
「CATWALK」では、「FAKE」ビル前の路地をランウェイに「CHRISTIAN DADA(クリスチャン ダダ)」、「TARZANKICK(ターザンキック)」、「EMPERART(エンペラート)」の3ブランドが2011年春夏コレクションを披露した。
最初にランウェイに登場したのは、デザイナーZOO MORIKAWA氏が手がける「CHRISTIAN DADA」。ZOO氏は、英国発の人気ブランド「CHARLES ANASTASE(シャルル アナスタス)」より独立し、2010年春夏コレクションより「CHRISTIAN DADA」 をスタートした。今シーズンのテーマは、「ネオ カムデン」。ロンドンのカムデンに住む、保守的な印象の人々をパンク・ロックな逆のイメージで捉えたルックを披露。最も重量のある、ハードなスタッズが敷き詰められたジャケットは6kgを超すという。
次に、デザイナーFUMIAKI MORITA氏による「TARZANKICK」。今シーズンは、リゾート、ジャングル、カオスをキーに、ジャングルに住むターザンを彷彿とさせるルックを披露。細密画の様に複雑で、彩色豊かなドローイングを一枚づつ描いて発表しているアーティストFUMIAKI氏は、ネオンカラーを大胆に使用したエネルギッシュなウェアを提案した。
「banal chic bizarre」デザイナー中川 瞬氏のプライベートブランド「EMPERART」は、ある仮想国家を舞台とし、"時の経過"をシーズンごとに表現。テーマを「METAMORPHOSE(メタモルフォーゼ)」とし、少し未来のどこかの国を舞台としたコレクションを披露した。今シーズン、ベースとなったのは、蝶やスタッズ、ネオン看板、花、新聞紙などの柄。誰かの目をくらます為に何かになりきる(=変身する)という"近未来のカモフラージュ"をランウェイで表した。
「CANDY」プレス担当者は「ミックス感あるショーでお客様に最新のルックに直接触れ合っていただき、ファッションについて楽しく考えてもらえるような機会を提供した。」と語っている。エントランスフリーで一般参加も可能なゲリラショーは、集まった多くの観客に刺激を与え、アフターパーティーも盛り上がりをみせた。