
Image by: KANAKO KAKIMOTO
垣本佳奈子が手掛ける「カナコ カキモト(KANAKO KAKIMOTO)」が発表した2025年秋冬コレクション。
デザイナーの垣本は奈良県出身。京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)卒業後、エスモードジャポン留学科(現・パリ校留学コース)に入学。パリへ留学し、エスモードパリ校を卒業した。帰国後は、東京を拠点に衣装制作などを手掛け、2024年秋冬シーズンより自身のブランドをスタート。現在はブランドと並行し、XGや羊文学、小柳ゆきといったアーティストの衣装制作も行っている。第96回装苑賞ファイナリスト。
ブランドコンセプトは、「デカダンスとロマンティシズムの融合」。退廃の美学にロマンティシズムの余韻を重ね、エレガンスの中に鋭さを感じさせるクリエイションを手掛ける。ブランドが掲げる人物像は、「自分で戦い、ちゃんと傷ついてきた“本物”の人たち」。デザイナー自身の中にある「反骨精神」や幼少期にバレエを習っていた原体験などに由来し、紐を用いた「ファンレーシングコルセット」のディテールをブランドのシグネチャーとして採用。鬱屈や抑圧に対する反骨性を投影しているという。
セカンドコレクションとなる2025年秋冬シーズンでは、「クワイエット・パンク(Quiet punk)」をテーマに、さまざまな絶望とそこに寄り添うあたたかな悲しみ、それらに静かに抗う姿勢を内側に孕む強さを表現。ファンレーシングコルセットやローゲージのモヘアニットをはじめとしたパンク由来のディテールと、絶望を乗り越える過程で現れるくすみや錆、光沢、鮮やかさといった要素を色彩や素材に落とし込んだ。
photographer: Kaito Chiba
model: Viktoria Lulko (Bravo Models)
make up: Eriko Mori
hair: Rena Kobayashi
styling & movement coodination: DEMI DEMU
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