「ラウドエアー」2019年春夏コレクション
Image by: FASHIONSNAP.COM

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美の固定観念を再考「ラウドエアー」がインスタレーション形式でデビューコレクション発表

「ラウドエアー」2019年春夏コレクション
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 デザイナー岡村成美が手掛ける「ラウドエアー(LOUD AIR)」が2019年春夏コレクションでデビューする。「想いや主張、個性が溢れ出てしまう空気」をブランドコンセプトに、ファーストコレクションでは自由な着方を楽しむことができるトップスやボトムスなどのアイテム20型を発表。11月5日まで中目黒のgemでインスタレーション形式の展示会を開催している。

 ブランド名の「ラウドエアー(うるさい空気)」は岡村の家庭内で手話がよく用いられており、言葉以外の身振り手振りから空気が溢れ出るような動きを感じたことに由来している。杉野服飾大学を卒業後、ストリートブランド「アダムハヴァ バイ シュプフング(adamhavve by schöpfung)」のデザイナーやアーティストの衣装制作などを経験し、2017年11月に独立。2018年にブランドを立ち上げた。

 シーズンテーマの「Rethink」とキーフレーズの「人間はただの管(くだ)なのか」は、世間で受け入れられている美の固定観念に対し岡村が感じた「みんなが同じ服を着るのではなく、様々なスタイルが個性的な美として捉えることができるのではないか」という疑問から発想。ラウドエアーの服を通じて個性としての美を考えるきっかけになればという思いが込められている。ブランドのターゲット層は設けておらず、着用者の性別も区別しないという。

 アイテムのデザインには、スナップボタンや不自然な位置に配されたホールが多用されているのが特徴。腕や足、頭などをどこから通しても着用することができる。スナップボタンで新たなホールを作ったりドレープを生むことで着用者によって異なる着こなしを提案し、レザーやナイロン、リネンといった様々な素材を採用して人肌の表面のざらつきを表現。衣装やファッションショーでしか着ることができない服と、リアルクローズとして販売されている服との間に位置付けている。価格帯は税別6,200円から42,000円。

 ルックブックのディレクションを全て自身で行ったほか、インスタレーションの会場は「着ることを試行錯誤する空間」をテーマに若手クリエイターらと協働。Natsumi WadaとTomoya Morohoshiが空間設計やプログラミングを手掛け、テクニカルディレクションをTakemi Watanukiが、アートディレクションをAyari NakamuraとRina Kimuraがそれぞれ担当した。ディスプレイにはカメラが撮影した来場者の行動を点や線で表示しており、回遊の記録を見ることができる。また自動撮影とプリントを連動させたプログラムを活用し、会場内で服を選ぶ様子が一定時間ごとにプリンターから印刷されるようになっている。会場内のヴィジュアルに添えられた短歌は、伊藤紺が手掛けた。

 インスタレーション形式の展示について岡村は「実際に服を着てもらう空間として、色々な着方を発見して楽しんでもらうことと、自身が服を選ぶ様子を改めて見てもらうことが経験できる空間にしたかった」と説明。今後もコレクションを定期的に製作しインスタレーション形式で発表する予定で、アジアやニューヨークなど海外での発表も検討していく。

■LOUD AIR 19ss collection「人間はただの管なのか」
期間:2018年10月30日(火)〜11月5日(月)
場所:中目黒gem(galerie et magasin)
住所:東京都目黒区中目黒1−9−18 1、2階
公式サイト

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