2010SS

Vivienne Westwood Live in Japan

 

 後楽園ホールのボクシングリングで行われた「Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)」のランウェイショー。

 2009年11月25日、来日したデザイナーVivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)とAndreas Kronthaler(アンドレアス・クロンターラー)が東京・後楽園ホールにておよそ1,200人の観客を前に日本初となるメンズファッションショー「Vivienne Westwood Live in Japan」を開催した。今年6月にミラノで発表されたメンズコレクションを、今回は日本向けに特別にアレンジ。会場となった後楽園ホールではボクシングリングの床にブランドのアイコンであるオーブが描かれ、そのまわりを男女のモデルが闊歩する形となった。

 メンズのデザイナーであり、ヴィヴィアンの夫でもあるアンドレアスにとってのボクシングは、タフで誇り高い若者の象徴。またロンドンのイーストエンドで長く愛されているスポーツであり、30~40年代にはイギリスの貧しい環境の若者たちがその厳しい現実から抜け出すチャンスを手に入れられるスポーツでもあったという。今回のコレクションではそんな彼らをイメージしたスポーツウェアから、ガールフレンドとのデートシーンを思わせるエレガントなスーツスタイルまでをストーリー仕立てで表現した。

 満員の会場には"CLOTHES FOR HEROES(ヒーローのための服)"と書かれた横断幕が。そして色とりどりの照明が駆け巡る中ファンファーレが鳴り響き、"ROUND 1"と書かれたボードを手にしたラウンドガールが現れると、華やかなショーのスタートとなった。ベースとなるのは40年代のクリーンなスーツスタイル。美しいテーラリングのジャケットにサスペンダー付きのルーズなバギーパンツや、プリント柄のリネンジャージなどを合わせ、リラックスフィーリングを演出した。また、ボクシングの要素としてスウェットパンツや光沢素材のボクサーパンツ、グラフィカルなフーディなども登場し、まるで練習帰りのボクサーのような雰囲気を醸し出した。頭に巻きつけたスカーフやアームウォーマーなどのスタイリングはいかにもアンドレアスらしいディテールといえよう。

 またショーに華を添えたのは冨永愛を含める女性モデルたち。レディースラインのゴールドレーベル、レッドーレーベル、アーカイブ作品などをミックスしたスタイルで登場し、ヴィヴィアンならではのアヴァンギャルドさ、セクシーさを存分にアピール。そして中盤には格闘技界のチャンピオンである小比類巻太信選手、城戸康裕選手がエキシビションマッチを披露し、その迫力ある技の応酬に会場は大歓声に包まれた。

フィナーレではリングに集まったモデルたちが肩車をしたり、ガッツポーズを決めたりする中、アンドレアスにエスコートされたヴィヴィアンがドレス姿で登場。ファッションの面白さとチャレンジの無限性を余すとこなく表現した二人には大きな拍手が送られた。ボクシングリングで生まれた美しいファッションピースの数々は、発想そのものがクリエイションであるということを完璧な形で証明していたといえる。

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