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【動画】N.ハリウッドNY初のランウェイショー 尾花大輔の今と未来

N.HOOLYWOOD デザイナー尾花大輔氏

 「N.HOOLYWOOD(N.ハリウッド)」が2011年2月11日、アメリカ・NYで2シーズン目にして初のランウェイショーを開催した。今季のテーマは、ヨセミテ渓谷の最高峰「HALF DOME(ハーフドーム)」。NY進出について「僕らにとっては当たり前のことだった」と振り返るデザイナー尾花大輔(Daisuke Obana)氏が肌で感じた現地の空気と、そして1ヶ月後に起こった震災の影響や今後の考えを聞いた。

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 ブランド創立10年を機に、東京からNYに発表拠点を移した「N.HOOLYWOOD」。2010年9月のNYファションウィーク期間中に初のプレゼンテーション、そして2011年2月にランウェイショーと、着実に歩を進めている。古着屋のバイヤーをしていた頃から行き来していたアメリカは、尾花氏にとってのルーツとも言える地。今シーズンの特徴的なモデルは現地でスカウトした。尾花氏は、そうと知らずに数時間違いでショーを開催するというデザイナーをスカウトしてしまい、しかも快くオーディションにまで来てくれたというエピソードを話し、「それほどNYは前向きでウェルカムな空気なんだ」と笑う。東京で10年間コレクションを創り上げ、「COMPILE LINE(コンパイルライン)」はパリでも発表してきた。それらの経験から「突き詰めるという面で、NYは自分にとってやりやすい。今さらビビる理由もないよ」と自信をのぞかせる。初のランウェイショーの現地での評価は賛否両論だったそうだが、日本人として特別扱いされることなくシビアに見られる事が刺激になっているという。今シーズン、結果的には海外の取引先が1.3倍に拡大した。

 2011-12年秋冬コレクションのテーマは、約1年前にLAの小さなフリーマーケットで偶然出逢った一冊の写真集から始まった。それはカリフォルニア州のヨセミテ公園を撮ったアンセル・アダムスの写真集で、その奥行きのある写真に魅せられて現地を訪れた。ヨセミテのシンボル「HALF DOME」は1800年代後半まで "絶対に登頂不可能(perfectly inaccessible)" とも言われ、今ではクライマー達の聖地。これをシーズンテーマに掲げた尾花氏は、フォーマルなスタイルとザイル一本で登山をしていた1900年代初頭から、アダムスがヨセミテを撮り始め革新的な撮影技法ゾーンシステムを提唱する1940年代に思いを馳せ、クラシックな登山スタイルにフォーカス。トレッキングシューズやザイル、ピッケルなどの登山用具もモチーフの一つとなっている。

 東京の展示会は、震災の影響で1週間ほど会期を遅らせての開催となった。現在の心境として不安はないかというと嘘になるというが、「まずは目の前のことをやり続け、そして少なくとも日本復興に対して何か行動しようと思っている」と尾花氏。地震直後には、「UNDERCOVER(アンダーカバー)」の高橋盾氏、「TAKAHIROMIYASHITATheSoloIst.(タカヒロミヤシタザソロイスト.)」の宮下貴裕氏、そして「White Mountaineering(ホワイトマウンテニアリング)」相澤陽介氏らメンズデザイナーで集まり、ファッション界の今後について緊急会議を開いたいう。「遊び心を忘れてはいけないし、面白い事を提供していくのも必要。僕らに何が出来るかまだ解らないが、デザイナーという影響力を持っている人間としての責任を果たさなければ」と決意し、「やれるところまでやっていきたい。目標は・・・全米展開かな」と話す尾花氏。その目は常に未来を見据えている。

■N.HOOLYWOOD 2011-12年秋冬メンズコレクション 全ルック  http://www.fashionsnap.com/collection/nhoolywood/2011-12aw/

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