Interview | 彼が思う美意識について。vol.16

ALAN SHIRAHAMA

ALAN SHIRAHAMA

Interview | 彼が思う美意識について。vol.16

パスタを茹でながら考える
「新しさ」について 

リリー・フランキーさんが教えてくれたこと

ALAN SHIRAHAMA

 「美しさ」の意味や考え方は、十人十色。傷ひとつないまっさらな状態も、時を重ねてなお輝くアンティークな状態も、美しさの一部だ。今を生き、未来への上り坂を駆け上がっている"彼"は、美しさをどう捉えているのだろう。ビューティ、ファッション、ライフスタイルの枠を超えて、彼の美意識を紐解く、オリジナルインタビュー。第16回は、DJ・ALAN SHIRAHAMAにフォーカス。

 ダンス&ヴォーカルグループ・GENERATIONSとしてエンターテインメントの最前線に立ちながら、DJとしても独自の存在感を放つALAN SHIRAHAMA。2025年には、世界的DJランキング「DJ Mag Top 100 DJs」に日本人DJとして唯一127位を記録するなど、その活躍は広がり続ける。世界中のフロアを巡るなかで培われた審美眼は、音だけでなく人としての美しさにも通じるもの。
 常に新しい刺激を取り入れ、自分自身をアップデートし続ける姿勢は、表現者としての軸のひとつ。変化を恐れず、経験や出会いを重ねながら磨かれていく彼のスタイルには、内面からにじみ出る美しさを感じる。

 そんな彼が美しさをどう意識しているのか、本人に聞いた。

topic1. 新たな扉を開いたフィーチャリング。ダンスミュージックを日本の定番に

 このほど、ソロでレーベルを移籍して1作目をリリースしたばかりの彼。初めて他アーティストをフューチャリングに迎えた新しい展開にも注目が集まっている。
都内某所の路地裏にて。この日は30℃を超える高気温での撮影だったが、「暑い」さえ口にせず淡々とポージングをこなす彼。その妖麗さは、彼の周りだけ涼しげな風が吹いているのかと思うほどだった
⎯⎯ レーベル移籍後、初の楽曲「Not Enough」をオリヴィア・マーシュ(Olivia Marsh)さんとのフューチャリングで制作されました。

 シンガーとのフューチャリング自体、初めての試みでした。楽曲は東京で制作して、レコーディングは韓国のオリヴィアさんのチームが制作したのですが、届いた時に、とにかく声が透き通っていて驚きましたね。その後オリヴィアさんに初めてお会いして、天真爛漫な人柄がとても素敵だと思いました。パーソナリティも含めて、この曲に合うのは間違いなく彼女だと改めて感じましたね。
ALAN SHIRAHAMA「Not Enough(feat. Olivia Marsh)」(Warner Music Japan)配信中
⎯⎯ フィーチャリングという形式自体、今回が初めてだったんですか。

 そうです。ボーカリストをフィーチャリングで入れるという発想があまりなくて。でも、レーベルを移籍したからこそできるコラボレーションだと思えたので、前向きに取り組みました。新しい扉が開いた感覚があります。

⎯⎯ ダンサーとしても大活躍のALANさんですが、曲を作る時と踊る時で音楽の捉え方は違うのでしょうか。

 全然違います。例えばGENERATIONSの楽曲を作る時は振り付けを想像しながら作るので、自分が踊っていて気持ちいいビートにしています。一方で、人を踊らせたいDJセットのための曲は、波を途切れさせないことを意識する。聴いていて気持ちよくなる流れを常に意識して作ります。
⎯⎯ 音楽のインスピレーションはどこから?

 いろんな曲を聴きますし、映画やドラマシリーズもかなり見ます。ストリーミングアプリの履歴を見てみたら、2025年は新しい音楽を1万2000曲聴いていたみたいで、数字が出てきたときは自分でも驚きました(笑)。

 映画は海外のものを中心に、夕食を食べてから寝るまでずっと観ています。映像作品にはその国の文化がリアルに滲み出るので、例えばプロムのシーンで盛り上がっている曲を見つけたら、改めてアメリカの定番を調べて、リミックスを探したりします。

⎯⎯ GENERATIONSのメンバーからソロ活動についてコメントはありますか?

