【まとめ】6周年「ももいろクローバーZ」の超初期から最新作までこだわり衣装を解説

Image by: キングレコード

 厳しい下積み時代を乗り越えて実現したメジャーデビューから、オリコンチャート1位、紅白連続出場、11万人を動員した国立競技場の単独公演まで、快進撃を続けるももクロこと「ももいろクローバーZ」。今年で活動6年目なんですね。曲の良さも話題になりますが、なんといっても印象的なのは衣装。桃色をベースにしつつ、お馴染みのメンバーカラーを取り入れた超"こだわり"の衣装の中でも、今回はシングルCDのジャケットとそのビデオクリップに注目。衣装デザインの6年間の変遷を、創成期・成長期・発展期の3つに分けて紹介します。

和風アイドルを打ち出した創成期

2008年春に大手芸能事務所スターダストプロモーション所属の少女たちが集められ、次世代新人プロジェクトとしてももクロは結成。グループ名は「ピュアな女の子が、幸せを運びたい」という意味を込めて「ももいろクローバー」と命名されました。今では信じられませんが、ストリートライブから活動を開始したももクロ。当時はマネージャーが運転するワゴン車で全国ツアーをしていました。


■ももいろパンチ
(2009.8.5)

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2009年8月に「いま、会えるアイドル」というキャッチフレーズのもとシングル「ももいろパンチ」でインディーズデビュー。当時のメンバーは中学1年生から高校1年生で平均年齢は14歳。本格デビューにあたって全国のヤマダ電機24店舗(延べ104公演)をまわるという異例の全国ツアーを行い、下積みを重ねました。ちなみに有安杏果は加入直後のため「ももいろパンチ」のジャケットには写っていません。当初は「和」をグループイメージとして打ち出していたこともあり、衣装は着物とスクールガール風のチェックスカートを組み合わせた和洋折衷が特徴的ですね。襟周りにキラキラのラインストーンを付けたりと現在もバージョンアップを重ねているそうで、全衣装の中で唯一丸洗いが可能なデザインとのこと。



■未来へススメ!
(2009.11.11)


momoclo-fashion-20140926_002.jpg2ndインディーズシングル「未来へススメ!」は、ライブでおなじみのナンバーを音源化したもの。強い絆で支え合って困難に立ち向かい、未来へ向かって進んでいくというももクロの姿が描かれています。この曲の衣装から早見あかりはブルー、佐々木彩夏はピンク、百田夏菜子はレッド、有安杏果はグリーン、玉井詩織はイエロー、高城れにはパープルとメンバー個別のイメージカラーが決定。「未来へススメ!」の作詞はアニメ「D.C.ダ・カーポ」への楽曲提供で知られるyozuca*が担当し、カップリングの「気分はSuper Girl!」はGARNET CROWのAZUKI七が作詞を担当。通常盤のみ、ボーナストラックとしてtofubeatsによる「ももいろパンチ」のリミックスも収めらています。



■行くぜっ! 怪盗少女(2010.5.5)


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メジャーデビューシングルとして発表された「行くぜっ!怪盗少女」は、オリコンデイリーチャート1位を獲得し、メディア露出を一気に増やしました。この時期、ももクロはメジャーデビューを記念したライブツアー「ももいろクローバーメジャーツアー2010 ~春の世界最強タッグ決定リーグ戦~ 炎の約28番勝負の巻」の真っ只中。秋葉原を中心に関東近郊のライブスペースで全28日間、約80公演を敢行、リリース日の5月5日に行われた秋葉原公演には150名限定でももいろのキャップを被ったファンが集まりました。衣装は引き続き和のモチーフが特徴で、初期のデザインは着物とブレザーをミックスしたような仕上がり。現在は袖を無くすなどリメイクが加えられています。リーダー百田夏菜子のエビ反りジャンプが見ものの「行くぜっ!怪盗少女」は、メンバーの名前を一人ずつ呼んでいく"コールが激しいナンバー"としても支持の熱い名曲。


■ピンキージョーンズ(2010.11.10)


momoclo-fashion-20110613_021z.jpg左から)限定盤A、通常版、限定盤B

「ピンキージョーンズ」は、キングレコード・スターチャイルド移籍第1弾メジャー2ndシングル。「アイドル戦国時代の天下統一」を目指し、メンバーの身体能力を活かしたアクロバティックなダンスを売りに全28公演の「ももいろクローバー セカンドデビューツアー秋の陣~天下を獲りにいくぜっっ!!~」も行いました。この頃から、メンバーそれぞれが持つ個性的なパーソナリティが知られるようになり、「週末ヒロイン」としてメキメキ成長していきました。これに合わせて衣装にも変化が表れ、女子ウケの良いインディアン風(限定盤A)など今までの和テイストとは異なるデザインが目立つようになります。インディアン風の衣装は「チャパ!チャパ!」という歌詞からチャパ族を着想し、今作の担当スタイリスト米村弘光が実際に現地から百田夏菜子のインディアンヘッドを取り寄せたという逸話が有名。また、現在は毎年恒例になっている「ももクリ」の第1弾「ももいろクリスマス in 日本青年館〜脱皮:DAPPI〜」、神聖かまってちゃんとの異色ツーマンライブ「HMV THE 2MAN ~みんな仲良くできるかな?編~『ももクロとかまってちゃん』」など、話題性の高いライブを続々と行うようになります。


