【ミラノサローネ2014レポ04】8万個の時計部品やシャツのインスタレーション

CITIZENのインスタレーション
CITIZENのインスタレーション

〜ボンジョールノ!4月8日〜13日に開催されたミラノサローネのレポート第4弾です。実はまだ、紹介できているのは駆け足取材のほんの一部。エスプレッソのお供、お仕事の合間、アイディア補給としてお付き合いいただいているのであれば幸いです。〜

 一日の取材予定をこなしても、まだまだ見に行きたい展示の数は、リストを埋めていく。ミラノ市内で、ばったりと日本の知り合いの方に出会ったり、思わぬ場所で、以前から話をしたかったデザイナーや関係者に遭遇して、つい話しが盛り上がり、時間を忘れてしまうこともある。ふくらはぎと肺活量が鍛えられるミラノのデザイン・ウィークのリズムに板がついてきた頃には、帰路の大切な資料の重量が気になるものだ。(取材・文 Kaoru URATA)

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 午後8時を過ぎた頃、ようやく日が暮れて来る。センピオーネ広場から、公園の鉄柵づたいにトリエンナーレに向かう道、街路樹が風に吹かれ、木々がさわさわと囁いているように聞こえる。そんな時刻に訪れたトリエンナーレの会場では、CITIZENのインスタレーションが開催されていた。


■Light is Time CITIZEN®

 Light is time「光は時間、時間は光」と題した展示会場は、黄金の光に満ちていた。月明かりなのか?それとも夜間の太陽?まるで、光の粒子を表現するかのよう、近づいてみると、時計の基盤装置である地板が、天井から床面に鏤められている。それも、8万個という壮大な数である。幻想的な光の空間に導かれ、1920年代の懐中時計、パーツ部品、そして、最新モデルを垣間みる。

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 空間演出を手掛けたのは、パリに事務所を構える建築事務所DGT(ダン・ドレル、リナ・ゴットッメ、田根剛)である。企業のアイデンティティーや理念を詩的な側面から探り、一つのストーリーを持たせた空間演出に結びつけることを得意とする。今回のインスタレーションでは、企業の核となる部品で、光なくして時間は存在しないことを強調した。それは、デジタル化した時代に、忘れてしまわれがちな時間の概念、まさしく光である。宇宙の中の地球の豊かさや生命の喜びを顧みる瞬間である。ミラノで見た星座は、とても美しい。

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Light is timeインスタレーションの風景


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