「ドルチェ＆ガッバーナ（Dolce&Gabbana）」が2026年春夏コレクションのテーマは「PJオブセッション（PJ Obsession）」。ブラックのランジェリー、ジュエルディテール、シャープなテーラリングを織り交ぜ、クラシックなメンズパジャマをセンシュアル且つモダンに再解釈した。

　ランウェイには、オーバーサイズからスリムまで多彩なシルエットのシャツやトラウザーが登場。特徴的だったのは、その下から覗くブラックのランジェリー。ブラレット、ビスチェ、レースのショーツが、開襟シャツや柔らかなトラウザーとレイヤードされた。

　テーラリングも健在で、力強いショルダーラインが際立つメンズジャケットは、オーバーサイズでラフに、あるいはウエストを絞ってフェミニンに着こなすスタイリングで提案。タキシードをレースのブラレットと組み合わせる演出は、権威と誘惑の間にある緊張感を巧みに表現した。

　素材使いも多彩で、プレミアムコットン、フレンチレース、シアーブラック生地、シルク、しなやかなレザーに加え、軽やかなリネン×ビスコースのブレンド素材が登場。カラーパレットはピュアホワイト、アブソリュートブラック、ベージュ、ブラウン、ボルドーの落ち着いたトーンを基調に、アクセントとしてゴールドレオパード柄を採用した。

　アクセサリーではスティレットサンダルやファー付きスリッパが、グラマラスさと心地よさの両面を表現。繊細なクリスタル刺繍やハードストーンのディテールが、親密な装いをスタイルのステートメントへと昇華させた。