
Image by: FASHIONSNAP
「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」がコスメティック部門を立ち上げ、初のコスメライン「ラ・ボーテ ルイ・ヴィトン」が8月29日にデビューする。待望のファーストコレクションは、リップスティック、リップバーム、アイシャドウの3アイテムで、リップ&アイのパーツメイクに潔くフォーカス。世界のランウェイシーンやエディトリアルワークで活躍し、20年以上にわたってルイ・ヴィトンのバックステージメイクを生み出してきたメイクアップアーティスト、パット・マクグラス(Pat McGrath)がクリエイティブ・ディレクションを手がける、超大型のビューティコレクションの誕生だ。
今最もフレッシュな才能のひとり、當真あみが、「ラ・ボーテ・ルイ・ヴィトン」の豊かな発色をまとい、アイorリップフォーカスの3ルックを表現。それぞれに際立つとびきりモードなアングルを捉え、新しい一面を魅せた。
LOOK 1 | メゾンの歴史を語る、赤のアイコン「854」

彫刻のように精密なリップラインを、ふっくらと柔らかな質感で捉えるマットリップが主役

フェミニンでありながら、アングルによってはハンサムにも映えるオーセンティックな赤の魅力に開眼
「LV」がローマ数字で「55」を意味することにちなみ、55のシェードを一挙ラインアップしたリップスティックのコレクション「LV ルージュ」。パット・マクグラスが作り上げ、絞り込んだ1つひとつのシェードには、ナンバーと共に、メゾンのストーリーやヴィジョンを伝える名前が与えられている。
たとえば、鮮やかなスカーレットレッドのクラシックなマットリップ「854 ルージュ ルイ」は、1854 年に誕生した創業者ルイ・ヴィトンの先見的なリーダーシップと偉大なレガシーにオマージュを捧げるスターシェードだ。ベルベットのような極上のテクスチャーが、ふっくらとした印象を唇に留め、あらゆるスキントーンの上でユニークな個性を際立たせる。ファッションのトレンドにドレスアップの装いが戻ってきて、ヘアメイクもマキシマムにつくり込んだスタイルが注目を集めている今、1点フォーカスのレッドリップは最高にモードなアクセサリーとして熱視線を集めそうだ。
<使用アイテム>「LV ルージュ 854 ルージュ ルイ」(2万3100円)、目元の柔らかなグラデーションに使用した、メゾンを代表する天然無加工レザーにインスパイアされたベージュ系のアイシャドウパレット「LV オンブル 150 ベージュ メメント」(3万6300円)
LOOK 2 | 目元を彫刻するツイストカラー

締め色なしで、造形を掘り起こすボルドーのまなざし

ベースに明るいキャメルをのばし、上からメタリック質感のブラウンをセンター寄りに重ねて立体感を演出。目頭と目尻、アンダーラインはレッドのツイストカラーで締めて、抜け感のある目元に
アイシャドウ「LV オンブル」は、日常使いしやすい3色に、印象をツイストするカラー1色を加えた4色組パレット×全8種のコレクション。今回LOOK2で使用した「896 モノグラム・ルージュ」は、深みのあるサテンフィニッシュのレッドがツイストカラーとして機能。レッドに融合するブラウンとキャメルのトーンは、ルイ・ヴィトンのモノグラム・キャンバスから抽出したアイコニックなシェードであり、4色の組み合わせ方、重ね方次第で、ナチュラルからインテンスなルックまで変幻自在に楽しむことができる。
レッドのアイシャドウといえば、目の形や塗り方によって腫れぼったくも見えがちだが、「896 モノグラム・ルージュ」のレッドは透明感のあるグレイッシュなニュアンスを含むため、膨張しにくく、肌色も選ばない。じんわりとした血色が宿り、チークレスであっても顔全体の印象がトーンアップ。締め色なしで、不思議とメリハリのある顔立ちに。
<使用アイテム>「LV ルージュ 106 デューン エクスプローラー」(2万3100円)、「LV オンブル 896 モノグラム・ルージュ」(3万6300円)
LOOK 3 | 香り立つ、洗練のピンクメイク

ルイ・ヴィトンのメイクアップのクリエイティブに長年コミットしてきたパット。彼女が創出するメイクアップは、ゆえにファッションと相性抜群
リップスティック「LV ルージュ」のシグネチャーとして、もうひとつ特筆すべきは、その香り。ミモザ、ジャスミン、ローズなど、グラースに自生する花々を使用したオリジナルのハーモニーが、キャップを開けるたびにふわりと鼻をかすめる。いわゆる香り付きリップスティックの類とは一線を画す、ロングラスティングな香りがラグジュアリーなムードをさらに高める。調香を手掛けたのは、ルイ・ヴィトン専属マスター・パフューマーの天才調香師、ジャック・キャヴァリエ・ベルトリュード(Jacques Cavallier Belletrud)。メゾン史上初となるフレグランスとメイクアップのコラボレーションだ。
LOOK 3は、ほのかな香りのオーラと穏やかにシンクロする、ローズピンクのメイクにトライ。リップスティックは、その名も「ローズ ヒロイン」。ブルーのニュアンスを秘めたローズウッドのシェードが、凛としてしなやかな現代のルイ・ヴィトン ウーマンを体現する。
アイシャドウは、控えめながらも表情豊かなニュートラルカラーを詰め込んだコンパクトをチョイス。ほのかな血色を宿すヌード、温もりのある深いブラウン、ハイライトカラーもピンクのニュアンスを含み、重ねた先には普段とは違うエレガントな造形が立ち上がるはずだ。

