

走る人の「定番」には、理由がある。ランニングは軽装で行うものだからこそ、どんなランナーにも、こだわり抜いて選んだ愛用ギアがあるはず。さまざまなランナーの装備と習慣にフォーカスする本連載「あの人の愛用ランニングギア」最終回は、お笑いコンビ 東京ホテイソンのたけるさん。忙しい日々の中でも毎日、10キロのランニングを欠かさずに行うストイックなたけるさんに、走り始めたきっかけから日々のルーティーン、愛用ギア3点を聞きました。
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きっかけは「27時間テレビ」 サブ4も達成
高校時代、陸上部で中・長距離を走っていたというたけるさん。大人になってから本格的に走るようになったきっかけは、2023年に出演した「27時間テレビ」の企画「100キロサバイバルマラソン」でした。実はその前の2022年11月、地元・岡山での仕事の一環として岡山マラソンに出場し、練習なしで無事に完走しています。その約1年後の27時間テレビは、陸上部の経験を買われてオファーが来たそうですが、「それまではほとんど走っていなかった」と当時を振り返ります。

たけるさん
当時は体重が80キロ近くあったので、放送前の検査で軽くドクターストップがかかったんです。血糖値とかが危なかったみたいで、「100キロを走るためには、まず減量」と言われて走り始めました。そのときは体重を落とすために走っていた感覚ですね。
100キロマラソンを終えてからは週に数回走るようになり、気づけばランニングの虜に。この1〜2年は毎日10キロ走るのが日課で、体重も78キロから63キロまで落ちたといいます。そして昨年11月、2度目の岡山マラソンに挑戦。日々の積み重ねが実を結び、サブ4(4時間切り)を達成しました。初挑戦だった2023年の完走タイム(5時間55分)から2時間短縮という大躍進です。

岡山マラソン2025での一コマ。3時間52分で見事完走。

たけるさん
同じ大会を違うペースで走って気づいたのが、タイムによるランナーの雰囲気の違い。6時間で走ったときは周りにファンランナーが多くて「写真撮ってください」と声をかけてもらうことが多かったけど、サブ4のペースでは周りがガチランナーだらけで、全然違う雰囲気なのが面白かったですね。僕が走っていることを知らない人も多くて、「本当にここまで(そのペースで)走ってきた?」と驚かれることも多かったです(笑)。
今年の3月1日には、オフィシャルアンバサダーを務める鹿児島マラソンに出走したたけるさん。元々はサブ3.5を目指していたものの、出走の数日前に足首に怪我を負ってしまったことから当日はファンランに切り替え、無事に完走することができたそうです。

たけるさん
よくアスリートが言う「声援が力になりました」って、正直嘘だと思ってたんですけど、フルマラソンを走って初めて「マジなんだ」って知りました(笑)。沿道からの応援は本当に力になります。
ランナーとして成長を続けるたけるさんが、いつか挑戦したいというのが東京マラソン。「知り合いもたくさん出ているし、普段生活している街でのマラソンなので、いつか出てみたいです」(たけるさん)。
早朝ロケでも朝3時起きでランニング
毎朝、必ず10キロ以上走ることをルーティーンにしているというたけるさん。10キロである理由は「キリがいいから」とのこと。「よく『有酸素運動を始めてから20分後に脂肪の燃焼が始まる』と言うじゃないですか。5キロだと、ちょうど脂肪燃焼し始めたところで終わっちゃうし、7キロとか8キロは中途半端だし。ということで10キロに落ち着きました。調子が良いときはそれ以上走ることもあります」(たけるさん)。
今では、毎日のランニングが「歯磨きと同じくらい」生活の一部になっているといいます。早朝ロケがある日は朝3時に起きて走ったり、朝走れない日は仕事場の周辺を走ったりと、芸人さんならではの不規則なスケジュールの中でも欠かさず走り続けています。地方の仕事では、宿泊地周辺を走るのが楽しみなのだとか。

たけるさん
地方で特に好きなのが、名古屋駅から熱田神宮までの往復12キロの道です。神社巡りが趣味なので、普段から参拝がてらに走ることは多いんですけど、名古屋の道は朝一だと人も少なくて気持ちが良いんですよね。
この数年、がむしゃらに走り続けているたけるさんに継続の秘訣を聞いてみると「まずは1ヶ月続けること」とのこと。「『ランニングを始めたい』という人には必ず1ヶ月は続けるように言っています。3日や1週間じゃ定着しないんですけど、1ヶ月続けると、必ず習慣化してくると思います」。また、食生活を一切変えずに15キロの減量に成功したことも、大きなモチベーションになっているといいます。