 改めて喋ることはないけど、見てくれているんだなというのはわかります。それぞれが個々で活動をしていても、誰がいつソロライブをしているのかとか、どんな作品に出ているのかとか、なぜか把握しているんですよね。
⎯⎯ これからさらに活躍の場を広げていかれると思いますが、今、どんな気持ちですか。

 心からダンスミュージックが好きで、作り続けてきました。だから日本のメジャーシーンでもアンダーグラウンドシーンでも、ダンスミュージックがもっと多くの人の"定番ジャンル"になってほしい。日本人はシャイな人が多いと思いますが、同時に、繊細で美しい心を持った人たちだとも思っています。そんな心を解放させて、たくさんの人を踊らせたいですね!

topic2.グローバルに活躍する彼のビューティトーク スキンケアはChatGPTで成分リサーチから

 時間や空気、環境が異なる海外でも活躍する彼は、良きヴィジュアルを保つためのスキンケアも怠らない。バッグからごっそり取り出した私物には、ひとつひとつに使う理由とこだわりが込められていた。
⎯⎯ スキンケアアイテムを拝見すると、朝と夜でかなり使い分けているようですね。

 そうなんですよ。使っているアイテムそれぞれの成分表をChatGPTに読み込ませて、自分の肌質も入力した上で「バランスのいい使い方を教えて」と聞いて、その結果をもとに朝夜で分けています。だから、ほんとうに自分に合ったラインナップになっていると思います。

⎯⎯ スケジュールによってケアの仕方を変えることもありますか。

 はい、その日に何をするかで変えますね。例えば、朝からトレーニングするとなったら、しっかりスキンケアしても汗で流れてしまうので、コスパのいい化粧水だけを使って、トレーニング後にシャワーを浴びてからちゃんとしたケアをする、という感じです。何もしないという状態はなるべく作らないようにしています。
⎯⎯ 朝晩、毎日湯船に浸かるのも習慣だとか。

 それが完全にスイッチになっています。41℃のお湯に15分くらい、夏でも浸かります。ぬるま湯のほうがいいという話もありますが、僕はちょっと熱めが好きなんです。

⎯⎯ スキンケアを本格的に始めたのはいつ頃ですか。

 4年くらい前にひどく肌荒れした時期があって。それまではスキンケアも全然していなくて、ライブでもメイクしなかったくらい無頓着だったんですが、「ちゃんとやらないと」と思って始めました。続けていくうちに積み重ねの大切さを実感して、今に至ります。海外でDJをする機会も多いんですけど、水も食事も日本とは違う環境だから、せめて外側のケアは自分に合うスタメンアイテムを使うようにしています。
⎯⎯ この中で、特にお気に入りのアイテムはありますか。

 「スキンワンオーオーフォー(SKIN1004)」の導入オイルですね。化粧水の前に使うものなんですが、すごく助かっています。テクスチャーがさらさらで、使うと明らかに調子が違う。このラインナップの中で1番効果を実感しているのはこれです。それから、センターパートのヘアセットをする時に便利なボリューマライザー(ヘアクリップのようなもの)も重宝しています。これで前髪を上げて乾かすだけで、綺麗にベースができて、すごいんですよ。

 あとはもちろん(姉の白濱イズミが手がけている)「イカウ(ikaw)」ですね。ぜひ喋らせてください(笑)!「スキンケアオイル」を使っているんですけど、オイルなのにベタベタ感がないので何の負担もなく続けられています。
「これ、ブランドの最新作ではないので姉ちゃんに『新しいの紹介してよ!』って言われるかもしれないですね(笑)。でも、気に入ってるのは本当です」

topic3.「自分の匂い」と呼べる香水を10年。フレグランスはアイデンティティ

 トレンドの前線を走り続けながらも、同じアイテムを長らく愛用しているという彼。彼を虜にしてやまない香りを、本人が紐解く。

⎯⎯ フレグランスも2種類お持ちですね。

 メインで使っている「アッカカッパ(ACCA KAPPA)」の「ホワイトモス」はムスクとかラベンダーの香りで、もう10年ほど使い続けているものです。クラブやDJイベントに行くときにつけていて、ボトルを移し替えながらずっと使っています。だからほぼ空っぽですね(笑)。

⎯⎯ ファンの方には、もうその香りでALANさんの存在がわかると。

 そうだと思います。自分でもこれを香ると「あ、自分の匂いだ」と思うくらいなので。もう完全にアイデンティティになっています。

⎯⎯ もう1つは?

