アンセム エー(ANTHEM A)は、2021年秋冬に始動したファッションブランド。相反する要素を掛け合わせる「NEO MIXTURE STYLE」を掲げ、文化や時代、性別の境界を越える服を提案している。
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ANTHEM Aのコレクション
目次
- BRAND CONCEPT -
相反する要素を混ぜ合わせる「ネオ ミクスチャー スタイル」

2026年秋冬コレクションより

2026年秋冬コレクションより
ブランドの核となるのは「NEO MIXTURE STYLE」。エレガントでありながらカジュアル、官能性と機能性、装飾性とミニマリズムなど、相反する要素を一着の中で共存させる。文化、時代、性別といった既存の区分を横断しながら、新たな価値観へとまとめあげることが「アンセム エー」の軸である。
その出発点にあるのは、ヴィンテージと新しいもの、カジュアルとエレガントを自由に組み合わせてきた2人自身の装いだ。音楽やアート、自然物など幅広い対象から着想を得て、整理しすぎず、混沌を残したまま服へ落とし込む。その自由な発想がブランドの根底にはある。
- BRAND NAME -
音楽のミクスチャーから生まれた、誰かのためのオハコ
ブランド名は、「レディオヘッド(Radiohead)」のアルバム『KID A』と、応援歌や賞賛を意味する「ANTHEM」を掛け合わせた造語である。「ANTHEM」を“その人の十八番”というイメージにも重ね、着る人のワードローブに欠かせない「Aさんのためのオハコ」のような存在になりたいという思いを込めた。
さらに、音楽はブランドの発想のベースにもなっていると答える。着想源はアートや自然物など多岐にわたるが、それらを整然と整理するのではなく、混沌ごとミクスチャーとして提示する考え方そのものが音楽の発想に近いという。ソロでも成立する音がアンサンブルになることでさらに深みを増すように、異なる要素を服の中で共鳴させる。その面白さがブランドの提案と重なったことも、名前に「アンセム」を取り入れた理由と語る。
- CHARACTERISTIC ITEM -
端正さと意外性を宿す2つのシグネチャー

2026年秋冬コレクションより

2026年秋冬コレクションより
ブランドを象徴するアイテムとして、「ノーブレイナーパンツ(NO-BRAINER PANTS)」と「クラックジャージシリーズ(CRACK JERSEY SERIES)」を挙げた。「ノーブレイナーパンツ」は、ブランドを始めた2021年当初、コレクションが約10型だった時期に2人で最初に作ったアイテムである。大きく取ったウエストを1カ所のアジャスターで絞ることで、ゴムを使わずに幅広い体型へ対応。ツータックのスラックスを基にした端正な見た目と、イージーパンツの快適さを両立し、丈さえ合えば性別を問わず着用できる優れものだ。商品名である「NO-BRAINER」とは、「考えるまでもないこと」や「とても簡単なこと」を意味し、その汎用性の高さからまさに考える必要もなく、毎日でも手に取れるような一本である。

2026年秋冬コレクションより

2026年秋冬コレクションより
一方、もう一つのシグネチャーである「クラックジャージシリーズ」は、ジャージの柔らかさとハンドラック加工を施したレザーのような硬質な見え方、その落差がブランドらしさを体現したアイテムである。柔らかなジャージ生地に、工場で職人が一枚ずつ特殊塗料を手作業で吹き付け、プレス、洗い、乾燥、裁断・縫製、製品洗いという手間ひまかかった工程を経て完成している。独特のムラや経年変化を楽しめ、デニムのように育てられるのも魅力の一つだ。

左は新品。右はデザイナーの吉田の私物。着るほどに褪色して柔らかな風合いへと変わる。
- DETAIL -
一目で終わらない、じわじわ来る違和感
「アンセム エー」は、異なるアイテムや年代の要素を組み合わせる際にも、引用元の核を消さない。たとえば、MA-1を再構成するなら、特徴的な玉縁ポケットを残し、その上で別の要素を重ねる。何を基にした服なのかが伝わるからこそ、組み合わせた要素とのずれが生きるという考え方だ。目指すのは、見た瞬間の強いアイキャッチだけではなく、後から「なぜか気になる」と感じさせる服。ベーシックに見えて、切り替えや素材、シルエットのどこかに「妙」がある。
内なる世界を巡る「INNER UNIVERSE」

2026年秋冬コレクションより

2026年秋冬コレクションより
2026年秋冬のテーマは「INNER UNIVERSE」。人の内面へ向かう旅の前編として、表と裏、光と影といった相反するものを包括する世界を描いた。目を背けてきた感情や矛盾を否定せずに受け入れ、その先に新しい自分との出会いや目覚めの予感を見いだすコレクションである。
先述のノーブレイナーパンツやクラックシリーズなど定番アイテムに加えて、エレガントな着こなしを叶えてくれる優雅なドレスや秋冬のスタイリングにマッチする豊かな風合いが目を惹くニット、襟元にレザーを用いたショールカラーのジャケットなど、多彩なアイテムが揃う。性別や体型、スタイル問わず、様々なジャンルのミックススタイルを演出してくれる。
- WHO TO WEAR -
自分のスタイルで、自由にファッションを楽しむ人へ
顧客は20代から50代以上までと幅広い。ブランドが想定するのは、年齢や性別で区切られた人物像ではなく、自分のスタイルを持ち、自由な感覚でファッションを楽しむ人に着ていただけると嬉しいと答える。服を着た日に少し気持ちが高まり、自信が生まれ、知らなかった自分に出会えること。アンセム エーは、そんな小さな変化をもたらす服でありたいと考えている。
- COLLABORATION -
ジュエラーズとの共作で広がる世界観

2026年秋冬コレクションより

2026年秋冬コレクションより
2026年秋冬には、原宿に工房を構える「ジュエラーズ アトリエ(JEWELLERS ATELIER)」とコラボレーションした。シルバー925を基調に天然石や18Kゴールドを組み合わせ、ネックレス、リング、ブレスレットを制作。ランウェイでコレクションピースとして発表し、服とジュエリーが響き合うことで、アンセム エーの世界をより深く表現できたと語る。
最終更新日:
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