たけるさん
「速く走れるようになりたい」というよりは「美味しいものをたらふく食べたい」というのが最初の原動力でした(笑)。美味しいものは食べたいけど、太りたくないから走る。この数年で15キロ痩せたけど、食生活は全然変えていないんです。太っていたときと同じ食生活でも、走ることでなんとか維持できているというのがモチベーションになっていますね。
お気に入りのラジオ
ランニング中は音楽を一切聴かない派だというたけるさん。代わりに耳にしているのが、芸人仲間のラジオです。1時間番組が多く、10キロ走るのにちょうどいいのだとか。

たけるさん
麒麟・川島さんの「ねごと」とか、ウエストランドさんの「ぶちラジ」をよく聴きます。あとはニューヨークさんのYouTubeチャンネルをラジオ感覚で聴くこともあります。ニューヨークさんは定期的に芸人間で起きた出来事を動画で取り上げているので、そのエピソードをドキュメンタリー感覚で聴きながら走るのが楽しいです。
こだわりの愛用ギア3選
■たけるさんのランニングスタイル
最近、ギアにこだわるようになったというたけるさんのお気に入りが「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」のウェア。


たけるさん
これまで、何かを始める時は形から入るタイプだったんですけど、ランニングだけは違って。家にあるものでなんとなく始めて走り続けていたんですけど、最近になってようやく服を買い揃えました(笑)。
ランニングを始める前から好きだというザ・ノース・フェイスでウェアを揃えたことで、よりモチベーションを上げて走れているというたけるさん。普段のこだわりは、とにかく身軽であること。「腰にポーチを付けるのが苦手なので、基本的にはポケットが付いているズボンを買うようにしていて、長距離を走るときはランニングベストを着ています」(たけるさん)。
たけるさんのもう一つのこだわりが、「普段の生活とランニングを完全に切り離すこと」。ウェアはもちろん、ランニングウォッチやシューズ、イヤホンなどの小物類に至るまで、走るときに使うものは全て“ランニング専用”なのだそう。「日課とはいえ、自分の中で走ることは一つのイベントみたいな感覚に近いんです。着替えることで切り替えられるし、走ったあとは絶対にシャワーを浴びたい」。その中でも、日々のランニングに欠かせないギア3点を教えてもらいました。
ガーミン フォアランナー 965

たけるさんにとって、毎日10キロのランニングを達成できるようになった立役者だというのが「ガーミン(Garmin)」のランニングウォッチ「フォアランナー 965(Forerunner 965)」。このモデルが持つ“ある機能”が、日々のランニングのモチベーションになっているといいます。

たけるさん
ランニング仲間の四千頭身・石橋から「このモデルは目標の距離を入力するとルートを提案してくれる」と聞いて、地方に行くことも多いのでこれにしました。ガーミンを使うまでは、Googleマップで現在地からなんとなく目安の場所を探して「ここから神社まで3キロか、じゃあ往復で6キロだな」みたいな感じでなんとなく距離を把握して、マジで“野良”で走っていました(笑)。こいつを買ってから距離を伸ばせるようになったし、毎月の走った距離を見るのも楽しくてやる気になりますね。「今月はもう200キロ超えたな」とか。
ホカ リンコン 4

たけるさんがこの数年、履き続けているというのが「ホカ(HOKA)」の「リンコン 4(RINCON)」。ランニングを始めて以来、他のメーカーやモデルに一切浮気することなく、履き潰しては買い換えるほどのお気に入りなのだとか。

たけるさん
以前、「王様のブランチ」の企画で足を測ってもらったときに僕の足に合うシューズはこれだと言われてから、ずっとこれです。履き慣れている靴が一番なので、これからも履き続けると思います。
ショックス オープンイヤーイヤホン

ランニング中のラジオ鑑賞に欠かせないのが、「ショックス(Shokz)」のオープンイヤーイヤホン。耳の穴を塞がない仕様で外の音を取り込みながら走れることから、ランナー御用達ブランドとしても知られています。

たけるさん
僕に触発されてランニングを始めた友だちから「道具を買い揃えたけど結局(走るのが)続かなかったから」ともらいました(笑)。聴こえやすくてめちゃくちゃ優秀です。
最終更新日:
■あの人の愛用ランニングギア
- #1 タイクーンランニング代表 今井タカシさん
- #2 080TOKYO ランナー 碧さん
- #3 アトモスPRマネージャー 池澤睦実さん
- #4 タヌキ ディレクター 加藤賢さん
- #5 emmi ディレクター 吉田智恵さん
- #6 東京ホテイソン たけるさん
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