GABRIELA HEARST2026年春夏コレクション

　「ガブリエラ・ハースト（GABRIELA HEARST）」2026年春夏コレクションは、デザイナーが若い頃から親しんできたタロットカードに着想。リゾートコレクションに続く第2弾であり、今シーズンは78枚からなるタロットのうち22枚の大アルカナをテーマにコレクションを製作した。ショーは女優のローラ・ダーンがまとった愛と叡智を兼ね備えた母なる大地を意味するTHE EMPRESS（皇后）に始まり、古いパターンを打ち破ることを意味するTHE HANGED MAN（吊るされた男）で締めくくられた。2500個のレザー製の花を配したドレスや、自身の娘の絵がモチーフの花柄刺繍が施されたスカートやシャツ、アップサイクルリネンにレーザーカットを施したドレスなどクラフトと物語性が融合。シルエットはパフスリーブやクリノリンの構造が多用され、フェミニンなシルエットのなかに、上質な素材使いによるマチュアなエレガンスを醸し出している。金メッキのチャームや手編みのレザーアクセサリーはカードのシンボルを表しており、フリンジやマクラメでルックに動きを与えた。コレクションは前シーズンのデッドストック素材の織物を97%使用し、環境負荷を抑えつつ芸術性を宿したコレクションとなった。