ジュリアン・クロスナー（Julian Klausner）が手掛ける「ドリス ヴァン ノッテン（DRIES VAN NOTEN）」の2026年春夏ウィメンズコレクションは、夕暮れの浜辺で波を捉えるサーファーからインスピレーションを得て製作。ウェットスーツのシルエットを彷彿とさせる、丸みを帯びたラグランスリーブの肩と細身のバーミューダパンツが特徴で、体に沿いながらも窮屈さを感じさせない直線的なテーラリングは、自由な動きを可能にしつつ洗練された印象を与える。　素材使いにも対比が見られ、ネオプレンやダブルデュシェスサテンといった硬質な素材と、ウォッシュドシルクモスリンやコットンボイルなどの流動的な素材が交互に登場。色彩も白のニュアンスからグラフィカルな主張へと展開され、サーファーが波と戯れる様子を思わせる硬質と柔らかさの調和を表現していた。　アクセサリーは浜辺で拾った貝殻のようにシンプルかつ有機的なデザイン。フラットなスニーカーと柔らかい素材の大型バッグが、コレクション全体のリラックス感を強調していた。