ファッションエディター 栗山愛以とエンポリオ アルマーニ Vol.1

時代が求める美しさとは

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ファッションエディター 栗山愛以とエンポリオ アルマーニ

ファッションエディター 栗山愛以

ファッションエディター 栗山愛以とエンポリオ アルマーニ

ファッションエディター 栗山愛以

ファッションエディター 栗山愛以とエンポリオ アルマーニ

ファッションエディター 栗山愛以

 ファッションにおける知見と美意識を備えたクリエイターが、自ら選んだ「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」のスタイルをまとい、新たな視座とムードを描き出す。(第1回/全3回)

 ファッションエディターとして、長年にわたりトレンドやスタイルの変遷を見つめてきた栗山愛以が考えるファッションの現在地。そして、時を経てもなお揺るがない美しさとは何か。その先に宿るエレガンスを捉える。

ファッションエディター 栗山愛以とエンポリオ アルマーニ 

栗山愛以(Itoi Kuriyama)|早稲田大学卒業後、大阪大学大学院で鷲田清一氏に師事しファッション論を学ぶ。コム デ ギャルソンでPRを担当後、首都大学東京大学院で社会学を修得。その後独立し、モード誌を中心にレビュー執筆や撮影ディレクションなどを手掛け、パリ・ファッションウィークの現地取材をライフワークとしている。

── Vol.1のスタイリングテーマは「現代を捉える、洗練されたスタイル」。どんなところを意識しましたか?

 今は90年代のグラマラスな気分もあるので、ボリュームのあるゴージャスなファーにタイトなシルエットを合わせてヒールを履きました。ちょっとイケイケな感じですね(笑)。バッグもハーフムーン型でトレンド感があります。トレンドは「いいな」と思っても、自分からすごく遠い世界だと手は出しません。でも自分のワードローブや、いつも好きなテイストとリンクさせられそうなら、空気感として取り入れたいと思っています。

 そして、トレンドを取り入れるときこそ品格が必要だと感じます。ファストファッションで済ませようとすると、大人にはやっぱり難しい。品格を落とさずにトレンドを楽しめること、それもエンポリオ アルマーニの魅力ですね。

ファッションエディター 栗山愛以とエンポリオ アルマーニ

── キャリアを通してファッションに携わり続け、その変化を見つめてきたなかで、ファッションの“いま”をどう捉えていますか?

 ここ数年でかなり変わりました。2014年から毎シーズン、パリのファッションウィークに行っているのですが、コロナ禍以降はセレブリティの存在感がすごく大きくなってきて。「憧れのあの人が着ているからいい」という考え方が目立ってきたように感じます。それが悪いとは言いませんが、美しさや良し悪しの判断を他人に委ねて、本当に自分が好きなものをないがしろにしていいのかな。

 メディア側も、主役である服そのものよりセレブリティばかりを見ているようなところがあって。私は服がすごく好きなのでちょっと悲しい気もしますが、この流れはしばらく変わらないのではないでしょうか。

ファッションエディター 栗山愛以とエンポリオ アルマーニ

── 栗山さんが考える、時代が変わっても色褪せない美しさとはどんなものでしょうか?

 美しさは、時代や環境、受け手によって変わるものだと思います。ただ、私個人の好みは揺るがないんですよね。私の絶対的な“好み”は、かつて在籍していた「コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)」で培われました。その判断基準は“強さ”です。アイテムを見たときに「このブランドのものだ」とわかる色があるか、デザイナーの精神が宿っていると感じられるか。

 時代によってクリエイションやスタイルは変わっても、信念が一貫しているブランドは強い。もちろんエンポリオ アルマーニもそんなブランドのひとつです。私はそうしたものに惹かれて、美しさを判断しているのだと思います。

ファッションエディター 栗山愛以とエンポリオ アルマーニ

── 現在のエンポリオ アルマーニが持つ美しさを、ファッションエディターとしてどう読み解きますか?

 以前、エンポリオ アルマーニの歴史を振り返る記事を書いた際、色々と調べたことがあります。エンポリオ アルマーニは、ジョルジオ・アルマーニさんが自らのファッションを民主化するため、つまり“より多くの人に着てもらうための入り口”として生まれたそうです。

 そして、イタリア語で「あらゆるものが手に入る大きな市場」を意味する「エンポリオ」の名が示す通り、服をはじめ、バッグ、ウォッチ、ジュエリー、フレグランス、アンダーウェアなど幅広いアイテムが揃っています。多くの人の日常に取り入れやすいところが大きな魅力ですよね。

 さらに今シーズンは、ウィメンズはアルマーニさんの姪であるシルヴァーナ・アルマーニさんが手掛けることになりました。ミラノのショーに行かれた方々は皆さん「エンポリオが変わった」とおっしゃっていて、私自身すごく楽しみにしていたのですが、実際のキャンペーンビジュアルからすべて素晴らしかった。スタイリングもエマニュエル・アルト(Emmanuelle Alt)さんに変わり、より客層の広がりを感じさせてくれます。ヴェルサーチェで素晴らしいクリエーションを見せたダリオ・ヴィターレが引き継ぐ、というニュースにも大興奮です。ますます目が離せません。

ファッションエディター 栗山愛以とエンポリオ アルマーニ

ブルゾンジャケット 15万4000円、スカート 17万6000円、バッグ 10万4500円、シューズ 参考色 12万4300円/すべてエンポリオ アルマーニ(ジョルジオ アルマーニ ジャパン)、その他(本人私物)

問い合わせ先
ジョルジオ アルマーニ ジャパン:03-6274-7070

photography: Yoshitake Hamanaka, styling: Itoi Kuriyama Raimu Yamazaki, hair & make-up: Yukari Clarke, edit & text: Yusuke Takayama (QUI), production: Yusuke Soejima (QUI), Yuko Okano (QUI)|casting: Takashi Sasai, producer: Kazuhiro Oyokawa (FASHIONSNAP)

最終更新日:

連載|ファッションエディター 栗山愛以とエンポリオ アルマーニ

Vol.1 時代が求める美しさとは
Vol.2 自分らしくあることの心地よさとは
Vol.3 世界を拡張するファッションの可能性とは