"小粒系"ファストファッションが襲来

CHARLES & KEITH原宿本店 店内 Image by Fashionsnap.com
CHARLES & KEITH原宿本店 店内
Image by: Fashionsnap.com

 「H&M」や「ZARA」といったメガ級のハイストリートブランドがほぼ出そろったところに、今度はもっと小規模だが、独自色の濃い「小粒系」のファストファッションが相次いで日本に押し寄せてきた。小物に特化した「CHARLES & KEITH(チャールズ&キース)」や、日本人向きのサイズ感を売りものにしたブランド、エッジを効かせたブランドなどが次々に日本市場へ参戦。未上陸の海外ブランドも日本市場をうかがっている気配で、これからも小粒派の日本進出が相次ぎそうだ。(文・写真:ファッションジャーナリスト 宮田理江

 「ファストファッション」という言葉にははっきりした定義がないが、いくつかの要素がある。「トレンド感の高いアイテム」「比較的短い時間的サイクルで投入」「割安感のある価格設定」「マス市場がターゲット」。これらが主な条件だ。代表格の「FOREVER(フォーエバー)21」は主な要素を兼ね備えている典型的なファストファッションと言える。小粒系の各ブランドもこれらの多くを共有するが、異なる持ち味で勝負するところも現れてきた。


 シンガポール発のバッグとシューズの専門店「CHARLES & KEITH」が4月、東京・原宿に日本第1号店を開いた。これまで日本に上陸したファストファッションは服や小物などのフルラインを展開するケースが多かったが、「CHARLES & KEITH」は服を売らない点で異なる。品ぞろえの6割を靴、3割をバッグが占め、残りはサングラスやベルトなどの小物類という絞り込んだ商品構成が異彩を放つ。

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CHARLES & KEITH 原宿店


 カジュアルブランド「SPAO(スパオ)」で知られる韓国のアパレル最大手、イーランドグループが日本に3月、上陸させたウィメンズブランドが「MIXXO(ミッソ)」。日本第1号店は3月22日、そごう横浜店にオープンした。生産から販売までを自社で一貫して手がけるSPA(製造小売り)の業態で、一見、先行上陸組と違わないようにも見えるが、同じアジア発の強みを生かし、フィット感の高いサイズ設定を売り物にしている。


 アジア初のショップを6月、大阪市内にオープンさせる「MONKI(モンキ)」と「WEEKDAY(ウィークデイ)」はどちらも「H&M」傘下のブランド。純粋なファストファッションではないが、スカンジナビア発の世界観に特色がある。「MONKI」には若々しいキュートさやストリート感があり、「WEEKDAY」は「マルチブランド」がコンセプトで、単一のブランドではない。


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「WEEKDAY」のエクスクルーシブブランド「MTWTFSSWEEKDAY」

 2010年にスウェーデンで見た「WEEKDAY」では、「Cheap Monday(チープマンデー)」の充実した品揃えに驚いた。複数のオリジナルブランドに加え、他ブランドとのコラボレーションラインや、独自にセレクトしたヴィンテージアイテム、ストアスタッフが手仕事で作る一点物など、異なるテイストや調達法をミックスした新アプローチが持ち味。「Cheap Monday」も「WEEKDAY」から誕生したブランドだ。


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