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新しい資金運用のかたち「ソーシャルレンディング」とは?

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数多くあるフィンテック系サービスの中でも最もユーザーに近いサービスの一つとして注目されているのが、ソーシャルレンディング系のサービスになります。ユーザー同士がお金を貸し借りすることが可能になれば、これまでの様に金融機関に頼ることなく、お金の運用や資金調達が可能になります。今回は成長著しいソーシャルレンディングの注目企業をご紹介します。

ソーシャルレンディングとは

ソーシャルレンディングとはお金を借りたい人と運用したい人をマッチングするプラットフォームを展開するビジネスです。Peer to peer Lendingとも呼ばれることも多いです。

銀行や消費者金融サービスのように店舗を持たないため、借り手側にとっては安い金利で融資を受けられ、貸し手側にとっては高い利息(5%~30%以上)で運用することができます。仲介手数料は概ね1%~5%と低額に抑えられており、これまで銀行が対応できなかったor高い金利でしか借りられなかった個人や中小企業のニーズにこたえることで金融業界に革命を起こそうとしています。

参考: 2016年 注目のフィンテック (FinTech) 海外スタートアップ8選

市場は拡大傾向で2020年まで年率53.06%で成長すると予想されています。成長する一方で、3番手のCircleBack Lendingが新規融資をストップする報道がでるなど競争も激しくなってきています。

1. Lending Club

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2006年創業、2014年IPO。CEOはRenaud Laplanche。ソーシャルレンディングの最大手。銀行が融資を行わない層に対してお金を借りやすくするために作られました。これまで100万人以上が利用、ローン総額は160億ドル以上。借り手を25のグレードシステムで格付けしており、グレードによって金利が設定されます。業界の第一人者の地位を獲得しており、ソーシャルレンディングといえば、Lending Clubと呼ばれるまでになっています。

2. CircleBack Lending

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2012年創業、Series A、CEOはMichael Solomon。Lendingclub, Prosperに続く3番目のソーシャルレンディングプラットフォームとして誕生。借り手をクレジットスコアが680以上のPrime, Superpriceに絞っているかつ手数料を低く設定していることが特徴です。順調に成長していましたが、2015年に多くの損失が出たことが明らかになり、新規融資を現在ストップしていることが明らかになりました。

3. Prosper

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2005年創業、CEOはAaron Vermut。US初のソーシャルレンディングを開始した会社です。Lending Clubに続く業界第二位であり、220万人の利用者、70億ドルのローン実績があります。2016年11月に次期CEOとしてCFOであったDvid Kimballが就任することが発表されました。

4. Upstart

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2012年創業、Series C. CEOは元GoogleのDave Girouard。SalesforceのMarc Benioff, GoogleのEric Schmidtが出資して話題になっています。学生の挑戦を後押しすることを目指し、信用度が低い学生向けにクレジットスコアだけではなく、将来の収入を出資者とシェアすることでローンをオファーすることを実現しています。2016年11月現在5000万ドル以上のローンを実現しています。

実際にLending Clubを使ってみました

Lending Clubの投資口座を作ってみました。借り手はAからGまでにランク付けされており、Aだと利息5.32%で最下位のGは30.94%。Aランクでも利息は5.32%ありますから、銀行に預けるより多くの利息を受け取れることがわかります。銘柄選択も非常に簡単で、Automated InvestingとManual Investingの二つから選択できます。

Automated Investingでは、A&B Weighted(A-B中心)、Platform Mix(B-D中心)、D-G Weighted(C-E中心)、Custom Mix(自分で割合を選ぶ)の4つがあります。選択するとそれぞれ期待されるリターンが表示されます。貸出期間は、36ヵ月か60ヵ月に分かれており、$25から投資することが可能です。

こちらはManual Investing。自分の好きな銘柄に投資することが可能です。2016年11月17日現在、662のローンが募集されており、格付け、期間、FICO(クレジットスコア)、必要な総額、目的などでソートすることができます。比較的少額の$1400ぐらいを借りたい人から、$40,000まで募集している人までいます。借りたい理由で多いのは、クレジットカードの支払いとローンの借り換え。

Vacationのために$16,000募集している人もいます。 使ってみた感想としては、UIが洗練されていて、直感でわかるものが多いと感じました。登録、銀行口座連携、投資まで非常に簡単にできます。Lending Clubだけではなく、Prosperなどいくつかの会社で同様の運用を行い、期待される利息と実際の乖離、貸し倒れの頻度などをこの場で報告していきたいと思います。

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クレジットスコアとは

クレジットスコアとは、個人の使用度のスコアになります。債務の状況、返済状況から点数付けをされて個人のクレジットスコアがつけられます。最低300点から最高900点になりますが、ほとんどのアメリカ人は、600点から~700点の間になるそうです。600点以下がSubprime、600点~680点がNonprime、680点~740点がPrime、740点以上がSuperPrimeとなります。リーマンショックでは、信用度が低い600点以下のSubprime向け住宅ローンが問題になりました。

*上記の記事はNissho Electronics USAのブログから転載したものです。元記事はこちらから