クラッシュ、ダメージ、ケミカルウォッシュ...ジーンズ流行の兆し

ストリートで人気のクラッシュジーンズ
Image by: Fashionsnap.com
 今年は久々に、ジーンズがトレンドアイテムとして注目されそうだ。アメトラブームなどの影響でしばらく濃色のジーンズが好まれていたが、春夏の新作では特に色落ちやクラッシュといった加工が目立つ。これまでは定番品として店の奥に陳列されていたジーンズが、店頭を飾ることも多くなっている。ファッションジャーナリストの南充浩氏は「復活とまでいかないが、国内のジーンズ産地では受注量が増えつつある」としており、産業界も巻き込んだジーンズ復興に期待を寄せる。
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 過去に国内で加工ジーンズが流行したのはヴィンテージブームが訪れた1990年代で、"アタリ"や"ヒゲ"、ほつれといった穿き古した風合いの"ダメージジーンズ"が好まれた。2000年代に入り、原点回帰から"生デニム"など加工が少ない濃色のジーンズが復興。その後はアメリカ西海岸発の"プレミアムジーンズ"の上陸や、千円以下の低価格ジーンズが話題を集めたものの、トレンドアイテムというより定番品として浸透しているのが現状だ。


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 再び兆しが見え始めたきっかけのひとつは、Hedi Slimane(エディ・スリマン)が「SAINT LAURENT(サンローラン)」のデザイナーとしてファッション業界に復帰して発表した2013-14年秋冬メンズコレクションだ。エディといえば、「Dior Homme(ディオール・オム)」のデザイナー時代にスキニージーンズをヒットさせ、激しい加工を施したジーンズをモード界に根付かせたことでも知られている。「SAINT LAURENT」のコレクションでは再び細身のクラッシュジーンズを登場させたことから、モード界だけではなくファッションの先端層がジーンズに目を付けた。


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LOUIS VUITTON 2014年春夏コレクション © Louis Vuitton / Ludwig Bonnet


 一方、ウィメンズで話題を集めたのは、アーティスティック・ディレクターMarc Jacobs(マーク・ジェイコブス)が手がける最後のコレクションとなった「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)」の2014年春夏コレクションだ。ランウェイには過去にショーを演出したメリーゴーランドや噴水が全て黒塗りで配置され、モデル達が着用していたドレスやレースも、ほぼ全てが黒。唯一、コレクションに色を差し込んだのがジーンズだった。メゾンブランドのコレクションには珍しく、ユーズド感の強い色落ちジーンズをラグジュアリーなショーに登場させたことでも注目を浴びた。


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