ベールを脱いだJ.W.アンダーソンによる新生「ロエベ」パリで初披露

新生LOEWE 2015年春夏メンズコレクション
新生LOEWE 2015年春夏メンズコレクション
画像: Fashionsnap.com

 2013年秋にファッション業界の話題をさらった「J.W.Anderson(J.W.アンダーソン)」デザイナーJonathan William Anderson(ジョナサン・ウィリアム・アンダーソン)の「LOEWE(ロエベ)」クリエーティブディレクター就任のニュース。今月初めに発表されたM/M Parisによるブランドの新グラフィックアイデンティティに続き、6月27日にパリで2015年春夏メンズコレクションのプレゼンテーションが開催され、そのベールを脱いだ。(取材・文:益井祐)

 北アイルランド出身のアンダーソンは、アメリカに渡って俳優学校に通い、その時に知った衣装の世界がファッションを目指すきっかけになったという。帰国後はロンドン・カッレジ・オブ・ファッションでメンズウェアを学び、ノスタルジアが溢れるコレクションでロンドン・ファッション・ウィークのオフスケージュールでデビュー。間もなく公式スケジュール入りし、「TOPSHOP(トップショップ)」が支援するニュージェネレーションを受賞してウィメンズコレクションを開始。老舗下着ブランド「Sunspel(サンスペル)」のクリエイティブディレクターを務めるなど多彩に活躍してきた。

 創業168年のスペイン・ブランド「LOEWE」に抜擢されたアンダーソンによるファーストコレクションは、パリのサン=ジェルマン=デ=プレにある新しいショールームに並んだ。リラックスさに重点を置いたラグジュアリーアイテムで、随所にジョナサンらしい"ひねり"が加わっている。アンダーソンは、「自身のレーベルはより若く"ファッション"として提案、でもロエベは"カルチャー"なんだ。今起こっているアートやクラフトのムーブメントに注目していて、中でもブランドのシグネチャーでもあるクラフトマンシップが重要」とし、クリエイションにはスペインとフランス、母国のイギリス、そして日本の要素も含まているという。「日本からクラフトや資材を取り入れているだけでなく絶大なサポートを受けていて、世界中のどこよりも日本は真にクラフトマンシップを尊重し理解がある」。

 またアンダーソンは2015年春夏メンズコレクションを「ハイパー・ノーマリティなスタイル」と定義づける。ブランドのアイコンである「アリソナ」は初登場した1975年の丸みを帯びたフォルムに近づき、新作としてジオメトリックな「パズル」や、アナグラムをあしらったトートバッグなどが加わった。型押しのモノグラムの小物類、そしてラゲッジやトラベルバッグなど旅も重要な要素だ。ウェアには、メンズとレディスの境界線を取り払う新しい服作りに挑戦してきたアンダーソンが「僕の中に常にあり続けるテーマ」とする"ジェンダーレス"の意識が取り入れられている。日本製のデニムをはじめ、シルクのトップやアシメントリーのシャツなど、男女で共有することも可能。会場には椅子も展示され、ファッションアイテムだけではなく今後はライフスタイルブランドとしてアートや家具も手がけていくという。

 発表されたアイテムの一部は間もなく直営店やオンラインストアに並び、日本ではアンダーソンが初めて手がけた新コンセプトの表参道店で7月中旬から展開される予定。アンダーソンの来日も予定されている。


(取材・文:益井祐)

■新生ロエベ 2015年春夏メンズコレクション全ルック
 http://www.fashionsnap.com/collection/loewe/mens/2015ss/

■初の広告キャンペーン
 http://www.fashionsnap.com/news/2014-06-27/loewe-2015ss-add/