盛り上がる "一点物志向"のハンドメイド市場

 有名ではない個人クリエイターはオンラインストアが頼みの綱だが、なかなか集客が難しい。代金回収やサイト運営にもノウハウが必要だが、信頼感の高い大手通販サイトの中に「出店(でみせ)」を構える形であれば、ストア運営面での手間を省ける。結果的に創作に集中できる時間を確保しやすくもなる。

 ハンドメイド品のマーケットプレイスとして世界的に知られるのは、米国の「Etsy」だ。手作りアーティストが好んで暮らすニューヨークのブルックリンで2005年に創業し、今年で10年。アクティブセラーが140万、販売中の商品が3200万個という桁外れの規模を持つまでに成長した。

handmade_004.jpgEtsy トップページより

 手作り作品の魅力はレア度やクラフト感が大きい。クリエイターの作家性が発揮されたアクの強さや意外感の高さなどもマスマーケット向け商品にはない持ち味となっている。ただ、腕前はプロ級だが、必ずしもそれだけを仕事にしているわけでもないという人も多く、作家の創作をセールス面で応援してあげられる仕組みが求められている。リアルとネットの両面で勢いづくハンドメイド商品の取引チャネル拡大は、作家に望ましい創作環境をもたら下地となっていきそうだ。

(文:ファッションジャーナリスト 宮田理江

宮田理江 - ファッションジャーナリスト -

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 複数のファッションブランドの販売員としてキャリアを積み、バイヤー、プレスを経験後、ファッションジャーナリストへ。新聞や雑誌、テレビなど数々のメディアでコレクションのリポート、トレンドの解説などを手掛ける。コメント提供や記事執筆のほかに、企業・商品ブランディング、広告、イベント出演、セミナーなどを幅広くこなす。著書にファッション指南書『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』がある(共に学研)。  http://fashionbible.cocolog-nifty.com/blog/

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