Fumitoshi Goto

アマゾン、ストリーミング・ファッション番組を開始か

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

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■ネット通販最大手のアマゾンは8日、QVCやHSNのようなテレビショッピングを同社のホームページで始める。月曜日~木曜日の太平洋時間午後6時(東部時間午後9時)から30分間ライブストリーミング配信される「スタイル・コード・ライブ(Style Code Live)」は、ニュース番組やドラマで有名なパーソナリティ3人がMCとなり、ユーチューバーなどのゲストを招いてファッションや美容の最新トレンドを紹介するというもの。動画は無料で視聴でき、コマーシャルなどはない。番組内で紹介された商品などはビデオ画面下にアップされ、ユーザーはライブ視聴しながらショッピングを楽しめる。視聴者はライブチャットでMCやゲストに直接質問などができることにもなっている。番組はデスクトップやノートブック、タブレットで視聴可能でスマートフォンでの視聴は今後追加される予定。またインスタグラムやフェイスブックなどSNSでも番組をフォローできるようになっている。紹介される商品については明かされていないが、アマゾンはオリジナルのファッションブランドを立ち上げ、すでに発売していることもあり、番組内で紹介されるのではと憶測も広がっている。アマゾンの自社ブランドは最低でも7件あり、品目数は1,800品目にも上っている。ブランドは紳士靴の「フランクリン&フリーマン(Franklin & Freeman)」、メンズとアクセサリー類の「フランクリン・テイラード(Franklin Tailored)」、レディースの「ジェームズ&エリン(James & Erin)」、レディースカジュアルの「ラーク&ロウ(Lark & Ro)」、スカーフやポンチョなどレディース・アクセサリーの「ノースイレブン(North Eleven)」、キッズの「スカウト+ロウ(Scout + Ro)」、ドレスやバッグの「ソサエティ・ニューヨーク(Society New York)」だ。
投資・調査会社のコーエン&カンパニーはアマゾンが2017年にメーシーズを抜いて全米トップのファッション小売企業になるとの予測を発表している。アマゾンは2008年、アパレルビジネスへの注力を始め、2013年には広告キャンペーンや専用スタジオを活用したイメージ戦略などへの投資を加速している。オリジナルブランドのローンチにファッション向けライブストリーミング番組でアマゾンはますますファッション業界のプレゼンスを増しそうだ。

16年2月24日 - 【アマゾン】、オリジナルのアパレルブランド発売!スーツ・バイ・アマゾンを買います?

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。これからの消費の中核は20代を中心としたミレニアム世代となる。ミレニアム世代を攻略しなければアメリカでも日本でもビジネスは生き残ることができない...後藤がコンサルティングで繰り返し進言していることです。ミレニアムは日本ではゆとり世代になります。ゆとり世代と言うと、メディアが勝手に作り出した影響により、実際の姿以上にイメージが悪くなっています。被雇用者としてのゆとり世代はネガティブな話としてよく語られます。が、彼らが消費をけん引する大切な存在になっていくことはあまり語られていません。「言われたことしかできない、やらない世代」「付き合いが悪く顧客よりも自分のやりたいことにこだわる」とか「ゆとり教育で円周率は3.14ではなく3と習った世代」(←どうやらデマのようですが)と毛嫌いするより、彼らの消費スタイルを研究しなければなりません。ゆとり世代やミレニアム世代は生まれたときから物心ついたときからネットがありました。

⇒彼らはSNS世代、ユーチューブ世代ともいわれます。情報をネットで検索・共有している世代です。消費にしてもSNSやユーチューブなどで検索し、共有して消費行動を起こしているのです。テレビコマーシャルやチラシを見たり店に行ったりして行動を起こすのではなく、まずはネットで検索・共有なのですね。戦後世代では通用した「商品並べてハイ買って」「モノを括って新業態」「大々広告・最新店」的なお店では、モノあまりに育った世代では話題にもならないのです。モノよりも情報であり、コンテンツなんですね。コンテンツ動画といえば、ユーチューブやライブストリーミングです。ライブ番組もチャットで双方向なコミュニケーションスタイルです。アマゾンが始める30分間ライブストリーミング「スタイル・コード・ライブ(Style Code Live)」は、まさにミレニアム世代に向けた番組です。3人のMCにゲストはユーチューバー等、ネット界で有名な人を起用するのです。若い人にモノを売る前に、情報発信でコンテンツです。
情報感度が低いビジネスは今後、ミレニアムから相手にされません。価格と商品で集客する時代はもう終わっています。

後藤文俊

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