パリのポンピドゥーセンターで発表された「ステラ マッカートニー（Stella McCartney）」の2026年春夏コレクションはビートルズの名曲「Come Together（一緒に）」を合言葉に、人類・動物・地球のためのファッションを掲げた。女優のヘレン・ミレンが曲の歌詞を朗読し、力強いメッセージ投げかけてショーがスタート。コレクションではサヴィル・ロウ仕立てのジャケットやワイドパンツ、クリノリンの裾を重ねたスカートなど、マスキュリンとフェミニンを行き来するシルエットが展開。素材はレザーやファーを排し、アップサイクルデニムやラフィアニット、手刺繍スパンコールを用い、サステナビリティとクラフトを融合した。革新的な素材として、動物性に代わるヴィーガンフェザー「Fevvers」と汚染物質を吸収・中和し無害な化合物に変換するという「PURE TECH」の2素材を世界で初めて採用。バッグは新作「ステラライダー」や再構築された「ファラベラ」、シューズは「エリス」を刷新するなどアイコニックなラインも進化した。構築性と流麗さを織り交ぜ、未来志向のサステナブル・ラグジュアリーを提示した。