2010-11AW

Y-3

 

 2010年2月14日、N.Y.パークアベニ ュー・アーモリーで行われた「Y-3」2010-11年秋冬コレクションのテーマは「未来VS伝統」。陰鬱な空気に満ちた昨今の世界からの大脱出が表現された。

 デザイナー山本耀司氏は、「怪傑ゾロ」や「紅はこべ」に出てくる仮面のスーパーヒーローたちを登場させることで、「Y-3」にスタイルとユーモアを注入。鮮やかなカラーのスポーツファッションウェアーをボリュームたっぷりに重ね着したモデルた ちが、サイモン&ガーファンクルの音楽とともにランウェイを闊歩した。

 コレクションはまた、従来のミリタリールックを現代的に解体。古典的なA-1フライトジャケットは長くゆったりとしたケープに 変貌を遂げた。ほかにも、実用性と贅沢さを組み合わせたカシミアのトラックスーツや、取り外しのきくショールやスカ ーフでモジュール性を追求したセータージャケット、自由な雰囲気を強調したオーバーサイズのジャンプスーツなどが登場。ウールのセーターやカーディガンには、子猫のパッチや、「I'm thinking prison break(脱獄を検討中)」あるい は「世の中は不公平(World is not fair)」といったスローガンが入り、山本耀司氏の特徴であるユーモアが強調された。「最近の服はどんどんタイトで短く、セクシーになってきている。だからあえて身体をあまり見せすぎないように覆い隠した かったのです」と話す、山本氏。

 「Y-3」はまた、フットウェアーの概念をも一変。女性用にはスポーティーなメッシュのハイヒールやメタリックシルバ ーのウエッジシューズ、先のとがったマルチカラーのシューズ、男性用には蛍光ネオンのバスケットボールシューズが発表された。ショーの最後には大きな爆発音とともに仮面のスーパーヒーローたちが再びステージに登場。さらに、山本耀司氏が観客の目の前で激しい乱闘を繰り広げるというパフォーマンスが会場を湧かせた。

 「28年もこの仕事をやっていると、もうすべてやり尽くしたっていう気になることもあります」と山本氏。「だから今回は自分自身に、耀司、少しは楽しめよ、って言ってやったんです」

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 ヨウジ ヤマモトがノックダウン!エキサイティングな「Y-3」2010-11年秋冬コレクション

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