
自分自身の在り方に方向性を与え、空間に美しい洗練さを添える「香り」。装飾の枠を超えたフレグランスは、忙しない日常の中でさまざまな答えを導いてくれる、大切なツールとして進化を遂げています。今回は、フレグランスというカテゴリに新しい風を吹かせる3つの新ブランドにフォーカス。芳香に意味と美学を詰め込んだ、インセンスやディフューザーをご紹介します。
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目次
20分間の安寧を刻む「イッシュ(ISSH)」

僧侶が坐禅を組む際、線香1本で時間を計っていたという歴史的な背景に着想を得た、インセンスブランドの「イッシュ(ISSH)」。お香1本が燃え尽きる時間を指す言葉「一炷(いっしゅ)」をブランド名に掲げ、1日(1440分)のうちお香が燃え尽きるまでの20分間を、自分自身を整えるための安寧の時として設定しています。現代人のライフスタイルから情景が浮かぶ、慌ただしい日々の中での振る舞いを「整える」瞬間として切り取った、20/1440という時の価値をもたらす樹木の香りが特徴です。

イッシュを代表するプロダクトは、時の流れを可視化する「寧日(ねいじつ)」。整える時間を目盛として刻んだ味わい深い真鍮製のスケールと、落ち着いた暗褐色が美しいウォルナット製の香立て、のびやかに燻りながら空間に広がる、3種のお香をボックスに揃えたセットアイテムです。スケールを香立てに添えると、ゆったりと進む燃焼時間がぜいたくなひとときに昇華し、香りを愉しむという抽象的な体験を生活の中に溶け込ませます。
「支度を整える」:ヒノキにスパイスを加えた目覚めの香り
「余白を整える」:ウッディの奥行きにジャスミンが余韻を残す香り
「呼吸を整える」:草木と深緑が吹く清爽の香り
見えない香りに輪郭を与える「フォルム(FORME)」

「香りは目に見えないもの」、そんな当たり前の概念を鮮やかに覆すルームフレグランスブランド「フォルム(FORME)」。トップ・ミドル・ラストに分類する「香りのピラミッド」に着目し、実体を持たない香りが持つ「形」をモチーフに据えた、3種のリードディフューザーを提供しています。好奇心を刺激する有機的なフォルムを心地いい芳香を伝えるための手段として置き換え、インテリアとフレグランスの融合を再定義。心がほぐれるような香りとポップなデザインに目を奪われます。

形に香りを重ねるというチャレンジングな試みは、パフューマーとブランドの徹底したクリエイションにより実現。製品は全て、具体的な素材や風景ではなく、提示された図形だけを手がかりに香りを構築しています。他の何かに例えるのではなく「形」そのものを落とし込むという独創的なプロセスは、フレグランス構造への深い理解を経た巧みな調香技術がなせる技。吹きガラスボトルとシグネチャースティックの相乗効果で、日常をユニークにブラッシュアップします。
「ザ ラウンド」:ローズ、レザー、ウッディが混ざり合う丸みのある香り
静寂の断片で魅せる「ウルエ(ULUE)」

心が洗われるような安らぎを表現する、フレグランスブランドの「ウルエ(ULUE)」。何かを足すための飾り気ではなく、情報や刺激を静かに手放す引き算の調香を取り入れた、ルームフレグランスとオードトワレを展開しています。日本の美意識と伝統が紡ぐ石庭や枯山水のように、静けさと余白の中に美を宿すことがブランド思想の核です。雑念を払い自分自身を調律するひとときを、そっと佇むような透明感のある香りとともに、象徴として採用した溶岩石が創り出します。

ウルエのフィロソフィーを体現するルームフレグランスは、積み上げるという所作にフォーカスした独自性あふれるプロダクト。個性が異なる溶岩石を専用スタンドに重ね、自分だけのシルエットを作る過程と、付属のフレグランスを吹きつける仕上げのワンアクションで、石庭を築くような没入感と愛着を演出しています。視覚と触覚に語りかける力強いオブジェと、みずみずしいハーブ漂う恵みの香りが、澄み切ったマインドに導いてくれそうな予感。
「アサミドリ」:ハーブやアンバーウッドが豊かなグリーンベースの香り
「コガネ」:ローズマリーとサンダルウッドなどが共鳴した優美な香り
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