
日本の美意識をベースに新しい服を創造している「matohu(まとふ)」が、香川県「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」で開催中の展覧会 「杉本博司 アートの起源|歴史」の関連プログラムとしてミニファッションショーを行う。開催は7月23日。震災の影響で3月開催の東京コレクション(JFW)が中止となったため、ブランドにとって今季初のショーとなる。
ニューヨークを拠点に活動する写真家 杉本博司を1年にわたって紹介している「杉本博司 アートの起源」では現在、第3弾となる「歴史」展を開催している。20世紀の優れた女性服は彫刻としての美を備えていると考えた杉本博司の作品「スタイアライズド スカルプチャー」を日本で初めて公開するなど、話題の作品を数多く展示。様々な歴史を読み解きながら、人類の意識の起源に迫っている。
杉本博司による壮大な展示空間の中で、独自のコンセプトで服作りを行っているブランド「matohu」によるミニファッションショーの開催が決定。2011-12年冬コレクションは震災の影響でムービー形式の発表に切り替えたため、「matohu」にとって今季初のショー形式での発表となる。中心アイテムは、定番として毎シーズン作り続けている「長着(ながぎ)」。明確な美意識のもと、洋服への新しい視点を開こうとしている服が繰り広げられる。
また、ショーに続いて「スタイアライズド スカルプチャー」で撮影された貴重な洋服を所蔵する、京都服飾文化研究財団理事・チーフキュレーターで服飾研究の第一人者である深井晃子を迎え、「matohu」 の堀畑裕之・関口真希子の2人との対談を開催。杉本作品を起点に、ファッションについて縦横無尽に語られる予定だ。ショー・対談の観覧受付は、7月2日より開始する。
■映像・画像:matohu 最新2011-12年秋冬コレクション
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