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非常事態宣言下のパリ、1月のファッションウィーク出張自粛企業は国内6割

前回のトラノイオム、トラノイプレビューの会場
前回のトラノイオム、トラノイプレビューの会場
Image by: Masahiro Kubo

 2015年11月13日にパリ市内と郊外で起こった同時多発テロ以降、フランス国内は2月25日まで非常事態宣言下にある。1月20日からスタートするメンズファッションウィークを皮切りに合同展も始まる。こうした中、三越伊勢丹ホールディングスやビームスなどは事件発生直後にいち早く出張禁止を決め、1月に向けて対応を協議。各社ともパリ出張についての対応を大よそ年明けに決定した。その他セレクトショップ、アパレル、商社、百貨店などにアンケートを行い、14社から回答(1月7日時点)を得た。(取材・文:アナログフィルター『Journal Cubocci』編集長 久保雅裕)

 

 パリではメンズファッションウィークが1月20日〜24日に行われ、合同展は「カプセル(capsule)」および「マン(MAN)」が22~24日、「フーズネクスト(WHO'S NEXT)」が22~25日、「メゾン・エ・オブジェ(Maison et Objet)」が22~26日、「トラノイ・オム&プレビュー(TRANOI Homme & Preview)」が23~25日、キッズファッションの「プレイタイム(playtime)」および「キッド(kid)」が24~26日、そして24日からオートクチュールコレクションがスタートする。今回の展示会場変更は「トラノイ・オム&プレビュー」がカルーゼル・デュ・ルーブル会場を止め、オーステルリッツ駅近くのシテ・ド・ラ・モード(シテ)と従来のブルスの2会場になる。一方、シテで開催していた「カプセル」はモーベール・ミュチュアリテ駅近くのメゾン・ド・ラ・ミュチュアリテに会場変更し、「キッド」はバスチーユデザインセンターからシャトールージュ駅近くのタピ・ルージュに変更となっている。

 原則出張禁止・自粛などの措置を取ったのが6割で、ワールド、ワコール、アバハウスインターナショナル、ヰノセント、三越伊勢丹、ビームス、シップス、三井物産など。一方特に措置を講じない企業が4割だった。措置を取ってはいても業務上必要性の高い出張については認めるケースが多く、シップス、ヰノセントとワールドのみ出張者ゼロとなった。 各社とも、やむを得ず出張する場合は「当社が作成している海外出張危機管理ガイドブック、海外テロ・暴動マニュアルに則り、常に安全に配慮して行動するよう共有」(ワールド)、「業務上必要性の高いものについては認めるものとし、出張中は細心の注意を払い、常にパリ駐在員事務所と連絡が取れる状態にしておき、安全確保に努めるよう徹底」(三越伊勢丹)するとしている。 措置を講じない企業の渡仏規模は、ノーリーズ2人、エストネーション7人、三喜商事6人、丸紅ファッションリンク5人、アメリカンラグシー若干名など。 一方、自粛企業の渡仏は、三越伊勢丹が8割の27人、三井物産が若干名と現地店対応、アバハウスインターナショナルは1~2割減、「必要な業務以外控える」としたワコールが20人。これ対しビームスは20人が渡仏を中止し、出張者を4人と大幅に絞り込んだ。

 パリのみでしかオーダーできないブランドとの商談は、業務上必要との判断から自粛対象とはならなかったものの、リサーチなど不要不急な出張については控える傾向があり、全体として盛り上がりを見せるかどうかは不透明な状況だ。また大型見本市は従来の持ち物検査に加え、身体検査を実施する事を発表しており、ID(パスポート)チェックも含め入口付近の混雑が予想される。またメトロやバスなどの公共交通機関を避けタクシー移動を推奨する企業もあり、渋滞の懸念もある。時間に余裕を持った行動を心掛けたい。(取材・文:アナログフィルター『Journal Cubocci』編集長 久保雅裕)

【前回のレポート】パリ各所でメンズ合同展開催、次回会場は波乱の入れ替えに?

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