーズとして作られました。写真の「NEU」は、今夏に京都・近代国立美術館で行われた展覧会に出展したため、アートペインティングとして黒く塗装されています。

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