ロンドンの有望な若手メンズデザイナーは?<2015年春夏>

 「CRAIG GREEN(クレイグ・グリーン)」は「MAN」を卒業し、初のソロショーを行なった。デビュー以来ハンドペイントなどテキスタイルに力を入れてきたが、今回はいっさい素材に手を入れず、ビニールシート素材やキルティング、初のデニムを使ってテキスチャーに集中。インスピレーションとなったのは古代スポーツ。ガーメントの多くが結ぶことによって成り立っており、レイヤーによるスタイリングの幅を広げている。

yu_lcm_15ss_008.jpg

 >>CRAIG GREEN 2015年春夏コレクション


 ニュージェンマンのプレゼンテーションサポートを受賞し作品を発表したのはロイヤル・カレッジ・オブ・アート卒業の奇才「ALEX MULLINS(アレックス・ムリンズ)」だ。ハンドペイントとパッチワークで、アートとクラフトの溢れるコレクションを発表した。


 「KIT NEALE(キット・ニール)」のテーマは"トラベル"、シグネチャーのプリントは飛行機柄をはじめ全面にセーフティカードが連続させた絵柄やホリデー先であろうサボテンを使いコミカルにまとめた。コカ・コーラとコラボする一方で、パースペックスジュエリーの「Tatty Devine(タティ・デヴァイン)」とネックレスやブローチを製作した。アメリカンレトロなスウェットシャツが一番人気だという。

yu_lcm_15ss_004.jpg

yu_lcm_15ss_005.jpg

 >>KIT NEALE 2015年春夏コレクション


 個性的なリュクスジュエリーで知られる「SOLANGE AZAGURY-PARTRIDGE(ソランジュ・アザグリー・パートリッジ)」がメンズラインをローンチした。シルバーにダスティな加工を施した宗教的なシンボルや銃弾と手榴弾で男性器を象ったデザインのネックレス、エナメルのウサギと蛇のカフリング、そしてオーダーメイドで髪を編み込むブレスレットと一癖あるプロダクツだ。メンズラインは主に、旗艦店とオンラインショップのみで展開される。

yu_lcm_15ss_001.jpg

yu_lcm_15ss_002.jpg

yu_lcm_15ss_003.jpg


 アートやクラフトなどアルティザンなアプローチに再びスポットが当たり、個性的な若手デザイナーが注目を浴びている近年、開催期間が3日間では足りないほど「ロンドンコレクションズ:メン」が厚みを増している。ロンドンデザイナーのアイディアは、今流行のラグジュアリースポーツやストリートにおいても、他の都市と比べて段違いだ。彼らの鋭い感性と独創的なクリエイティビティが、ファッションのプロをロンドンに引きつけていると言えるだろう。


■マスイユウ/益井祐(ファッションジャーナリスト)
yu_masui_icon_01.jpg静岡県浜松市出身、温暖な気候で天真爛漫に育つ。ファッションジャーナリズムを学ぶために渡英、London Collage of Fashion在学中にコンセプトショップの先駆けである「the pineal eye」でバイイングに参加。その後フリーのバイヤーとして日本やイギリスのセレクトに携わる。ライターに転身後はロンドンを中心にヨーロッパはもちろんアジアからアフリカまで新しいファッションを求め世界を飛び回る。繊研新聞や装苑、シュプールなどメンズ/レディス誌で執筆するほか海外の媒体にも寄稿。またスタイルアイコンとして世界中のメディアで取り上げられている。

記事のタグ

最新の関連記事

おすすめ記事

Realtime

現在の人気記事

    次の記事を探す

    Ranking Top 10

    アクセスランキング