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毎年200%成長、新進ブランド「ディウカ(divka)」が好調な理由

2015年春夏コレクション
2015年春夏コレクション
Image by: divka

 若手ウィメンズブランド「ディウカ(divka)」が好調だ。2011年春夏シーズンにデビューしてから、毎年売上高は前年比で200%の成長率を維持しており、取り扱い店舗も今年50を超えて拡大を続けている。ショーやインスタレーション、イベントといったPR活動に力を入れていないため業界でもあまり知られていないが、シュリンクする若手インディペンデントデザイナーのなかでディウカが成長できる理由は?

 

 ディウカは、デザイナー田中崇順とパタンナー松本志行が2011年に立ち上げたウィメンズブランドで、スペインの大手アパレル「Mango(マンゴ)」が主催するコンテスト「Mango Fashion Awards 4th Edition」の10人のファイナリストに選出されたキャリアを持つ。

 デザイナーの田中は「ITS#5」のファイナリストに選ばれており、同氏がデザインする抽象的なグラフィックとパタンナー松本の変形パターンの融合をブランドの特徴としている。価格帯は、ワンピースが25,000円から45,000円、ジャケットが45,000円から60,000円、コートが50,000円から70,000円で、若手として高価格帯が目立つが、パターンの工夫によって生地の無駄を極力減らした10,000円台のラインも揃えている。

 好調の理由は、「営業強化」と「ブランドの差別化」。同ブランドは、知名度をあげることを優先する若手ブランドが多い中、毎年の売り上げを重視しており「成長率200%」の目標クリアを最優先事項にしているという。そのため、ショーなどを行いブランドの知名度をあげることよりも、服が実際に商品として店舗で売られることを優先し、目標達成に向け営業に資金を投入している。まとまった数のサンプルを継続的に制作しながら、ファッション展示会「JFW インターナショナル・ファッション・フェア(JFW-IFF)」など合同展への参加に加え、個展も開催。立ち上げてから2年間は展示会後、車にサンプルを積んで全国のセレクトショップのバイヤーを直接訪問していたといい、地道な営業活動も欠かさない。

 デザイナーの田中は「2012年に『Tokyo 新人デザイナーファッション大賞』を受賞したことで得られた支援によって、安定して展示会開催ができるようになった」と語っており、現在、国内では個展、合同展あわせて4回、海外を合わせて計6回も行っており、他ブランドよりも展示会を多くして販促に繋げているという。パリでも継続的に展示会を行い、前シーズンからは香港の合同展示会にも参加。欧州だけでなくアジア進出にも着手している。

 ブランドの差別化については「ブランド立ち上げ時には、『モード』な服は今の時代には難しいと言われることがありました。ただ、時代にそぐわないと言われるような服作りを継続してきたことが良くも悪くも、他のブランドとの差別化に繋がったと思う」と、ブランドコンセプトを変えずにきたことが功を奏したという。現在では、競合する若手ブランドも少なくなり、交渉時に他ブランドとの棲み分けを考えなくてもよくなった。

 現在の取り扱い店舗数55店舗。ブランド立ち上げ時の約10倍まで増加し、海外でも10店舗に拡大するなど国外での成功にも手応えを感じているという。ショーを行う予定を聞くと「考えていないですし、行う予定もありません」と語り今後も商品を売ることに焦点を絞って、地道な営業で世界を狙う。

「divka(ディウカ)」の2015年春夏コレクション
「divka(ディウカ)」の2014−15年秋冬コレクション
「divka(ディウカ)」の2014年春夏コレクション

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