Interview | 彼が思う美意識について。vol.8

南雲奨馬

南雲奨馬

Interview | 彼が思う美意識について。vol.8

パスタを茹でながら考える
「新しさ」について 

リリー・フランキーさんが教えてくれたこと

南雲奨馬

 「美しさ」の意味や考え方は、十人十色。傷ひとつないまっさらな状態も、時を重ねてなお輝くアンティークな状態も、美しさの一部だ。今を生き、未来への上り坂を駆け上がっている"彼"は、美しさをどう捉えているのだろう。ビューティ、ファッション、ライフスタイルの枠を超えて、彼の美意識を紐解く、オリジナルインタビュー。第8回は、俳優の南雲奨馬にフォーカス。

 俳優としてのキャリアを加速させながら、モデルや建設現場での塗装業など多面的な顔を持つ彼。SNS発の人気からドラマ出演を経て、俳優としての認知が広がりつつある今、彼の軸にあるのは"ヴィジュアル管理"と"自分に合う選択"だった。ユニークな経歴を持つ彼は、自身の現在地と近い未来の展望をリアルに捉えている。
そんな彼が語る美意識とは──。

topic1."自分に合う"を見つけることが近道

⎯⎯モデルとしてもいろいろな場所で注目されていますが、スキンケアはどうしていますか?

 「アオノ(aono)」のアイテムをラインで使っています。「エッセンスローション」「コンセントレート セラム」「モイスチャライジング クリーム」の3つですね。贈り物でいただいたのがきっかけですが、"自分の肌に合う"っていう感覚を初めて感じたアイテムです。今は定期購入で1年以上使い続けていますね。たまにスキンケアをサボっちゃうと、すぐに肌に影響が出るので、今はしばらくは変えないと思います。それに加えて保湿力を高めるために、「ナンバーズイン(numbuzin)」のシートマスク「5番 白玉グルタチオンCふりかけマスク」も週に数回使っています。

⎯⎯美顔器も取り入れているんですね。

 「ブライト(Brighte)」の「エレキリフト」を愛用しています。口コミを頼りにこれを見つけました。すぐに肌が引き締まる感じがするし、スキンケアの浸透力も上がると聞いて、撮影など気合を入れる日の前日と当日の朝に使っています。
⎯⎯以前から美容に対する意識はありましたか?

 もともと少し興味はあったんですが、今のお仕事を始めてから、さらに気にするようになりました。化粧水などベースのケアは自分に合うものが見つかったので、追加で使えるものを常に探しています。

⎯⎯韓国で美容医療の施術も受けられたとか。

 韓国に行ったときは肌管理をしています。僕は筋トレをしていることもあって食いしばりがちなので、そこを緩和するケアをしたり。あとは「ゼロネイト(Zeronate)」っていう歯のケアもやりました。ホワイトニング効果と、形を整える効果もあったりして、すぐに良い変化を実感したので、またやりたいと思っています。
(左から)ナンバーズイン「5番 白玉グルタチオンCふりかけマスク」、ブライト「エレキブラシ」、アオノ「コンセントレート セラム」「エッセンスローション」「モイスチャライジング クリーム」

topic2."気分で組む"、ミラノで更新されたスタイル

 モデルとしても活躍する彼は、海外のファッションウィークに足を運ぶことも。この日着用した私物は、フィジカルなルーティンの中で出合ったものだという。
⎯⎯今日の私服について教えてください。

 今年、ファッションウィークでミラノに行ったときに購入したジャケットです。日本にいるときも海外でも、朝のランニングが習慣で。ミラノでも走っていたら、「ザラ(ZARA)」があったので入ってみたんです。そうしたらそこで出合っちゃいましたね。日本に売っていないものもたくさんあって、ランニングついでだったのに数万円分、買い物をしてしまいました(笑)。このジャケットはレディースなんですが、海外のサイズ感なので自分にも合っていて、すごく気に入っています。

⎯⎯衝動買いをすることは多い?

 回数としてはそこまで多くないんですが、衝動買いをすることはあります(笑)。モデル撮影で着用した衣装だったり、周りの人が着ているブランドのものだったり。ミラノに行く直前も、原宿の「ディスイズネバーザット(thisisneverthat)」で見つけた帽子とパーカを買いました。服は基本、オンラインより実店舗で買う派です。タイミングとしては海外渡航とかプライベートでのお出かけとか、楽しみなイベントの前に新調したくなりますね。

⎯⎯スタイリングの軸や好みは?

