デザイナーフェリペが語る新生ラコステ

クリエイティブ・ディレクターのFelipe Oliveira Baptista Image by Fashionsnap.com
クリエイティブ・ディレクターのFelipe Oliveira Baptista
Image by: Fashionsnap.com

 「LACOSTE(ラコステ)」が、世界4店舗目でアジア初の旗艦店を東京・渋谷にオープンした。これを記念して行われたレセプションパーティーに合わせて、2012年春夏シーズンにブランドのクリエイティブ・ディレクターに就任したFelipe Oliveira Baptista(フェリペ・オリヴェイラ・バティスタ)が来日。Felipe Oliveira Baptistaに自身の「LACOSTE」に対する思いや渋谷店について聞いた。


lacoste_interview_0000.jpg

2012-13年秋冬コレクション


 1975年にポルトガルで生まれたFelipe Oliveira Baptistaは、ロンドンのキングストン大学を卒業後、「Max Mara(マックス マーラ)」や「Christophe Lemaire(クリストフ・ルメール)」、「Cerruti(チェルッティ)」で経験を積み、2002年に新人デザイナーの登竜門「イエール国際モード・フェスティバル」でグランプリを受賞。2005年にはパリ・オートクチュールコレクションに招待された。2006年には「UNIQLO(ユニクロ)」が行っている「デザイナーズ・インビテーション・プロジェクト」に参加。また、自身の名前を冠したウィメンズブランド「Felipe Oliveira Baptista」をパリ・ファッションウィークで2008年より発表している。

lacoste_interview_0010.jpg

Felipe Oliveira Baptista

ー「LACOSTE」のクリエイティブディレクターに就任した経緯について教えてください。

 パリのリクルーティングエージェンシーから声をかけられたことがきっかけです。おそらく世界中から候補者を探していたんだと思います。全部で何人の中からかはわからないけれど10人、そして5人と候補者が絞られ、ブランドのビジョンをどういう風に持っていくのかということをプレゼンしたり、何度も面接をするというプロセスを踏みました。


ー就任して初めて手がけたコレクションのインスピレーションは?

 「LACOSTE」らしさをベースに、新たなテイストを加えることに注力しました。創設者René Lacoste(ルネ・ラコステ)のテニスジャケットにヒントを得たり、ラコステのカラーブロッキングを研究したりと、ブランドの歴史を重視しながらです。ポロシャツに関しては、ピケやシルクなどの素材を使うことでフェミニンなテイストを出したり、流れが出るようなデザインやカットにしたり。それから、メンズはラグビーシャツを作ったり、ウィメンズはラグビードレスを作りました。


ーブランドのアーカイブを重要視しているそうですが、その理由は?

 「LACOSTE」は来年で80周年を迎えるすばらしい歴史を持つブランドです。貴重な歴史やアーカイブを見て、現在と将来に向けてきちんとそれを活かしたものにしていくことが自分の仕事だと思っています。そういった意味で、ブランドの歴史を学ぶことは自分のスターティングポイントだと考えています。

lacoste_interview_0031.jpg

2012年春夏コレクション


ー就任前とは「LACOSTE」に対する思いは変わったのではないですか?

 もちろんです。ラコステ一族にお会いして写真を見せて頂いたり、アーカイブを見れるようになったりと、今ではブランドをとても身近に感じています。


IMG_121212.jpg

LACOSTE LAB


ー一族と交流されたということですが、ルネ・ラコステの娘であるゴルフチャンピオンのキャサリン・ラコステの持っていたバッグにインスピレーションを得てデザインしたという「the Cathy Bag」は、高感度なアイテムですね。

 確かに。「the Cathy Bag」はブランドのセグメンテーションという考えに沿って誕生したアイテムで、ブランドのDNAをデザインに落とし込むことで、女性から見て欲しいと思って頂けるバッグになったのではないかと実感しています。セカンドシーズンでは少し小ぶりのものを出しました。次シーズンのデザインも、今考えているところです。「LACOSTE」ほどの大きな規模のブランドになると、多くの人々に支持してもらえることはひとつの大きなポイントです。新しいものを出すときには息の長いものであるということが大事になってきます。「the Cathy Bag」は、これから兄弟のように派生させた展開ができればと考えています。それぞれのアイテムが私にとってパズルのピースみたいなものだと思っていて、全体像を見渡すためにシーズンごとに発表するアイテムの一つ一つは重要。ポロシャツやポロドレスに合わせられるようなワードローブとしてのバッグを提案していければと思います。


lacoste_bag_01.jpg

the Cathy Bag

lacoste_interview_0032.jpg

LACOSTE渋谷店


ー「LACOSTE」のクリエイティブ・ディレクターに就任して2シーズンを経験された今、自身の抱く目標や夢は。

 世界規模で見たときに「LACOSTE」というブランドが必ずしも統一性があるとは現段階では思っていません。そのためにも、我々からのメッセージを一貫性を持って届けたいという思いがあります。「LACOSTE」のブランド価値を継続させつつも新しいコレクションを打ち出すことで、みんなに「欲しい、かっこいい」と思ってもらえるブランドへと育てていきたいですね。

lacoste_interview_0012.jpg

左)Felipe Oliveira Baptista 右)hitomi

 5月29日に「LACOSTE渋谷店」で開催されたレセプションパーティーには、俳優・モデルとして活動するJUNOや、モデルの石田 ニコル、歌手のhitomiなど、多くのセレブリティや招待客が集まった。前日のインタビューで旗艦店が渋谷にできることについて「理にかなっていると思います。「LACOSTE」では旗艦店をそれぞれの都市の特定の大通りに出店しているため、例えばパリはシャンデリゼ、ニューヨークは5番街にあります。ショップを見るのが楽しみです」と語っていたFelipe Oliveira Baptista。ショップを訪れた感想を聞くと「すごくエキサイティングな気分です。4店舗目となる旗艦店のオープンニングに立ち会えて感動しています」と話し、笑顔を見せた。

最新の関連記事

Realtime

現在の人気記事

    次の記事を探す

    Ranking Top 10

    アクセスランキング