 最近仲間入りしたオランダのブランド「フガッチ(FUGAZZI)」です。DJの知人つながりで知ったブランドで、最近渋谷にお店ができたんです。そこで選んだのが「マッチャブヤ」という名前の香り。これがもう絶妙で。お茶の爽やかさと、あとから来る少しの苦みにハマっています。
彼を前に若干緊張していた筆者だったが、「この香り、香ってみてください!良くないですか?」と気さくに話しかけてくれた。この気さくなキャラクターも、多くの人を虜にする理由なのだろう
⎯⎯ フレグランスはいくつか持ち歩いているんですか。

 カバンに仕込んでいます。自宅に忘れたとき用に、それぞれのカバンに小さいボトルを入れていて、旅行用カバンにも何本か。玄関の鍵置きにも置いています。つける場所は手の甲が多いですね。自分でも香りを確かめやすいので。なるべく常に何かの香りをまとっていたい、というのはあります。
(左から)アッカカッパ「ホワイトモス オードパルファン」、ラドール「パフュームヘアオイル オスマンサス」、ブランネイチャー「マジックシカクリーム」、フガッジ「マッチャブヤ」、ハンユル「ピュア アルテミシア カーミング pH-バランシング フルイド」、イカウ「スキンケアオイル」、イズエンツリー「超低分子 ヒアルロン酸トナー」、アノブ「ヒーティングガードノーウォッシュトリートメント テンダー ブルーム」、オングリーディエンツ「スキンバリア カーミングローション EX」、スキンワンオーオーフォー「マダガスカル センテラ アンプル」、(左前)イカウ オリジナルポーチ、(右前)ヘアリュート ボリューマライザー
⎯⎯ 美容の話から少し離れますが、低温調理機が欲しいという話を聞きました。

 かなり気になっています。今は鶏胸肉を買ってきて、いろんな味付けで細かく切って冷凍しておくんです。それを沸騰したお湯に入れて寝かせたりして鶏ハムを作っているのですが、そのやり方がだんだん面倒になってきたので...、低温調理機があったら早いだろうなって。

⎯⎯ 食生活全体をかなり意識されているんですね。

 ほぼ自炊です。15歳で上京して一人暮らしを始めたので、料理は自然とできるようになりました。胸肉系の料理は基本なんでもできますし、サムゲタンや高タンパクパエリアも作りますね。つくるものは基本的にタンパク質を重視したものが中心で、姉夫婦にもよく振る舞っています。

topic4.彼の美意識

 ダンサー、俳優、DJなど、多様な顔を見せる彼には、ここまで語ってくれたような一貫した美容習慣がある。「美意識なんて、改めて考えたことはなかった」と笑いながら、話してくれた。

⎯⎯ ALAN SHIRAHAMAさんが思う「美意識」とは?

 気づいたときには人前に出る仕事をしていたので、わざわざ「意識している」という感覚はあまりないですね。もう土台に染み付いている感じです。

 ただ、歳を重ねるごとに、意識しないと続かないものが増えてきた。スキンケアやインナーケアがそうです。未来の肌を考えて日やけ対策をするようになったのもここ数年のことですし、ケアすると体は応えてくれると気づいた。積み重ねは大切だなと実感しています。
スタッフの車越しにパシャリ。急な提案だったものの、彼がそこに立った途端に構図が定まり、3分で撮影が終わった
ALAN SHIRAHAMA
GENERATIONS from EXILE TRIBEリーダー兼EXILE / PKCZ®メンバー。2023年に海外・国内でソロデビューを果たす。2025年には1st デジタルアルバム「curious」をリリースし、世界的DJランキング「DJ Mag Top 100 DJs」に日本人DJとして唯一127位を記録。楽曲提供も手掛け、国内外でマルチに活躍。最新曲「Not Enough」が配信中。Instagramは@alan_shirahama_officia
styling: KEISUKE YOSHIDA | hair&make: FUYUKA YONEMOCHI(JYUNESU) | photography: Hikaru Nagumo, casting: Rika Yamaguchi, editing: Hikaru Kimura(FASHIONSNAP)
Published on: 2026.08.10