■ミライボウル/Chai Maxx(2011.3.9)


momoclo-fashion-000011.jpg左から)初回盤、通常盤

それまでのアイドルの常識を覆すような快進撃が続きましたが、2011年1月、グループの精神的な柱とされてきたサブリーダー早見あかりの脱退が発表。その直後にリリースされた「ミライボウル/Chai Maxx」は6人最期の両面シングルになり、「ミライボウル」はレトロな50年代風ファッション、「Chai Maxx」は近未来的なギラギラとしたデザインを取り入れ、対照的な雰囲気の衣装として仕上がっています。


働きマンのヒーローになった成長期

号泣するメンバーに見送られるなか、「4.10 中野サンプラザ大会 ももクロ春の一大事~眩しさの中に君がいた~」を最後に早見あかりはももクロを脱退。これを境にグループ名は「ももいろクローバーZ」と改名され、5人になって初めてのツアー「ももクロファンタスティックツアー2011 Zでいくって決めたんだZ!!」では2時間✕3公演=64曲を達成、続くよみうりランドの「サマーダイブ2011〜極楽門からこんにちは〜」は6,000人を動員するなど、新体制での精力的な活動をスタートさせました。サブカル層の心を掴む決定打になったと言われているのが、2011年4月に発売された「Quick Japan(クイックジャパン)」のももクロ大特集号。この頃から芸能人がももクロ好きを番組で明かすなどじわじわと一般層にも浸透し、それに呼応するように「皆のヒーロー」を彷彿とさせる衣装デザインが目立つようになりました。

■Z伝説~終わりなき革命~(2011.7.6)


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和モチーフから完全にイメージを刷新した新生「ももいろクローバーZ」は、「Z伝説~終わりなき革命~」で戦隊ヒーローという衣装コンセプトを採用。加工が大変だったというヘルメットや特殊なボードをベルトに使用した本格仕様ですが、ダンス中にシルバーがチラリと見えるボックスプリーツで女の子らしさを追加。曲中の「ゼェーット!!」という雄叫びはマジンガーZで知られる水木一郎、ナレーション部分はプロレスでおなじみの立木文彦が担当しました。「行くぜっ! 怪盗少女」に続く戦隊ヒーローやアニソンのテイストを取り入れ、ビデオクリップでは歌とダンスを武器に全力で戦う週末ヒロインの存在感を大胆にデフォルメ。


■D'の純情(2011.7.6)


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「D'の純情」は、1stアルバム「バトル アンド ロマンス」の先行シングルとして、「Z伝説 ~終わりなき革命~」とともに各500円で同日発売されました。ヒーロー戦隊モノを意識した「Z革命」と対照的な、影のヒーローをイメージしたクールなナンバー。衣装もブラックを基調にしたテーマカラーを取り入れ、ビデオクリップではメンバー5人が影の忍者に扮してダークマンのような演技を披露しています。


■労働讃歌(2011.11.23)


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左から)初回限定盤A、通常盤

これまでの売り上げ記録を大幅に更新したのが、オリコンデイリーチャート1位を獲得しした6thシングル「労働讃歌」。衣装のデザインは、5人の労働意欲を端的に表現したという"省エネスーツ"仕様です。作詞を大槻ケンヂ、作曲・編曲をイギリスのバンドTHE GO! TEAMのイアン・パートンが担当し、「働く人を讃え、エールを送ろう!」をコンセプトにした強烈な歌詞とメロディが幅広い世代の共感を呼びました。このナンバーは同年10月に初開催された女性限定ライブ「ももクロ女祭り」で披露され、客席エリアに設けられたランウェイでは「SPINNS(スピンズ)」や「BEAMS(ビームス)」、「galaxxxy(ギャラクシー)」とコラボレーションした「MOMOCLO GIRLS COLLECTION(ももクロガールズコレクション)」も開催。めくるめく怒涛の日々が彼女たちを成長させ、年末にはさいたまスーパーアリーナが超満員になりました。


■猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」(2012.3.7)


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テレビアニメ「モーレツ宇宙海賊」のオープニングテーマに起用された「猛烈宇宙交響曲・第七楽章『無限の愛』」は、アニメの世界観にも通じる海賊風の衣装を採用。アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」「フリクリ」などのキャラクターデザインで知られる、アニメーターでマンガ家の貞本義行が原案を手がけました。もともとはインナーがチューブトップになっているなど肌の露出が多く、メンバーが「コートを着て踊りたい」とリクエストしたことから何度か試作を重ねて完成したという全5着。肩章やコートのデザインが微妙に異なるビジュアル用とダンス用の2種類が制作され、スタッフ陣にとって思い入れの強い衣装なんだそうです。


