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Diorがガリアーノデザインのラストコレクションを発表

 「Christian Dior(クリスチャン・ディオール)」がパリ時間で3月4日、2011-12年秋冬シーズンのプレタポルテコレクションをロダン美術館で披露した。コレクションは、1日に解雇となり2日に公式謝罪文を発表した元クリエイティブ・ディレクターJohn Galliano(ジョン・ガリアーノ)が手がけたラストコレクション。ショーは、ガリアーノの代わりに白衣を着用したメゾンを支える職人達によって締めくくられた。

 2月24日夜にガリアーノが事件を起こした後、仏Christian Dior(クリスチャン・ディオール)社がプレスリリースでガリアーノの解雇について正式に発表。翌日の3月2日には、ガリアーノの謝罪文が複数の現地メディアに公表された。公表されたメディアのひとつWSJによるとこの謝罪文はガリアーノの弁護士事務所「Harbottle & Lewis」からリリースされた声明文で、容疑を全面的に否認しつつも「Anti-semitism and racism have no part in our society. I unreservedly apologise for my behaviour in causing any offence.(反ユダヤ主義と人種差別は我々の社会には必要のない部分。私は素直に私が取った行動と引き起こした無礼を謝罪致します)」と関係者に騒動の発端となった自らの行動を詫びる文面となっている。しかしその後も、「精神病院に入るのでは」との話があがるなどガリアーノについての報道が加熱する中、「Christian Dior」のコレクションが予定通り行われるのかが注目を浴びていた。

 ショーはChristian Dior社のCEO Sidney Toledano氏による一連の騒動についてのコメントで開幕。ガリアーノが手掛ける最後のDiorとなるかもしれないコレクションについて感慨の念や賛美の声があがるなど、ファッション界から高い注目を集めたコレクションとなった。ガリアーノは、6日午後5時に行われる自身のレーベル「JOHN GALLIANO」のコレクションをキャンセル。ランウェイショーは行わず急遽プレゼンテーション形式へと変更し、小規模で行う予定としている。


■ガリアーノ謝罪文(※日本語訳)

 先週木曜夕方に起きた事件以来、私のフランス人弁護士からの助言を踏まえ、何が起きたかという事について公式コメントがずっとできずにおりました。しかし、私は自らの立場を明確にしなくてはなりません。私は自分へと向けられた今回の主張を全面的に否認するとともに、警察の捜査に全面的に協力しております。数名もの目撃者によって私が暴言の的であったこと、私の外見や衣服に対し猛烈な反感を持ち、イスで私に殴りかかろうしたという、正当な理由のない攻撃についての証拠、証言を警察に提出しております。

 しかしながら、私は自分が人々に多大なショックと動揺を与えたということに対しての非難は、全面的に受け入れます。私はこの状況、私自身がその渦中に居たこと、また自分自身に対し愚かな行動を許してしまったことについては責任を取らねばなりません。私自身を責めるしかありませんし、自分の侵した過ちに直面し、そして人々の理解と配慮を得るために努めるしかないことを十分承知しております。そのプロセスを始めるにあたり、私自身への助力をお願いすると共に、このような状況を招いた個人的な不覚については、時間が解決してくれることが私の唯一望めることであり、皆様の許しを得るよう試みるつもりです。

 私はこれまでの人生において、自分自身がその標的となったことや、偏見、非寛容、そして差別と戦ってきました。これまでの自分の作品全てにおいて、自分のインスピレーションは人種、信条、宗教、また性別の人々を、その文化と民族多様性を称えることによって、ファッションをと結びつけてきました。これは私の道を照らす光として今後も変わりありません。反ユダヤ主義、また人種差別主義は私たちの社会には存在しません。私は素直に自分の行動と引き起こした無礼を謝罪します。

 GALLIANO STATEMENT IN FULL - THE WALL STREET JOURNAL EUROPE

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