<使用アイテム>「LV ルージュ 205 ローズ ヒロイン」(2万3100円)、「LV オンブル 250 ヌード ミラージュ」(3万6300円)
PRODUCTS | モノグラムが光る、まるでオブジェの佇まい

クリーミーなサテンカラー27色、ベルベットのようなマットカラー28色で構成される「LV ルージュ」の全55色から、レッド系の11本を選抜。まずは直感で1本、選んでみよう。自分の個性の中に眠る新たな一面が目覚めるかも。(左から)LVルージュ 896、506、502、501、500、854、503、504、505、507、508 各2万3100円
「ラ・ボーテ・ルイ・ヴィトン」の核心であり、抗えない引力を放つリップスティック「LV ルージュ」。その魅力は、手に取った瞬間から感性に響く。ずしりと重厚なラグジュアリーの手ごたえ、それでいてミニマルに研ぎ澄まされたデザイン、長く寄り添うジュエリーのような輝きと親密さ。そのすべてを満たすデザインが、ドイツのインダストリアルデザイナー、コンスタンティン・グルチッチ(Konstantin Grcic)との初のコラボレーションによって形を得た。アルミニウムと真鍮を使用したパッケージのプラスチックは最小限に抑え、ラッカー加工は手作業で施されるなど、メゾンが誇るクラフツマンシップも隅々に行き渡っている。リップもバームもアイシャドウも、すべてがレフィル可能な設計は、長く愛用できる製品づくりというメゾンが大切にしてきたフィロソフィーに根差し、サステナビリティを超えて、永遠に残っていくオブジェのような存在感を放つ。

4色のハーモニーが配置されたアイシャドウパレット「LV オンブル」。パットが、ルイ・ヴィトンのフィルターを通して厳選した6つの異なるフィニッシュが、パレットごとに振り分けられている。(開いたパレット、上から時計回りに)LV オンブル 950、896、951 各3万6300円
トランクから始まったルイ・ヴィトンの旅の歴史。1890年代にバッグのカテゴリーが加わり、1920年以降はパウダーコンパクト、ブラシ、ミラーなど、美容の分野でもいち早くモビリティを実現していたメゾンが、その歴史を背景にストーリーを再構築して生み出した「ラ・ボーテ・ルイ・ヴィトン」は2025年、新たな創造の旅へと誘う。まずはリップスティックを1本、そしてアイシャドウパレットがひとつあれば、かつてなくラグジュアリーでオシャレ心をくすぐるビューティルックに、誰もが鏡の中で対面できるだろう。
「ラ・ボーテ ルイ・ヴィトン」は、8月25日にオンラインで先行発売、8月29日からルイ・ヴィトン 表参道店、銀座並木通り店、阪急梅田店2Fで取り扱い予定。
La Beauté Louis Vuitton × Ami Touma
LOOK1: 黒ドレス・ドレス45万5400円、イヤーカフ47万9600円、シューズ27万2800円/LOOK2: ジャケット69万3000円、タンクトップ21万4500円、スカート36万7400円、イヤーカフ60万5000円、シューズ27万2800円/LOOK3: 黒タンクトップ・トップス29万8100円、スカート51万1500円、リング38万7200円、シューズ27万2800円/以上ヴィトン(ルイ・ヴィトン クライアントサービス)
問い合わせ先
ルイ・ヴィトン クライアントサービス 0120-00-1854
當真あみ | Ami Touma
2006年11月2日生まれ、沖縄県出身。2021年にCMデビューを果たし、翌年「妻、小学生になる」でドラマ初出演。他、出演作に「どうする家康」、「ケの日のケケケ」、「終りに見た街」など。アサヒ飲料「カルピスウォーター」の14代目のテレビCMキャラクターやブルボン「濃厚チョコブラウニー」などで注目を集める。2025年7月期日テレ系新水曜連続ドラマ「ちはやふるーめぐりー」で連続ドラマ初主演中。長編映画初主演となる「ストロベリームーン」が10月17日に公開を控える。
photography: Dai Yamashiro (Home Agency), gaffer: Ken Hanahusa, styling: Yuuka Maruyama (Makiura Office), hair:Mirai Uejo, makeup: Yui Yamanaka, lighting assistant: Naoki Fujiwara, retoucher: Kazuyoshi Nogami, videography: Hazuki Murashima, creative direction & text: Miwa Goroku | edit: Akiko Fukuzaki, casting: Takashi Sasai、project management: Mizuki Okuhata (FASHIONSNAP)
最終更新日:
RANKING TOP 10
アクセスランキング