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震災後のファッション誌で"緊急時"アウトドア特集が激増中

 東北大震災が発生した地震直後は懐中電灯やコンロ、バックパックなどが飛ぶように売れており、アウトドアアイテムを取り入れたスタイルを提案するファッション誌やサバイバル特集を組んだ雑誌が激増している。震災前も山ガールブームや釣りガールの影響を受け「ランドネ」や「GO OUT」などのアウトドア雑誌にスポットライトが当たっていたが、震災後は万一に備えてのアウトドアアイテムやスタイルに注目が集まっている。
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 マガジンハウスが発刊する女性向けファッション誌「GINZA(ギンザ)」7月号では、"アウトドアvsインドア"と題したファッションストーリーを掲載。リュックサックや撥水性のあるブーツなど、アウトドアアイテムのお洒落な着こなし術を紹介している。「美人百花」7月号では"ONもOFFも、ペタンコ靴やスニーカー、リュックでサバイバル!"と謡い、フラットシューズや斜めがけショルダーバッグなどを掲載。歩きやすさや動きやすさに着目したアイテムで"タフ可愛い"着こなしを特集している。

 男性ファッション誌「POPEYE 7月号」では、"限りなくアウトドアに近い夏フェスファッション"特集でアウトドア、フェス、ライブなどシーン別に紹介。撥水性のあるパーカなど機能性の高いアイテムをスタイリング提案している。"備えの美学"と題してデザイン性にこだわった緊急時にも使えるアイテムを掲載しているのはデザイン専門誌「REAL DESIGN」7・8月号。この他にも本誌での特集・企画のほか別冊でサバイバル特集を組んだ雑誌が登場しており、別冊「男の隠れ家」では「サバイバルGEAR大全」、別冊「lightning(ライトニング)」でも「サバイバルブック」を発売し読み応えのある特集を企画している。

 女性誌はマウンテンパーカーやトレッキングシューズを使用したコーディネートなどスタイルを中心に紹介されているものが多く、デイリーウェアにも取り入れることができるアウトドアアイテムの活用法を提案している。男性誌では、プロや軍モノなど実用的なアウトドア&サバイバル系アイテムにフォーカスしており、ややマニアックな"本格志向"が特徴になっている。

 アウトドアブランド「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」広報担当者は「震災直後は日々の備えとしてバックパックの需要が高まり、店頭や電話での問い合わせが急増していました。今後は消費者のニーズを考えたファッションアプローチを強化すると共に機能的な涼感素材を使用したアイテムを提案していきたい」とコメント。震災直後は懐中電灯や電池、寝袋、ランタン、カセットバーナーなどを求める人が増加し、現在もアウトドア系の商品を取り扱う企業全体が売り上げを伸ばしているという。

 「登山などアウトドアで使用するものと緊急時に持っておくべきものは意外と似通ったもの」(広報担当者)ということから女性を対象に「ザ・ノース・フェイス Base Knowledge」を企画。"今だからこそ考える、ミニマルに最低限必要なものを備えるための知恵。25リットルのバックパックの中身とその使い方"をテーマにアウトドアシーンはもちろん、緊急時にバッグに入れておくべきアイテムなどを学ぶワークショップを開催するなど、雑誌もブランドも"緊急時"をキーワードにこれまでとは違うアプローチで顧客の開拓に力を入れている。

 

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