【2016春夏東コレ総括②】ディテールから読み解く5つのキーワード

春夏のキーワード5
春夏のキーワード5
Image by: Fashionsnap.com

2016年東京コレクションではディテール(細部)の表現に凝った作品が多く見られた。シースルーやスリットであざとくないエロスを打ち出す提案も相次いだ。アシンメトリー(非対称)やラッフル、フリンジ、結び目などで動きを出す工夫が増えた。シルエットや素材に加え、ディテールで違いを示す試みは手仕事感やオリジナリティーを感じさせ、視覚的にも東コレを盛り上げていた。ディテールに注目してみると、東コレの「今」が見えてくる。(文:ファッションジャーナリスト 宮田理江

〜トランスペアレント〜

◆CHRISTIAN DADA(クリスチャン ダダ)

今回の東コレでは肌が透ける布を使ったトランスペアレント演出が目立った。「CHRISTIAN DADA(クリスチャン ダダ)」は脚が大胆に透けるスカートや、透かしレースを上下そろってあしらったセットアップなどで、ヌーディーな着姿に導いた。裾丈が極端に異なるプリーツスカートの重ねばきは太ももが露出するドラマティックな見栄え。背中に全面レースを配してバックショットにも上品なシースルーを仕掛けた。

jfw16ss_rm02_01.jpg>>CHRISTIAN DADA 2016年春夏コレクション

◆KBF(ケービーエフ)

薄手の生地を使ってエアリーな風情に整えたのは「KBF(ケービーエフ)」。風にたなびくアウターが秩父宮ラグビー場という場になじんでいた。ミニ丈ボトムスとの長短ミックスが軽快なバランスを生んだ。手の込んだ模様で埋め尽くしたトップスも、よく見ると生地は透き通っていて、うっすらと素肌がのぞく。トランスペアレント感を生かしたレイヤードが神秘的なムードをまとわせていた。

jfw16ss_rm02_02.jpg>>KBF 2016年春夏コレクション

◆MIKIO SAKABE(ミキオサカベ)

「MIKIO SAKABE(ミキオサカベ)」は羽衣風のドレーピーな布を重ね、詩情を寄り添わせた。カラーリッチなショートパンツの上から、シースルーのスーパーロング丈ボトムスを重ねたレイヤードはクリーンでたおやか。極薄の白生地をかぶせることによって、淡い色にファンタジーが重なった。脚にペインティングを施したような演出も素肌美を引き出している。

jfw16ss_rm02_03.jpg>>Jenny Fax / MIKIO SAKABE 2016年春夏コレクション

〜肌見せ〜

◆YASUTOSHI EZUMI(ヤストシ エズミ)

巧みな肌見せがランウェイをつやめかせた。グローバルトレンドとなっている肩出しをはじめ、チラ腹見せ、深めスリットなども相次いだ。「YASUTOSHI EZUMI(ヤストシ エズミ)」はスリーブレス・ジャケットやスリップドレスでつややかな肩を露出。深いVゾーンで胸元にも視線を引き込んだ。細かいパンチングで素肌を透かし見せた。ショート丈トップスはショートパンツと組み合わせてウエストをのぞかせている。

jfw16ss_rm02_04.jpg>>YASUTOSHI EZUMI 2016年春夏コレクション

◆Onitsuka Tiger × ANDREA POMPILIO(オニツカタイガー×アンドレア ポンピリオ)
モードとスポーツを融け合わせた「Onitsuka Tiger × ANDREA POMPILIO(オニツカタイガー×アンドレア ポンピリオ)」。メッシュの裾が不ぞろいのミニボトムスはアンバランスの美を奏でた。Tシャツの襟ぐりを上下逆さまにしたようなアーチを描くヘムラインがアスレティックな風情。両サイドの深々と切れ上がったスリットは風に躍る。メッシュ生地越しに透け見える素肌が健康的なセクシーを薫らせていた。

jfw16ss_rm02_05.jpg>>Onitsuka Tiger × ANDREA POMPILIO 2016年春夏コレクション

◆Johan Ku(ヨハン クー)

「Johan Ku(ヨハン クー)」はパンツ膝の上下を縦に大きくカットアウトしてシルエットにサプライズを仕掛けた。ももからすねまで肌が見えて、目新しい着映えに仕上がった。流れ落ちるような薄手トップスは右肩をさらすワンショルダーの仕立て。裾が斜めに走るミニ丈ワンピースもレッグラインを引き立てる。正面に切れ込んだ深いスリットはエレガントに曲線を描く。グラマラスなミニドレスは背中がほとんど露出していて驚きを誘った。

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>>Johan Ku 2016年春夏コレクション

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