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勢力図に変化の兆し?アジアのファッション界が「戦国時代」に

パルコとバンタンの協業事業「アジア ファッション コレクション」台北ステージ
Image by: FASHIONSNAP

 2016-17年秋冬コレクションを発表するファッションウィークが、世界中の都市で開催された。そのうち世界5大コレクションといえばNY・ロンドン・ミラノ・パリ・東京の5都市だが、アジアの各都市がそれぞれ勢力を強めているため、東京のポジションが変わる可能性も出てきた。台湾最大のファッション総合展示会「Taipei IN Style(タイペイ・イン・スタイル、TIS)」を主催する台湾テキスタイル・フェデレーション(紡拓會)Justin Huang(黄偉基)秘書長は、それぞれがファッションキャピタルの座を狙うアジアのファッション界の今を「戦国時代だ」と捉える。

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 秋冬コレクションの発表時期は、メンズは1月、ウィメンズは2月からはじまるが、東京とソウルは3月、上海と台北は4月開催で、世界のコレクションスケジュールから比較すると遅い時期に集中する。いずれの都市もその地域ならではのブランドを集積し、世界中からバイヤーやジャーナリストを呼び込んで発信力を強化したりと国際市場を見据えた施策を講じてきた。しかし時期が遅いほどビジネス面で不利になるなど様々な課題を抱えていることから、台湾のJustin秘書長は以前から「アジア各都市のファッションウィークを連携させ発信力を高められないか」というアイデアを示していたが、規模や方向性の違いから「実現性は低い」という。

 特にソウルファッションウィークの発展が著しく、近年では欧米のバイヤーを多く集めグローバルなコレクションウィークに進化しつつある。今年初めて参加したリステアの柴田麻衣子バイヤーは、デザイナーの成熟レベルは充分ではないものの、ショービズ界まで巻き込んだ強力なオーガナイズに「東京を追い越そうという勢いを感じた」と話しており、アジアにおける勢力図に変化の兆しが見えているようだ。世界各地でショールームや合同展を開催しているPR01.の松井智則代表は、アジアのデザイナーや各ファッションウィークの活路について「(世界の中で)どういう立ち位置にしていくか、方向を定めて新しい形を模索しなくては」とし、東京を含め変化の局面を迎えていることを示している。

 香港ではファッションイベント「センターステージ(CENTRESTAGE)」が立ち上がり、アジアの他の地域のコレクションスケジュールより一足早い9月に初回の開催を控えている。タイやインドといった東南アジアの国々でもデザイナーを育成し世界に輩出しようとする動きが目立ってきた。アジアは更に競争が激化し「戦国時代」が続きそうだ。

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