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日本のラグジュアリーブランド市場、20年春の動向は?インバウンド考慮で値下げに踏み切るか

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好調の「ロエベ」
好調の「ロエベ」
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 現在の百貨店の業績を下支えしているのは化粧品とラグジュアリーブランドだ。相変わらず好調な化粧品は、改装のある百貨店では売り場面積を広げている。一方、ちょっと今春あたりから勢力図が変わりそうなのがラグジュアリーブランドの売り場だ。

 まず、現在のストリート・ラグジュアリーブームを牽引してきた「グッチ(GUCCI)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」の2大ブランドの勢いがこの秋冬で弱まって来たようだ。これに代わってエレガント系のラグジュアリーブランドが台頭してくるのではないかと見られている。それも「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」「ロエベ(LOEWE)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「ジル・サンダー(JIL SANDER」などの中型ブランドに動きが見られているという。これに長らく低迷が続いていた「プラダ(PRADA)」「ミュウミュウ(miu miu)」や「クロエ(Chloé)」なども浮上の兆しを見せているという。大きく流れが変わりそうではある。

 フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)からエディ・スリマン(Hedi Slimane)へのデザイナー交代がスムーズに行かなかった「セリーヌ(CELINE)」はコレクションが「売り」を意識したコマーシャルピースが主力になった今春への期待が高まっている。

 また、ラグジュアリーゾーンの小型ブランドでは日本法人のザ・ロウ・ジャパン(社長は三越伊勢丹ホールディングスのグループ会社CLUB21JAPANで営業統括部長だった細江光範氏)が2017年に設立されて、従来の取扱企業のコロネットから移管された「ザ・ロウ(THE ROW)」がいよいよ本格化の兆しを見せており、大いに注目されている。

 円/ユーロの為替レートが120円前後でここしばらく高止まりしているが、これを受けて値下げに踏み切るラグジュアリー・ブランドが今春には少なからずありそうだという。単に円ベースの仕入れ価格が値下がりしているからというよりも、中国国内の価格との価格差がなくなりつつあるのが、値下げの理由だという。中国での税制の変更などで、日本で買う方が安かったからというメリットが今の日本円小売価格ではなくなりつつあり、中国人のインバウンド消費を失っては大変だという危機感が、値下げに走らせているという。これに追随する動きもありそうだ。

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