■Z女戦争(2012.6.27)


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左から)初回限定盤A、初回限定盤B

メジャー通算8枚目のシングル「Z女戦争(オトメセンソウ)」は、相対性理論をはじめとする数多くのプロジェクトで活動するやくしまるえつこが作詞・作曲を手がけました。ビデオクリップは、メンバー5人が重厚なアーマーをまとい、武器を手に学校内で戦う姿を描いた内容で、楽曲の世界観を大迫力で表現。衣装原案を手がけたのは、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズや劇場版「ONE PIECE」「天元突破グレンラガン」などの人気作に携わるアニメーター、すしお。セーラー服をモチーフに、メカ要素を加えた可愛らしさと力強さを兼ねたデザインで、ジャケット(初回限定盤A)をよく見ると佐々木彩夏と有安杏果の頭には猫耳が付いています。


■サラバ、愛しき悲しみたちよ(2012.11.21)


momoclo-fashion-20101007_00.jpg左から)限定盤、通常盤

人間の心の中にある善と悪の二面性とその葛藤を歌った「サラバ、愛しき悲しみたちよ」は、ジャケットでもその二面性を表現。布袋寅泰が作・編曲を手がけ、テレビドラマ「悪夢ちゃん」の主題歌に起用された1曲です。天使と悪魔を彷彿とされる衣装デザインも、モノクロの仕上がりに。第63回NHK紅白歌合戦の初出場時には、この曲と6人バージョンの「行くぜっ!怪盗少女」をメドレーで披露し、お茶の間の知名度を一気に引き上げました。

アイドル戦国時代を天下統一 発展期

念願の紅白初出場を果たした直後の2013年元旦、次の目標は、兼ねてからの夢であった「国立競技場でのライブ開催」であると宣言したももクロ。その思いを胸に発表されたアルバム「5TH DIMENSION」は初のウィークリー1位を獲得し、勢いづいた5人の衣装はさらに手の込んだ壮大なデザインに。最新楽曲「MOON PRIDE」ではなんと美少女戦士セーラームーン風の衣装に変身し、各方面で話題を集めました。

■GOUNN(2013.11.6)


momoclo-fashion-20101007_0000.jpg左から)初回盤、通常盤

1年ぶりのシングルになった「GOUNN(ゴウン)」では、各テーマカラーの宝飾を身に付けた斬新な衣装に挑戦。「進化」をテーマにした2ndアルバム「5th DIMENSION」に続く作品になり、楽曲の作詞を只野菜摘、作曲をしほり、編曲とプログラミングを木村篤史が担当しているほか、レコーディングにNARASAKI(COALTAR OF THE DEEPERS、特撮 / G, Programming)、ハマ・オカモト(OKAMOTO'S / B)、ピエール中野(凛として時雨 / Dr)、ASA-CHANG(Electric Tabla)と豪華メンバーが参加しました。また、カップリングには怒髪天が作詞と作曲、編曲、演奏を担当した「ももいろ太鼓どどんが節」を収録。2013年末には、昨年に続いて紅白連続出場を果たしています。


■泣いてもいいんだよ(2014.5.8)


momoclo-fashion-20140410_016.jpg「泣いてもいいんだよ」は、3月15日に東京・国立競技場で行われた「ももクロ春の一大事2014 国立競技場大会~NEVER ENDING ADVENTURE 夢の向こうへ~」のアンコールでサプライズ発表されたもの。作詞・作曲を手がけたのは中島みゆきで、「サラバ、愛しき悲しみたちよ」に続いて今回は映画「悪夢ちゃん The 夢ovie」の主題歌に使用されました。ちなみに田中将大投手の登板時に初解禁された新曲「My Dear Fellow」は、通常盤にのみ収録されています。このタイミングでももクロは、キングレコード内の新レーベル「EVIL LINE RECORDS(イーブルラインレコード)」所属に移行。


氣志團との対バン、プロレス参戦、海外公演、メタルフェス、女性・男性限定ライブ、全国ツアーと、多岐にわたるステージを舞台に6年間を駆け抜けてきたももクロ。そんな彼女たちの新たな到達点になったのは、2014年3月に開催された「ももクロ春の一大事2014 国立競技場大会~NEVER ENDING ADVENTURE 夢の向こうへ~」でした。女性グループとしては史上初・結成6年という史上最速で11万人を2日間で動員したこのイベントが、LIVE Blu-ray&DVDになって10月8日に発売。初回限定版にはメンバー自身初のオーディオコメンタリーや、メンバーからのメッセージカードなど豪華な特典も同梱されているそうなので、衣装にも注目しながら是非当日の熱気を味わいましょう。

最後に、販売開始に先駆けて公開されたショートムービーを紹介します。「結成から国立競技場でのワンマンライブ」までを歩んできた6年の歴史を3分に凝縮したもので、モノノフの皆さんはもちろん、ももクロをまだよく知らない人も楽しめる必見の映像になっています。

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