育ちの良さを漂わせる「グッドガール」が裏トレンドに浮上

東京ブランドが提案する「グッドガール」
東京ブランドが提案する「グッドガール」
Image by: Fashionsnap.com

 性別の境界線をあいまいにする「ジェンダーレス」が大きなうねりとなる一方で、一時期は影を潜めていた「女性的」なムードを押し出す動きが見え始めた。良家の育ちを印象づける「グッドガール」のように、若々しさやコケットを打ち出すトレンドがシンボリックな動き。復活したミニスカートをはじめ、ボウタイ、飾り襟などでフェミニンを薫らせる演出が目立つ。赤のカムバックも象徴的だ。ただ、単に女っぽく寄せるのではなく、フォークロアやミリタリー、スポーツなどのテイストをミックスして、弱さや儚さを見せない新しい女性像を打ち出している。(文:ファッションジャーナリスト 宮田理江

■ミニマル、エフォートレス、そしてジェンダーレスへ

 大きな流れを整理しておくと、数シーズン前からのビッグトレンドとして、飾り気をそぎ落とす、シンプル志向の強い「ミニマル」があった。そこからの揺り戻しもあって、力みを感じさせない「エフォートレス」が支持されるようになってきた。同時に、スポーティーシックやミリタリー、ユーティリティが浸透し、こちらの観点からもジェンダーレスへの接近が起こった。

 ファッションをもっと楽しもうというムードになり、ややデコラティブな装いは70年代ルックの復活やボヘミアンテイストの再評価という形で進んできた。そして、今の「グッドガール」は育ちのよさやクラシックな風情を薫らせる点で、これらの直近トレンドとかなり趣が異なっているようには見えるが、実はルールに縛られない点や遊び心を秘めている点では今の空気感に通じるところがある。実年齢が若いガールズ世代ではなく、非ティーンズの大人女性がまとうというところにひねりが感じられる。

 ティーンズではない女性が女子高生ぐらいの年格好を連想させるアイテムをまとうところには、実年齢にしばられない「エイジレス」の傾向がうかがえる。ただし、いわゆる「若作り」な感じの見え具合は慎重に避けて、ほんのりフレッシュな若々しさをもらう程度の差し込み方だ。

 スクールガールという切り口からはアイコニックなアイテムが掘り起こされつつある。先行して復権したプリーツスカートのほか、サスペンダー(吊り)スカート、ソックスなども大人向けに広がりを見せている。縁飾り付きブレザー、チアガール風のウエアなどにも光が当たる。愛くるしさやフレッシュ感を印象づけつつ、小ざっぱりした着姿に整えるスタイリングが初々しいムードを招き入れる。

 次のページは>>この秋、いつものスタイルに"グッドガール"を取り入れるコツ

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