 "ラフだけどきれいに見せたい"っていうコンセプトがあって。それを軸にメインのアイテムから決めることもあれば、なんとなくの気分で組むことも多いです。その日のフィーリングやTPOを考えて、ピンタレストを“サーフィン”していますね。

topic3.俳優としての成長と、ルーツである"もうひとつの顔"

 彼は10代の頃から従事している建設現場での塗装業も継続している。俳優として活躍の幅を広げていくなか、「どこに行っても初心に立ち返れる」というこの場所が、ルーツになっているようだ。

⎯⎯南雲さんは建設現場でのお仕事もされていましたが、今も継続していますか?

 続けています。頻度は減ってしまいましたが、毎月現場に入って塗装の作業を。これは自分の原点なので辞めるつもりはないです。お芝居の仕事をしても、モデルの仕事をしても、ここに帰ってくれば素の自分に戻れるというか。建設現場を離れてしまうと自分を見失う気がするんですよね。いつかここでの経験が俳優の仕事にもつながったら嬉しいです。
⎯⎯俳優としての認知度も高まっているのでは?

 今年放送されたドラマ「The Boy Next World 〜並行世界の恋人〜」を経て、俳優として認知してくださる方が増えた気がします。ミラノに行ったときも、ドラマのことで声をかけてくださる方がいて、ここまで届いているんだ、とちょっと感動しました。

⎯⎯芝居をやりたいという気持ちは前からありましたか?

 実は、周りの勧めで挑戦したのがきっかけなんです。始めたての頃は戸惑いも多くてあまりお芝居を楽しめていなかったのですが、2024年に「25時、赤坂で」というドラマに出演したあたりから、役作りへの意識だったり、周りとの掛け合いに深みが出てきて、芝居に対する想いが強くなっていきました。

⎯⎯「The Boy Next World 〜並行世界の恋人〜」では、涙を流すシーンにも挑戦されていましたね。

 この作品はSFで、僕が演じた鴻上沙羅(こうがみさら)はパラレルワールドと現実を行き来するという複雑な役所でした。そもそもの設定が少し難しいので、自分の実生活からヒントを得ることもできず、役を落とし込むのには少し時間がかかりましたね。そのうえで僕にとっては初となる"泣き"のシーンが印象的でした。毎日お風呂で練習して、ちょっとしたコツを掴んだんです。ただ、それは自分の身近なことに置き換えて感情をコントロールするやり方だったので、もっと役としてその感情に没頭できるよう、勉強を続けています。
⎯⎯今後の目標はありますか?

 俳優としての第一歩は踏み出せたと思っています。なので、表現力を磨いて役の幅を広げていきたいですね。「GTO」で反町隆史さんが演じた教師のように熱血な役にも挑戦したいし、これまでのクールな印象とは対照的な、かわいらしいキャラクターも演じてみたいです。俳優活動を軸にしながら、これまで大切にしてきたモデル活動も広げていきたいと思っています。

topic4.彼の美意識

 ドラマで見せるクールな印象とはウラハラに、温かく親しみやすい印象の彼は、美意識を俯瞰的なものとして捉えていた。

⎯⎯南雲さんが思う「美意識」とは?

 "これ"という定義づけは難しいですが、自分のヴィジュアルや仕事すべての源みたいなものですね。美意識を持つことでメイクやスキンケアに対する価値観も変わるし、ヴィジュアルを整えることで内面までしっかりする感覚もある。"原動力"と言ったら少し大げさですが、活動を始めてからずっと心の奥にあるものかもしれません。
南雲奨馬(なぐも・しょうま)
2002年2月20日生まれ、東京都出身の俳優。SNSで注目を集め、2022年に俳優デビュー。主な出演作は、ドラマ「25時、赤坂で」(テレビ東京系)、「Love in The Air〜恋の予感〜」(フジテレビ系)など。今年放送された主演ドラマ「The Boy Next World 〜並行世界の恋人〜」(フジテレビ系)がFODで見放題独占配信中。Instagramは@shoma8108
styling :Shoma Nagumo | photography :Katsutoshi Morimoto, text&edit :Hikaru Kimura(FASHIONSNAP)
Published on: 2026.04.28