"クモの糸"を衣服の素材に ザ・ノース・フェイスが初採用

左から)Spiber 代表執行役 関山和秀、ゴールドウイン 代表取締役社長 西田明男、ゴールドウイン 専務執行役員 渡辺貴生
左から)Spiber 代表執行役 関山和秀、ゴールドウイン 代表取締役社長 西田明男、ゴールドウイン 専務執行役員 渡辺貴生
画像: Fashionsnap.com

 ゴールドウインが、11年にわたってクモの糸の人工生成に取り組んでいるバイオ分野のベンチャー企業スパイバー(Spiber)と共同開発したプロトタイプ「ムーン・パーカ(MOON PARKA)」を発表した。アパレル工業ラインで製造された、人工タンパク質素材が使われる世界で初めての衣服になる。

 スパイバーによる人工合成クモ糸素材「QMONOS(TM)」の研究開発は、経済産業省や新エネルギー・産業技術総合開発機構の支援を受けている国家プロジェクト。今日開かれた発表会で、代表執行役の関山和秀は「今回が実用化に向けた第一歩。石油の枯渇が懸念されている現状で、環境の持続可能性を考えた新素材として更に注目されるよう、研究開発を進めていきたい」と話しており、「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」を通じて2016年内の製品化を目指すという。また、同社は今回のスポーツアパレル分野での実用化に向けて、ゴールドウインからの出資30億円を含む総額95億8,416万円の資金調達を行なっている。

 「ムーン・パーカ」は、ザ・ノース・フェイスの頂上製品「アンタークティカ・パーカ(ANTARCTICA PARKA)」をベースにしたアウタージャケットで、「QMONOS(TM)」を表地とロゴの刺繍糸に採用。ザ・ノース・フェイスの原宿店(10月10日〜18日)、堀江店(10月23日〜11月1日)、キャナルシティ博多店(11月6日〜15日)、白馬店(11月20日〜29日)、サッポロファクトリー店(12月4日〜18日)、仙台店(12月25日〜16年1月10日)でプロトタイプを一般公開する。